【令和6年版】研修の挨拶で話すべき7つの項目!例文や必要な準備などを解説


【令和6年版】研修の挨拶で話すべき7つの項目!例文や必要な準備などを解説

研修の挨拶で話すべき項目は、全部で7つあります。すべての項目を漏れなく話すことが、研修の挨拶を成功に導きます。本記事では、研修で話すべき内容やその具体例、必要な準備などを解説します。研修の司会者を務める方は、ぜひ参考にしてください。

こんにちは。人事・経営に役立つメディア「タレントマネジメントラボ」を運営する「タレントパレット」事業部編集チームです。


「研修を任されたけど、挨拶で何を話せばいいか分からない」などと悩まれている方もいるでしょう。


研修の挨拶で話すべき項目は、全部で7つあります。


一つひとつが重要な内容ですので、研修の挨拶を成功させてスムーズに内容に入るためにおさえておきましょう。


万が一、研修の挨拶でつまずくと、講師に迷惑がかかったり受講者の意欲が低下したりするなどの恐れがあります。


そこで本記事では、研修で挨拶する目的や話すべき内容の具体例、必要な準備などを紹介します。


本記事を読み終えれば「研修の挨拶で何を話せばいいか分からない」という不安は取り除かれますので、ぜひ参考にしてください。


研修で挨拶する3つの目的


司会者が研修で挨拶する目的は、次の3つです。


  • 受講者へお礼するため
  • 研修内容を再認識してもらうため
  • 受講者の意欲を向上させるため


目的を把握することで、挨拶の重要性の理解を深められます。研修で挨拶する目的をおさえておきましょう。


受講者へお礼するため


研修は、通常業務の合間に行われるケースがあります。忙しい中、研修に参加してくれている方がいることも考慮して、挨拶で感謝の気持ちを伝えましょう。


研修内容を再認識してもらうため


研修内容を再認識させるのは大切です。事前に研修内容を知らされていても、忘れていたり目的の認識が統一できていなかったりするケースがあります。そのため「どのような目的か」「研修から何を学んでほしいか」などを挨拶で伝えましょう。


認識の統一により、受講者は研修内容にピントを合わせて話を聞けるため、理解がスムーズになります。


受講者の意欲を向上させるため


元気よく挨拶すれば、受講者の意欲を向上させられます。研修は、すべての受講者にやる気があるわけではなく、半ば無理やり参加させられている方もいます。モチベーションが低い状態で研修に参加しても、話が頭に入ってこないでしょう。


意欲が低い受講者がいることも考慮して、挨拶は元気よく行うことが大切です。「おはようございます!」と元気よく挨拶すれば、司会者が登壇するまでは静かだった研修会場でも、士気は高まる可能性があります。


逆に、司会者がモゾモゾしながら挨拶をすれば、会場の空気感が下がったり受講者の意欲低下につながったりする恐れがあります。


司会者の態度によって会場の空気感は左右されるため、挨拶は元気よく行いましょう。


研修の挨拶で話すべき7つの項目を例文とともに紹介


司会者が研修の挨拶で話すべき項目は次の7つです。


  • 受講者への挨拶
  • 講師の情報
  • 研修内容
  • 目的・背景
  • 受講のメリット
  • 過去の受講者の成果
  • 受講者へのお礼


話すべき項目ごとに例文も紹介していますので、自社に当てはめてご活用ください。


受講者への挨拶


研修の挨拶は、会場の士気を高めたり内容を再認識してもらうなどの目的があるため、丁寧かつ元気よく行いましょう。


ただし、司会者からの挨拶は、研修のメインではないため端的に行うことが大切です。以下は例文です。


「お忙しい中お集まりいただき、誠にありがとうございます。司会を務めさせていただく、〇〇と申します。」


講師の情報


講師の情報は、信憑性や権威性などに関与するため、経歴とともに実績を紹介するのが好ましいです。以下は例文です。


「今回の研修を担当してくださる〇〇さんは、10年間にわたって我が社の研修の講師を勤めていただいています。広告代理店で働いていた時代には、累計で800社以上の新規顧客を開拓しており、トップセールスとして10回以上も表彰されているベテランの営業マンでもあります。


不明な点や悩みにも親身になって聞いてくれますので、分からないことがあれば、どんどん〇〇さんに聞いてみてください。」


講師の情報は、数字を交えて紹介するのがおすすめです。講師の情報を具体的に紹介したほうが、受講者は理解しやすいためです。


研修内容


研修内容は、分かりやすくするために端的に紹介しましょう。以下は例文です。


「本研修では、営業職に求められる3つのスキルの伸ばし方をお話しいただきます。〇〇講師は、今回紹介させていただく3つのスキルを伸ばしたことで、トップセールスまで上り詰めましたので、本研修の内容をぜひ吸収してください。」


目的・背景


本研修で学んでほしいことや、達成してほしい目的などを伝えましょう。また、研修を行う背景も合わせて伝えると、受講者は話を理解しやすくなります。以下は例文です。


「弊社は、コロナ禍の影響により、営業成績が年々低下の傾向にあります。2020年までは、営業部門の新規顧客開拓数は、毎年300社を切りませんでした。


しかし、コロナ禍になってからは毎年、新規顧客開拓数が300社を上回っていません。そこで皆さんには、コロナ禍でも業績アップを図ってもらえるように、リモートならではの効果的な3つの営業方法を、講師からご紹介させていただきます。


皆さんには、今回の研修を経て、営業部門の新規顧客開拓数が年間で300社を上回るように、スキル向上を図ってもらいたいです。」


受講のメリット


受講のメリットでは「本研修で学んだことを活かせば、受講者にどのような未来が待っているのか」を説明しましょう。本研修を通して提供できる価値を理解してもらえれば、受講者の意欲向上につながります。


したがって、受講のメリットは、挨拶のなかで一番大切な項目といっても過言ではありません。以下は例文です。


「本研修で、リモートならではの効果的な3つの営業方法を吸収して結果を残せれば、売上目標を達成しやすくなり、成績が残しやすくなるはずです。結果によっては、主任や係長、さらにはその上の役職までの昇進もスムーズに望めます。


また弊社では、個人の営業成績に応じてインセンティブ制度を設けておりますので、成績を残せれば10万円以上の給料アップも夢ではありません。」


過去の受講者の成果


過去の受講者の成果を伝えることで「受講のメリット」で伝えた内容の信憑性が高まります。成果が魅力的であるほど、受講者はより一層、前のめりになって話を聞いてくれるでしょう。


以下は例文です。


「実は、営業部主任の〇〇さんは、2年前までは一般社員として働いてくれていました。


勤勉ではあったものの、新規顧客開拓数を伸ばせずに、常に悩んでいました。成績は高いとはいえず、新規顧客開拓数は2ヶ月に1本のペースです。


そこで、〇〇主任に本研修を受けてもらったところ、翌月から成績が右肩上がりで向上しました。半年後には、新規顧客開拓数を1ヶ月に8本まで増やせるようになり、研修を受けてから1年後には主任に出世しました。


この中にも、以前の〇〇主任と似たような悩みを抱えている方もいると思います。本研修で営業スキルを磨いて、ぜひ営業マンとしてステップアップしてください。」


受講者へのお礼


受講者へのお礼は、感謝の気持ちを表すだけでなく、研修の締めくくりとしても重要な役割を果たします。


受講者は研修で疲れている可能性があるため、お礼は短く済ませることが大切です。以下は例文です。


「本日は、ご多忙の中お集まりいただき、ありがとうございました。お仕事に戻られましたら、学んだ内容を現場責任者にお伝えいただきますようお願いします。」


ここまでで研修の挨拶の流れを紹介しましたが、司会者の役割は、研修の流れをスムーズにすることだけではありません。受講者を評価して、その内容を上層部に上手く伝えなければいけないケースがあります。


司会を務めつつ、受講者を正確に評価されたい方は、別記事「研修評価」を合わせてご覧ください。


研修で挨拶する際の準備


研修が行われるまでに必要な準備は次の3つです。


  • 原稿作成
  • 挨拶の練習
  • 受講者向けの書類作成


研修を予定通りに行うには、準備が欠かせません。スムーズに研修を行うためにも、必要な準備をおさえておきましょう。


原稿作成


司会者が読む原稿を作成しておけば、研修をスムーズに進められます。原稿は、次の項目を基盤として設計しましょう。


  • 始まりと終わりの挨拶
  • 質疑応答のための一声
  • 休憩の一声
  • 講師交代の一声(講師が2名以上いる場合のみ)


上記の項目を基盤として、箇条書きor詳細な原稿を作成しましょう。ポイントは、質疑応答の後に休憩を入れることです。リフレッシュタイムを導入することで、受講者が頭を整理する時間が生まれます。


いずれにせよ原稿は、大項目を基盤として穴埋めのような感覚で設計していくと、作成しやすいです。


挨拶の練習


原稿を元に、挨拶がスムーズにできるまで練習を行いましょう。挨拶に時間がかかったり、たどたどしたりしていると、空気感が悪くなる恐れがあります。結果、講師に迷惑がかかったり、受講者の意欲低下を招いたりする可能性があります。


そのため挨拶では「あのー」や「えっと」といった言葉は使わずに、テキパキと話すことを心がけましょう。挨拶の練習は、一人でするのではなく、社員に協力してもらうのがおすすめです。自身では気づけなかったポイントも、他人に見てもらえれば気づける可能性があります。


社員に協力依頼できない場合、鏡の前で練習することも一つです。何もない場所でやるよりかは、緊張感を持って練習できるでしょう。


しかし、そもそも司会者に向いていない性格の方もいます。たとえば、冷静に対応するのが苦手だったり、柔軟な思考に欠けたりなどです。


司会者に適した社員をスムーズに見つけるなら、タレントパレットの導入がおすすめです。タレントパレットであれば、社員のスキルをツールに入力するだけで、情報を一元化できます。


社員の情報を一元化できれば、司会者に向いている性格(冷静さや臨機応変な対応力など)をもった社員を的確にアサインできるでしょう。


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受講者向けの書類作成


講師の紹介文が載っている書類を作成するのがおすすめです。口頭で講師を紹介しても、受講者は情報を聞き逃す可能性があるためです。


書類を配布しておけば、万が一講師の情報を聞き逃したとしても見返せるため、問題ありません。また、研修効果を高めるために、長期の研修の場合は日報の提出をさせるのも有効です。振り返りの時間をもうけることで、習った内容を自然と復習できます。


研修日報は書く項目が多く「何を書いてもらえばいいか分からない」と悩まれる方も多いはずです。


研修日報の書き方について詳しく知りたい方は、別記事「研修日報」を合わせてご覧ください


研修挨拶のまとめ


研修で挨拶する目的は、受講者へのお礼や参加者の意欲を向上させるためです。内容の濃い研修を実施するためにも、本記事で紹介した話すべき項目をおさえつつ、挨拶の原稿を作成しましょう。


また、研修は完了すれば終わりではありません。具体的な研修内容や受講者はどのように感じたのかを記録することで、これからの人材育成方針の選定に役立てられます。


しかし、受講者ごとに研修情報を管理するのは大変です。受講者ごとの研修情報を効率的に管理されたい方には、タレントパレットの導入がおすすめです。タレントパレットでは、研修の開催日や受講者の感想など、自由な項目を設定してデータを蓄積できます。


さらには、研修レコメンド機能により、社員一人ひとりに合わせた人材育成も可能です。


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