ワンプラットフォームで実現する
データに基づいた人事の本質とは
課題:経営意思決定のエビデンス、人材情報分析、人事評価の効率化
課題:経営意思決定のエビデンス、人材情報分析、人事評価の効率化
業種製造業社員数570名
そのために財務諸表を用いて、損益計算書(PL)・貸借対照表(BS)・キャッシュフロー計算書(CF)の財務三表をチェックします。ここで重要なのは「データを目に見える効果から資産化すること」です。
まずはPLで「どのように儲かっているのか」をチェックします。ここで費用としてかかってくるものは、例えば採用コストを指すとしましょう。そして、実際に売上高がどのくらい出て、差分の営業利益がどのくらいで、バランスシート上の純資産はどのくらい乗っているかをチェックします。資産は、予算から売上を引き算して導きます。この資産に我々がやっている活動が乗っているか。このような感覚で人事の施策を考えたり、最初のCFを定めたりします。
そのためにも、社員の状態をチェックできる体制を整えていくことが非常に重要です。もともと保持していたデータをタレントパレットの中に投入することによって細かい分析ができ、ダッシュボードで俯瞰して見える化することも可能になりました。
また、管理、会計、未来のこれからのお金について思いを馳せるようなコミュニケーションが取れると、人事としてもおもしろい仕事ができるのではないかと思っています。
人事の仕事では、会計の費用構造を把握した上で将来的な企業像を描いていくこと、そして事業部門とコミュニケーションを取っていける人事として、何を成長戦略とするか、どういう人員構成の組織にするかを人事から提案できるようになることが大切だと思っています。
こういう分析ができると事業にインパクトがある施策が提案できますし、やはりそういうことがやれる人事になっていくってことは、経営からしても、非常にポジティブなことだと思います。そのあたりをきちんとプレゼンテーションできるように数字で把握することが重要になるのではないでしょうか。
元々、社内にある様々な種類のデータを活用していきたいと考えており、そのためにデータを集約・活用できるような、いわゆるデータウェアハウスとして「箱」になりうるサービスを探していました。また、評価運用を別のシステムで実施していたのですがUX/UIがわかりづらく、スムーズな運用やマネジメントのためにももう少しわかりやすいものがいいなと思っていました。それらの問題を解決し、データ活用ができるようなサービスがタレントパレットだと感じたのです。
そうですね。人事評価のツールを単体でリプレイスするという考えもあったのですが、土屋鞄は50年以上の歴史のある会社なので履歴情報が多いのと、ホールディングスカンパニーとしてデータ管理だけでなく人員配置などの人事戦略とつなげたかったというのもあり、評価や一元化、その先のデータ活用までイメージができたタレントパレットを選定しました。
また、別で現状の分析や可視化を目的にBIツールの導入も検討していたのですが、結果的にそこもタレントパレットで賄えています。
人事の情報には活用しにくいものが多いと感じます。例えば、弊社では社員に対して1年に1度、部署異動希望を取るのですが、それ自体が単発イベントとして社員からアンケートを取るだけで終わってしまっていました。しかし現場からすると、毎回聞かれるしどのように活用されているか不透明なため「人事は何をしているんだ」と感じることもあると思います。また、人事の中でも「労務からこういうアンケートがあがった」「採用チームからこんなことを言われた」「評価に関してはこう言われた」など社内での整合性が取れていないと、すごいストレスだと思うんですよね。
そういうものをきちんと解消しようと思うとやはりタレントマネジメントは根幹にあって、人事がどういう取り組みをしていこうと思っているのかをメッセージとしてわかりやすく伝えられるんじゃないかなと考えています。また、収集したデータはこういうところにつながってくると思っていて、それぞれのデータをきちんと共有して活用すること、使えないデータにしないことは社員にとっても人事にとっても役に立つのではないかなと思っています。
僕自身が、これまでに採用も研修も労務管理も全部のポジションを経験したからというのはあるかもしれません。必要な人材を配置することを考えた時に、全体から考えた方が早いというのは、今までの経験や時間軸の中で学んだことだと思います。
僕は、導入時に「3〜5年後の体制がどういう状態になっているか」の仮説を立てるところまで行うようにしています。そのため頻繁に見ると言うよりは、1〜2年経ったタイミングでモニタリングし、テコいれしなければならない場合には施策を打つようにしています。
また、未来のために今の課題を把握すること、データを蓄積しておくことは大切だと感じます。1人1人の生産性や残業時間、残業代なども、年単位で並べてみると見えてくることはありますし、人事として持たなきゃいけないKPIに気づけると思います。そのためにもダッシュボード機能でぱっと見られるのは非常にありがたいです。
繰り返しにはなりますが、採用だけ、教育だけ、労務管理だけといった切り口でなく、人事全体で必要なシステムだということをお伝えしたいです。あとはやはり生産性向上や効率化だけで考えず、システムの導入に投資する意味やその仮説までをセットで提案し、経営サイドにバリューアップを訴えることが大切かなと思います。
人事の仕事で重要なことは“きれいにExcelを使えること”ではなくて、知り得たデータから社員のモチベーションを上げられたか、売り上げやお客さまの満足に繋げられたか、そういうところに思いを馳せることができるかだと思うんです。
タレントマネジメントシステムを活用することで、人事としての本質にも取り組めるようになると思います。
人事の「今」と経営の「未来」を変える、
タレントマネジメントシステムです。