自律型の成長を促すスキル管理と、
適性検査を活用したプロジェクト編成でやりがいと働きやすさの両立へ
課題:人材育成、人材データ分析、健康経営
課題:人材育成、人材データ分析、健康経営
業種 IT・システム社員数110名
大野様:タレントパレット導入までは、自社開発したシステムとExcelで社員のデータを管理していました。データがあちこちに点在していたため、資料作成や社員データ参照に時間がかかっており、二度手間になる作業も頻発していて「データの一元化を行い、効率化を図りたい」と思ったのが導入のきっかけです。
大神様:一番の課題だったのは、資料作成でした。経営者はさまざまな観点からデータを参照するので「月別でデータを比較したい」「事業部ごとに比較したい」と都度要望があり、毎回一から資料を作っていたのです。Excelから該当のデータを探し出し、グラフ化を行い分析しやすいようまとめる、という業務に、総務ではかなりの時間をとられていました。
大神様:タレントパレットを知ったのは、プラスアルファ・コンサルティングさんの副社長
鈴村さんの講演を聞いたことがきっかけでした。それまでは他社サービスを雑誌で見かけたことがある程度で、「タレントマネジメントシステムというものが世の中にあるんだ」くらいの認識でした。
講演ではエモーショナルデータのお話が印象的で、弊社ではこれまで残業データや勤続年数などの人事情報しか収集・蓄積していなかったのですが、「社員のエモーショナルデータをとることで心の中が見える化できたり、日々のモチベーションを健康診断やストレスチェックのデータと掛け合わせることで新たにわかったりする」と聞き、弊社でもぜひ導入したいと思いました。
大野様:決め手になったことは大きく2つあり、1つは豊富な機能です。特に様々な種類の分析機能に惹かれました。導入前も、もちろん残業時間や稼働率などのデータは収集していましたが、分析まではできていませんでした。タレントパレットでは自動的にグラフ化されているので、一目で「どの部署の稼働率が高いか」「慢性的に残業してしまっている人は誰か」などが分かるのがよかったです。データを掛け合わせて、多角的な分析が簡単にできる点も使いやすいと感じました。
もう1つはダッシュボードが見やすくわかりやすいという点です。経営層に様々な観点で分析したデータを共有したい、という導入時の目的があったので、誰が見てもわかりやすい仕様である点も決め手になりましたね。
大神様:様々な活用シーンがありますが、代表的なものでいうとまずはスキル管理。 以前はExcelで現在持っているスキルを管理していたのですが、タレントパレット導入時に運用方法を見直し、今は各社員がそれぞれの業種で「こういうスキルがあったほうがいい」と自ら考え、上長に「今年はこのスキルを伸ばしていきたい」と申請する形にしました。設定したスキルは年に1回見直し、新しいスキルを身につけたい社員が自発的に参加できるよう、付随する研修・教育も用意し、成長を促す取り組みを構築中です。
大野様:Excel上でスキル管理を実施していたときは、本人が自分の目指したいスキルを設定するのではなく、上長が「あなたこのくらいのスキルだよね」と評価するような運用の仕方でした。タレントパレット上でスキルチェックできるようにしたことで、社員にとって「自分がどうありたいのか、そのために目指すものは何か」という部分に主眼を置けるようになりました。
大神様:唯一の財産は“人”との弊社の考え方に基づき、社員一人ひとりが成長し、働きやすい環境を整えるのが我々管理部門の役割であるということは創業者である現会長や社長からも常々言われています。その考え方が浸透しているなと感じます。会社のために働くのではなく、自分のために働く。そのために、我々ができる支援や環境づくりはしっかりと行いたいと思います。
また、弊社では元々、入社する社員に対して適性検査を実施していましたが、なかなかデータ活用にはつながっていませんでした。タレントパレットを導入してからは、全社員、ストレングスファインダー®やタレントパレットに標準搭載されているエゴグラム分析を実施して結果を社員に紐づけておくことで適性検査の活用もしやすくなりました。
たとえば、プロジェクトへのアサインなどの際、相性的にどの適性をもつメンバー同士を組み合わせようか、などを考える参考にしています。
※「ストレングスファインダー®」はギャラップ社の商標です。
もうひとつは健康経営ですね。半年に一度、タレントパレットのヘルスチェック機能を活用し、全社員の健康状態を確認しています。社員の運動がちょっと足りないなと思ったときはウォーキングイベントを実施したり、食生活の結果が良くないときは健康教室などを開いたり、データを収集して終わりではなく、結果をもとにあらたな取組みにつなげることができています。
他にも、人事評価で活用しています。弊社では年3回の人事評価があるのですが、導入前はExcelで行っていました。メールにExcelを添付し、評価者に送り、評価後に回収して管理部で集計する……という方法です。膨大な量の集計が必要になり、期限になっても届かない場合はどこで止まっているのかを探す手間が発生するなど、とにかくストレスがかかっていましたね。タレントパレットを導入してからは集計の工数はなくなり、進捗の管理も一目瞭然になるなど、ストレスが全くなくなりました。また、同じフローで管理していた目標管理も、タレントパレットで行うことで効率化できました。
大野様:Excelで評価管理を行っていた頃は、設定が間違っていたり、Excelの数式がおかしくなってしまったり、ヒューマンエラーなどのトラブルも起きやすかったです。タレントパレットを導入したことでそれらのトラブルがなくなり、「職種」や「ポジション」の変更も設定から簡単に変更できるので、すごく助かっています。
大神様:タレントパレット上の顔写真・趣味・自分の好きな言葉・自己紹介文などを社員同士が確認してコミュニケーションにつながっているようです。弊社は、東京・大阪・長崎・佐世保にオフィスがあるので顔を合わせたことがないメンバーも多数いるのですが、「趣味が一緒」というところで、オンラインでコミュニケーションをとったりしているようですね。
大野様:週に1回パルスサーベイを実施していて、仕事の楽しさや業務量など4段階で測っています。「仕事が楽しくない」や「業務量が多い」などの結果が出た場合は、上長に通知がいくようになっています。今までは上司も忙しいので、なかなか部下とコミュニケーション取る時間を作るのが難しかったのですが、通知がくることで「どうしたの」と話をするきっかけになっています。
大神様:今後はISO 30414の考え方もどんどん浸透すると思うので、中小企業だからといって受け身になることなく率先して対応していきたいです。そのためには、今使っているダッシュボードやシミュレーション機能を使いながら、タレントパレットを意思決定するためのツールとしてより使いこなしていきたいと思っています。今はまだ活用できていない分析機能も使って、社員の意見や思いを経営に届けることが、我々の仕事だと考えています。
大野様:働きやすさと、やりがいがある環境が備わっているのが働きがいのある会社だと思っています。今後はもっとやりがいの部分を充実させていきたいと考えています。今も働きやすい環境ではありますが、やりがいという点においてはまだまだできることはあるはず。目標管理や、エモーショナルデータを見て社員が落ち込んだときにフォローするなど、今後もタレントパレットを活用することで実現していきたいです。
人事の「今」と経営の「未来」を変える、
タレントマネジメントシステムです。