日本特殊陶業株式会社が事業の転換に向けた人財ポートフォリオの可視化のためにタレントマネジメントシステム「タレントパレット」を導入
株式会社プラスアルファ・コンサルティングは、科学的な人財活用や人的資本の開示、人事業務のDX化、リスキリングの推進などを背景に、多くの大手企業で導入が進んでいるタレントマネジメントシステム「Talent Palette(以下:タレントパレット)」を、日本特殊陶業株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役 取締役社長 社長執行役員 川合 尊 以下「日本特殊陶業」)に導入いただきましたことをお知らせします。
事業ポートフォリオの転換に伴い人財の見える化が急務に
電気自動車の普及を背景に、主力事業であるガソリン自動車の内燃機関事業からの転換の必要性を感じていた日本特殊陶業。今後、メディカル分野をはじめとした新規事業により、非内燃機関事業の売上割合を2040年には60%までに高めることを目指しています。
ビジネスモデルの変化に伴い、人財ポートフォリオも変化し、新たなスキルの獲得が必要になることから、社員のスキルを的確に把握し、可視化することができるタレントマネジメントシステムの導入を検討しました。
10種類以上のシステムを比較検討した結果、多角的にスキルの可視化ができ、ワンプラットフォームでデータの蓄積から分析まで可能なタレントパレットの導入を決定しました。
タレントパレットは、人事だけでなく事業部の社員も操作できる利便性が高く評価されており、今後、戦略的な人事施策や人財育成に役立てることが期待されています。
人事だけではなく、現場社員もが自分事として活用できるプラットフォームを目指していく
日本特殊陶業ではすでに国内グループを対象にした全社スキルと、部門ごとに求められる専門性スキルを定義し、社員からスキルレベルの情報収集を始めています。タレントマネジメントを進めるためには、現場でもスキルデータを活用してもらう必要があるため、人事戦略室が作成するのではなく、専門スキルは各部門を主体として作成を進め、自分事として要件を再定義されました。
タレントパレットにスキルを入力して終わりではなく、入れたデータを人事だけではなく現場も含めてどのように使っていくのかをしっかり考えていき、将来的には、社員一人ひとりのスキルに合わせて研修を推奨する研修レコメンドや、社員が自らの成長を目的に他部署への異動をチャレンジするなど、自律的なキャリア形成を支援することで社員にもメリットが感じられる人財プラットフォームを目指されています。
今後は、さらに蓄積したスキルを含めた人財情報を分析し、どのような人財が活躍しているのかなどの要件定義を行ったうえで、データに基づいた配置や育成、採用に活用していただきます。
■人財ポートフォリオダッシュボード
※タレントパレットに標準搭載されているダッシュボード機能。
スキルや人財要件を定義したポジションや人財のポートフォリオを可視化することで、目指すべき姿のギャップを把握し、人財育成や配置アクションに活用できる。
■社員育成ダッシュボード利用イメージ
※社員自らが育成状況を把握でき、目指すべきポジションとのギャップの可視化や、不足スキルを身に着けるための研修レコメンド(アダプティブラーニング)を搭載。リスキリングを含めた自律的キャリア形成を支援。
担当者様よりコメント
人事戦略として、まずは一番の課題である、事業ポートフォリオの転換に伴った人財ポートフォリオの転換の推進をしていきたいと考えています。会社が変わっていくためには働く人も考え方も変わっていかなければいけません。
それに伴い、自律創造人財の育成で、受動的ではなく社員自らが自発的にチャレンジする考え方にシフトしていく必要があります。目指すべきポジションに対してのスキルギャップの可視化を行い、社員自身のキャリア自律の実現につなげていきたいです。そのため、それに向けて社員が学べる育成の仕組みとしても、タレントパレットには今後さらに期待しています。