こんにちは。人事・経営に役立つメディア「タレントマネジメントラボ」を運営する「タレントパレット」事業部編集チームです。
「研修スケジュールの作成方法がわからない」と悩まれている方もいらっしゃるでしょう。
研修のスケジュールは、複数の項目から成り立ちます。そのため、研修のスケジュールをはじめて作成される方が、上記のような悩みを抱えるのはごく当然といえるでしょう。
しかし、必要な項目さえおさえられれば、スケジュール作成の難易度は一気に下がります。
そこで本記事では、研修のスケジュール作成やポイントについて解説します。
はじめての方でも、研修のスケジュールを上手く作成する方法が分かる内容になっていますので、ぜひ参考にしてください。
研修スケジュールを作成する5つのステップ
研修スケジュールを作成するステップは、次のとおりです。
- 研修の目的・カリキュラムを決める
- 研修の予算を決める
- 研修の講師を内製するか外注するかを決める
- 研修関係者のスケジュールを調整する
- 研修のスケジュール表を作成する
ステップをおさえることで、研修のスケジュール作成がスムーズになります。業務をスピーディーにこなすためにも、研修スケジュールを作成するステップをおさえておきましょう。
研修の目的・カリキュラムを決める
研修の目的やカリキュラムを決めることで、予算やスケジュールを立てやすくなります。たとえば、新入社員に対する研修の場合「自社商品やサービスの特徴および、販売戦略を理解してもらう」などの目的が挙げられます。そして、研修の目的を決めれば、カリキュラムは必然と絞られるはずです。
マーケティングのスキルを身につけてもらいたいなら、セールス研修のカリキュラムを組むのも1つの手です。ほかにも、研修カリキュラムには、次のようなものがあります。
- 技術研修
- マネジメント研修
- コンプライアンス研修
- 安全教育研修
- ビジネスマナー研修
- テクニカルトレーニング
目的→カリキュラムの順番で研修スケジュールを作成しましょう。研修の目的やカリキュラムを決められない方は、別記事「研修目的」を合わせてご覧ください。
研修の予算を決める
研修を成功させるには、スケジュール作成の初期段階で予算を決めることが大切です。予算の範囲内でスケジュールを組むことで、研修に必要な日数や内容を決めやすくなるためです。後の方で予算を決めると「想定していたよりも資金が必要になった」などのケースが発生しかねません。
上記のケースが発生すれば、研修の目的を一から決めなおす必要が出てくるため、スケジュール作成により多くの時間を費やすことになります。そのため、研修の目的を達成できる範囲で、予算を決めておくことが大切です。
なお、研修の予算は、次の項目などで算出できます。
- 講師を内製するか外注するか
- 研修期間
- 研修の実施場所
- 研修の参加人数
社員一人あたりの研修の予算を具体的に知りたい方は、別記事「研修費用」を合わせてご覧ください。
研修の講師を内製するか外注するかを決める
研修は、内容に応じて内製するか外注するかを決める必要があります。たとえば、社内ルールや企業の課題などの内部で完結できる研修であれば、講師を内製するのがおすすめです。
ビジネスマナーのような一般的な社会スキルの向上を目的とした研修であれば、外注するのも1つです。
講師を外注すれば、プロ目線からのアドバイスを受けられるため、効果的な研修を行えます。また、外注で行った研修内容をスキルとして社内に蓄積しておけば、今後の研修の質向上にもつながります。
研修関係者のスケジュールを調整する
研修関係者とは、講師や受講生のことを指します。そして、関係者のスケジュールを調整しておけば、研修をスムーズに進められます。スケジュール調整の優先度は、次のとおりです。
- 外注の講師
- 内製の講師
- 受講生
外注の講師を基盤として、スケジュール調整するのがおすすめです。社員のスケジュールは調整しやすいですが、外注講師の予定は調整しづらいです。また、研修のスケジュールが社内行事や繁忙期などにかぶっていないかもチェックしましょう。業務に余裕がある時期にスケジュールを組むと、予定通りに研修を進められやすくなります。
研修のスケジュール表を作成する
研修のスケジュール表は、最低でも以下の項目を組み込んで作成しましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
内容 | 研修の目的やカリキュラムなどを記載 |
日程 | 研修の日時を記載する |
場所 | 研修の開催場所やアクセス方法を記載する |
担当者 | 講師の名前や専門分野、役職などを記載する |
受講者 | 受講者ごとの名前や役職などを記載する |
持ち物 | 研修に必要な資料や教材などを記載する |
研修のスケジュール表を作成する手間を省かれたい方は、テンプレートを利用するのも一つです。後ほどテンプレートを解説しますので、ぜひご活用ください。
研修スケジュールを作成する際の3つのポイント
研修スケジュールを作成する際のポイントは、次の3つです。
- 無理に短期間で終わらせようとしない
- 振り返り・フィードバックの時間を設ける
- 適度に休憩を挟む
ポイントをスケジュールに組み込むことで、効果の高い研修を実施できます。
無理に短期間で終わらせようとしない
研修を短期間で終了すれば、時間や費用の削減が可能です。
しかし、研修を短期間で終わらせようと日数を渋ると、一度に学ぶ情報が多くなりすぎて受講者の頭がパンクしかねません。そのため、研修を無理に短期間で終わらせようとしないことが大切です。
研修のポイントは、アウトプットの期間を設けることです。具体的には、7日間の座学を終えた後に、2日間のアウトプット期間を設けるなどが挙げられます。アウトプットの取り組み内容は業務に応じて異なりますが、実践を模した研修がおすすめです。
コールセンターであれば、講師とロールプレイングを行うなどが挙げられます。実際、大手企業の携帯会社のオペレーター研修では、3ヶ月ずつの座学とアウトプットを実施しています。
研修期間を十分に設けることで、受講生の理解が深まったりスキルが向上したりします。
振り返り・フィードバックの時間を設ける
研修スケジュールには、振り返りやフィードバックの時間を設けましょう。研修を振り返ってもらうことで、頭が整理されて内容への理解が深まります。そのため、振り返りの時間では「今回の研修をどのように業務に活かすか?」などの回答を紙に書いてもらうことも1つです。
また、研修で学んだことを活かせているかをフィードバックすることも大切です。受講者が成長を実感できていなくても、フィードバックを通して研修が活きていることを伝えれば、本人の業務意欲の向上につながります。
フィードバック時のポイントは、具体的な意見を伝えることです。「コミュニケーション研修」を受講した場合、次のようなフィードバックが考えられます。
「以前までは、プレゼンの際にスライドを見ながら話していたけど、研修を受けてからは、人の目を見ながらプレゼンできていたから良かったよ」
受講者に研修内容を振り返ってもらったり、フィードバックをしたりすることは、受講者の成長を促すうえで大切です。
適度に休憩を挟む
受講者の集中力を保ちつつ研修を進めるには、適度な休憩が必要です。おすすめ休憩方法は、50分研修して、10分の休憩を入れることです。休憩を含めて1時間単位でタスクを分けられるため、研修スケジュールを管理しやすくなります。
また、休憩とは別に、体を動かすタイミングを適度に入れることも大切です。同じ姿勢が長時間続くと血流が悪くなり、体に負担がかかります。結果、集中力の低下につながる可能性があります。そのため、定期的に背伸びをしたり、足のストレッチをしたりなどの時間を設けましょう。
適度に休憩を挟むことで、受講者は集中力を維持しやすくなるため、結果として研修の質が向上します。
研修スケジュールの2つのテンプレート
研修スケジュールは、大きく次の2つに分けられます。
- 講師向けの研修スケジュール
- 受講者向けの研修スケジュール
研修スケジュールは、講師陣で管理するものと受講者に向けたもの、計2種類作成する必要があります。研修のスケジュール作成に困っている方は、ぜひテンプレートをご活用ください。
講師向けの研修スケジュールのテンプレート
講師が管理するための研修スケジュールのテンプレートは、次の通りです。
日付 | 時間 | 内容 | 担当講師 | 場所 | 必需品 |
2023年3月27日(月) | 9:00〜12:00 | 研修の挨拶や流れの説明 | 田中太郎 | 3Fの研修室 | なし |
13:00〜15:00 | コミュニケーション研修 | 高田雄一 | 研修資料 | ||
15:15〜17:00 | アプローチ研修 | ||||
2023年3月28日(火) | 9:00〜12:00 | タイムマネジメント研修 | 岡本公平 | 3Fの研修室 | 研修資料 |
13:00〜15:00 | Q&A対応スキル研修 | ||||
15:15〜17:00 | スライド作成方法の研修および、スライドを実際に作成してもらう | ||||
2023年3月29日(水) | 9:00〜17:00 | スライドを作ったロールプレイング | 田中ふみ | 3Fの研修室 | 研修資料 |
必要であれば、他にも項目を増やして研修スケジュールを管理しましょう。
受講者向けの研修スケジュールのテンプレート
受講者向けの研修スケジュールのテンプレートは、次のとおりです。
項目 | 内容 |
---|---|
日程 | 2023年3月27日(月)〜3月29日(水) |
時刻 | 9:00〜17:00 |
研修内容 | プレゼンテーション研修 |
講師 | 田中太郎 高田雄一 岡本公平 田中ふみ |
場所 | 3Fの研修室 |
準備品 | 事前に配布した資料 業務用PC |
備考 | 本研修に不明な点があれば、各現場担当に質問してください |
受講者向けの研修スケジュールを社内の人目のつく場所に張り出しておけば、参加者は内容を把握しやすくなります。
研修の運用に最適な「タレントパレット」の3つの特徴
「タレントパレット」は、人材データを一元管理し、業務の効率化を助けるタレントマネジメントシステムです。タレントパレットを研修シーンで活用するメリットは、次の3つです。
- 講師に適した方をアサイン
- フィードバックの効率化
- 個人に合わせた最適な研修をレコメンド
タレントパレットを活用すれば、研修の効果を高められます。少しでも気になった方は、無料の資料をご請求ください。
講師に適した方をアサイン
講師を内製する場合は、社内で適任者を選ぶ必要があります。
適任者でなければ、研修をスケジュール通りに進められずに、予定が後ろ倒しになる可能性があります。そして、従業員数が多い企業ほど、社員を管理するのが大変です。結果、社内で適任者を探すのに時間がかかるでしょう。
この問題は、タレントパレットを活用することで、解消できる可能性が高まります。
タレントパレットでは、ツール上に社員のスキルや経歴、評価などを入力できます。そして、入力した情報の一元化が可能です。結果、社員ごとの特徴を把握しやすくなり、講師に適した方をスムーズに探せます。
フィードバックの効率化
研修の受講者一人ひとりにフィードバックするのは、講師や担当者に手間がかかるでしょう。タレントパレットには、システム上で評価を行える機能が備わっています。この機能を活用すれば、フィードバックに必要な工程を大幅にカットできます。
また、パソコンのみならずスマートフォンにも対応しているため、時間や場所問わずフィードバックが可能です。そのため、テレワーク社員へのフィードバックにもタレントパレットは活用できます。
加えて、目標管理やOKRなどにも対応しているため、柔軟な評価フローが可能です。
個人に合わせた最適な研修をレコメンド
タレントパレットには、社員のスキルや研修、eラーニングなどのコンテンツを紐づけられる機能が備わっています。社員ごとにスキルの点数が表示され、数字が低ければ、おすすめの研修がレコメンドされます。
社員ごとに最適な研修を受講してもらうことで、効果的な人材育成が可能です。
研修スケジュールのまとめ
本記事で紹介した「研修スケジュールの作成手順」をおさえれば、研修のスケジュール作成の難易度は下がります。
また、研修スケジュールの後ろの方には、振り返りやフィードバックの時間を設けましょう。学びの時間を設けることで、受講者は、研修への理解が深まりやすくなります。
より効果的な研修を実施されたい方には、タレントパレットの導入がおすすめです。講師に適した方のアサインから、フィードバックの効率化なども、タレントパレット一本で可能です。
タレントパレットについて詳しく知りたい方は、ぜひ資料をダウンロードください。