400コンテンツ以上のe-ラーニングを実施、
全国の拠点で現場社員の研修・育成を推進

課題:人材育成・研修管理、人事評価の効率化、エンゲージメント向上

LIXIL AS

株式会社LIXIL Advanced Showroom
コーポレートデザイン部 部長 関 喬様
コーポレートデザイン部 IT推進課 田中 美月様
エンプロイーオペレーション部 エンプロイーオペレーション課 荻原 慶様

株式会社LIXIL Advanced Showroom

業種サービス業社員数1,500名

2013年の設立以来、ビジョンである「お客さまの笑顔のために」の実現に向けて、全国に81箇所のショールーム拠点とオンラインショールーム部門の運営を行う株式会社LIXIL Advanced Showroom。1,500人以上いる社員の採用から育成、定着などを行う中で、タレントパレットをどのように活用し課題解決に取り組んできたのかを伺います。

※本記事内写真について、撮影時のみマスクを外しております。

目次:

日本企業にマッチしたユーザビリティとサポート体制に感動

― タレントパレット導入に至った経緯やこれまでの課題について教えてください。

田中様:弊社では、日本全国で働く社員一人ひとりの人事データの一元管理に課題を感じていました。これまではさまざまなシステムや媒体でデータを管理していたのでフォーマットが統一されておらず、データが点在するなどの問題点もあり、人事データを一元化できるタレントパレットの導入に至りました。

― タレントパレットの導入の決め手を教えてください。

関様ユーザビリティが高く使いやすい点と、価格的にもリーズナブルでコストパフォーマンスが高いのが導入の決め手です。実はこれまで他社製品を導入したことがありましたが、価格面やユーザー目線での使いづらさが課題でした。そこで他のシステムを探していたところ、社内メンバーから「すごいシステムがある」とタレントパレットを紹介されて検討を進めました。

田中様:以前使っていたシステムは海外社製品だったこともあり、データメンテナンスの複雑さや操作が難しい点などが日本の仕様にマッチしていませんでした。わからないことがあるときは英語で問い合わせをして、回答も英語で来るので時間もかかっていて。その点、タレントパレットは純日本製で操作がわかりやすく、サポートも充実しているため、活用し始めたときは感動しました。

LIXIL AS エンプロイーオペレーション部 エンプロイーオペレーション課 萩原慶様

研修管理を一元化したことで運用も現場社員の育成もスピーディーに

― 貴社でのタレントパレットの活用の仕方について教えてください。

田中様:主に、社員の基本情報の検索、研修管理、人事評価、アンケートを活用しています。また、7月から社員間で感謝をポイントとして付与できる「サンクスポイント」の展開を始めました。これまでも組織内のコミュニケーションは比較的よく取れていましたが、店舗や組織を跨いだコミュニケーションの場が少ないことが課題でした。サンクスポイントは導入初日から積極的に活用しているメンバーが多く、新しいコミュニケーションの一つとして社内に浸透してきていると感じています。

― 研修管理機能はどのようにご活用いただいていますか?

田中様ショールーム所属の社員が主に活用しています。具体的には、ショールームでの接客業務に必要な基本的な知識や接客の技術を動画や資料にまとめてコンテンツ化して掲載しています。現在のコンテンツ数は400個ほどで、業務の合間など各自が好きなタイミングでパソコンやスマートフォンから興味のあるコンテンツを受講できる環境を整えています。

またショールームで接客業務をしている中で日々新商品が出てくるので、情報をいち早く業務に取り入れることができるよう、定期的にコンテンツの内容を精査してタレントパレットへアップロードしています。

― コンテンツはどなたが作成されているのでしょうか。

田中様:人財の育成や研修関連業務を担当している人財育成部が、研修の内容を精査・比較しながらコンテンツを作成しています。忙しい業務の合間でもショールームの社員が確認しやすいよう、コンテンツの内容を初見でもわかりやすくし、短時間で見られる長さにするなど工夫し作成してもらっています。

― 研修履歴管理機能の活用や効果はいかがでしょうか。

田中様:これまでは研修を行った際、受講対象者の名簿や受講結果をExcelや紙のアンケートで管理していたため、手間と時間がかかっていました。タレントパレットを活用してeラーニングコンテンツに集約したことで、リアルタイムで受講結果がわかるようになり集計もかなりスピーディーにできるようになったため、人財育成部の業務はかなり効率化されています。
また、年に2回、業務や日々の学習で培った商品に関する知識テストを実施しているのですが、商材ごとにテストを用意していますので、全部で100問以上にもなります。以前のシステムでは回答結果が一括で出力できず、複数名で手分けをするなどとても苦労していました。結果の公開までに相当な時間がかかり、マネージャーからは「もっと早く結果が欲しい」という要望も上がっていましたが、タレントパレットの運用に切り替えてからこれらの作業も大幅に改善されました。

タレントパレットの活用で人事領域の課題が明確に

― タレントパレットを導入してよかった点や、導入してからできるようになったことはありますか。

田中様:これまでは担当者間でしかやり取りしていなかったデータがタレントパレットで一元化できたことで、活用できていないデータがたくさんあることを認識するきっかけになりました。またデータが蓄積されていく中で、人事施策のアイデアもどんどん広がっています。今まで課題がわからず手がつけられていなかった状況から、改善の目星がついて次のアクションにつながるような仕組みづくりができるようになっており、データ活用の仕方や業務フローの改善がかなり効率化できていると思います。

荻原様:当社ではショールームが多拠点になるため、社員間のコミュニケーションが所属しているショールーム内に留まっている印象がありました。しかし、サンクスポイントの活用を始めてからは北海道と沖縄のショールームでサンクスポイントの受け渡しをするなど、コミュニケーションの幅に変化が見られているため、今後もさらに活性化していければ良いと思います。また社員の顔写真が表示されることで、社員同士がより親しみを持ってコミュニケーションを取れるようになることを期待しています。

LIXIL AS コーポレートデザイン部 部長 関喬様

蓄積した人財データを活用し、会社の強みを生み出していく

― 今後、タレントパレットを活用して行いたい施策はありますか?

田中様:最近始めたばかりの取組みだと、11月から新入社員向けのパルスサーベイを開始しました。離職防止分析機能を活用してモチベーションが低下している社員の把握や傾向を確認し、離職アラートを発している社員と1on1をするなど具体的なアクションに繋げていきたいと考えています。

また、スキル機能を用いて接客スキルのチェックを実施し、日々のフィードバックやトレーニングに活用していただけるよう、段階的に準備を進めています。

LIXIL AS

― 今後、貴社ではどのように人財活用や人財戦略をしていきたいと考えていますか?

関様ピープルアナリティクス領域において力を入れていきたいと考えており、会社の一つの強みにもしていきたいです。当社ではショールームの運営と、そこにおける人財の採用及び育成をしておりますが、一番大切にしているのはビジョンとバリュー。データを分析していると、我々のビジョンやバリューに共感しているメンバーほど業績が良く周囲からの評価も高いことがわかってきているので、そのようなメンバーがどのくらいいるのかなどを可視化し、タレントパレットでデータを蓄積しながら、いかに施策に落とし込めるかがポイントだと思います。

荻原様:タレントパレットを導入して一年半が経過し、データの蓄積や一元管理、スピーディーにデータを溜め込んでいくオペレーションができるようになりました。今後は蓄積したデータのアウトプットに力を入れていきたいです。どうすれば社員の育成や成長に繋げられるのか、生産性高く業務を遂行してもらうためにはどうすれば良いのかなどを試行していければと考えています。