こんにちは。人事・経営に役立つメディア「タレントマネジメントラボ」を運営する「タレントパレット」事業部編集チームです。
「研修にゲームを取り入れて、楽しみながら学んでもらいたい」「研修に使えるゲームが知りたい」と、お考えの方がいるのではないでしょうか。内定者や社員同士のコミュニケーションを促すために、多くの企業が研修にゲームを取り入れています。しかし、種類が多いので研修にどのようなゲームを取り入れるべきか悩んでしまうでしょう。
そこで本記事では、研修におすすめのゲームを目的別に紹介します。研修にゲームを取り入れたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
研修にゲームを取り入れる目的
研修にゲームを取り入れる目的は、以下の3つがあります。
- 楽しみながら仕事に必要なことを学んでもらう
- 新人研修で仕事の適性を見極める
- チームビルディングが期待できる
研修にゲームを取り入れる目的は、楽しみながらビジネスマナーや業務上のスキルを身につけてもらうことです。堅苦しく感じる研修をゲーム形式にすれば、社員も積極的に参加してくれるでしょう。また組織を円滑に運営するには、社員の能力や性格に合った役割を与えることが重要です。研修の段階でどの職種が向いているか、どんなことが苦手なのかを、見極める必要があります。
社員の特性を把握したいなら、研修でゲームを行うのがおすすめです。リラックスした状態で研修に臨むので、普段の行動や性格が出やすいです。「あまり喋らない社員だと思っていたけれど、実はコミュニケーション能力が高かった」などの発見があるでしょう。適性のある職種に配属できれば、社員の仕事に対する満足度向上が期待できます。
さらにコミュニケーションを活発にするために、チームビルディングの一環としてゲームを取り入れる場合もあります。チームビルディングとは、参加者一人ひとりのスキルや経験を最大限に活かし、目標を達成できるチームを作り上げる取り組みです。ゲームを用いれば、楽しみながらチームビルディングについて学べます。
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研修のアイスブレイクに使えるゲーム3選
ここでは、研修のアイスブレイクに使える以下の3つのゲームを紹介します。
- グッドオアニュース
- ペーパータワー
- バースデーライン
これらは、緊張している社員をリラックスさせる効果があるゲームです。研修の最初に実践してみてください。
グッドオアニュース
グッドオアニュースは、4人1組に分かれて実施します。24時間以内、もしくは1週間以内に起こった良いニュースをその場で考えて、順番にプレゼンします。内容やテーマにかかわらず、プレゼンを聞いた参加者はニュースに対して共感し、拍手をするのが基本のルールです。持ち時間は1人1分です。道具などを準備する必要がないので、簡単に取り入れられるでしょう。
良いニュースを発表したり聞いたりすることで、社員自身がポジティブな気持ちになります。また、普段はかかわりのない人と実施すれば、部署をまたいだ信頼関係の構築にもつながるでしょう。「どんなことを楽しいと感じるのか」「何に興味があるのか」といった、価値観や考え方のクセを知ることで、メンバーの相互理解も深まります。
ペーパータワー
ペーパータワーは、1チーム4人〜6人で行います。A4用紙を20枚〜30枚用意し、タワーを作ってもらいましょう。用意した紙をはさみで切ったり、手で折ったりしても問題ありません。しかし、紙のみでタワーを作る必要があり、のりで貼り付けたりテープで止めたりするのは禁止です。作戦タイム5分とタワーを組み立てる時間5分の計10分間で行います。
組み立てる時間である5分が経過したら、タワーに触れてはいけません。手を触れずに10秒数えて、倒れなければメジャーで測って高さを記録します。最も高いペーパータワーを作ったチームが勝利です。チーム内で役割を決めて、目標達成に向けて実施することで連携が強まります。社員同士の結束感を高める目的にも、おすすめなゲームです。
バースデーライン
バースデーラインは、1チーム5人〜10人で実施します。ジェスチャーなどでチームメンバーに自分の誕生日を伝え、早い順に整列するゲームです。最初に進行役が1月1日を先頭にするか、4月1日を先頭にするかを決めます。制限時間は、5分〜10分に設定します。並ぶ際には会話や筆談はできません。並び終わったら、答え合わせをして終了です。
複数チームで実施する際は、正しい順番に最も早く並べたところが勝利です。複数チームで競争させると非常に盛り上がります。体を動かしながら行うため、リフレッシュ効果も期待できます。
研修でのコミュニケーションを促すゲーム3選
仕事をする上で、社員同士のコミュニケーションは必須です。ここでは、コミュニケーションを促す研修のゲームを3つ紹介します。
- 十人十色ゲーム
- 図形伝達ゲーム
- NASAゲーム
アイスブレイクで緊張が解れた後に実施すると、自然とコミュニケーションが生まれるでしょう。
十人十色ゲーム
十人十色ゲームでは、他人の好きな食べ物や趣味などをチームメンバー全員で予測します。正答数が最も多いチームが勝利です。例えば「〇〇さんの昨日の夕食は和食か洋食か」といった問いに対して、全員で答えを予測します。新入社員向けの研修なら「出身地は東日本か西日本か」などにしても良いでしょう。
相手のことを考える力が身につくため、接客の現場などに活かせるスキルが身につきます。繰り返し実施することで、自然と相手の立場を考えたコミュニケーションが取れるようになるでしょう。
図形伝達ゲーム
図形伝達ゲームでは、出題者が言葉のみで図形を説明して、回答者が同じものを描けるように誘導します。出題者と回答者がペアになって行います。出題者だけに図形を配布し、どのような表現で伝えるか考えてもらいましょう。口頭のみで以下の内容を伝えるため、言葉選びの大切さが学べます。
- 形
- 大きさ
- 数
出題者には、自分の意図した情報を相手に正しく伝える能力が身につきます。回答者は、相手の発言の意図を読み取る能力が磨かれるでしょう。社員に円滑にコミュニケーションが取れるようになってほしいと考えている企業には、図形伝達ゲームがおすすめです。
NASAゲーム
NASAゲームは、新たな惑星の上に不時着することになった宇宙船の乗組員という設定で実施します。15種類のアイテムの中から、新惑星で生活していくにはどのようなものが必要かを話し合うゲームです。
NASAゲームは、1チーム4人〜6人で実施します。制限時間は、50分〜120分を目安に設定しましょう。15種類のアイテムを配布したら、まずは個人で考えてもらいます。その後、チーム内で必要なアイテムを話し合ってもらいましょう。時間になったら、NASA公式の解答を確認して答え合わせします。最後に振り返りをして終了です。
NASAゲームでは、自分が必要だと思うアイテムについて、チームメンバーに説明する必要があります。そのため、プレゼン力やコミュニケーションスキルの向上につながるでしょう。オンラインでも実施できるので、リモート研修を行う際にも取り入れられます。
社員の学習効果が期待できる研修ゲーム3選
ビジネスマナーや経営に関する基礎的な内容は、個別面談などではなく研修で学ばせるのが効率的です。ここでは、学習効果が期待できるゲームを3つ紹介します。
- マナーストーリー
- The Team
- ビズストーム
堅苦しく感じる内容をゲームを通して楽しく学んでほしいと考えている方は、ぜひ取り入れてみてください。
マナーストーリー
マナーストーリーは、クイズ形式でビジネスマナーを学習できるゲームです。実施時間を30分〜1時間に設定して、2人1組で新入社員役と進行役に分かれて行います。企業訪問編と来客応対編があるので、新入社員と進行役の役割を変更しながら進めましょう。
まずは、新入社員役に信頼値を表したチップを3枚配ります。「お客様の部屋に入るとき、ノックは何回が適当か」など、カードに書かれたマナーに関する問題に答えてもらいます。誤るごとに信頼値を表すチップが一つずつ減り、0になったらゲームオーバーです。
マナーストーリーを始める前に、ビジネスマナーを知らないと相手からの信頼を失うことを伝えましょう。楽しみながらも、多少の緊張感を持って取り組んだ方が効果が高まります。
The Team
The Teamは、組織でのチームワークの大切さが学べるゲームです。3〜5人のチームを組み、1名は上司役、他の方は部下役としてゲームを行います。上司と部下という役職の違いがあるからこそ起こる問題を、ゲームを通じて体験できます。
上司役は「指示を出す」「予算の配分を決定する」といった、意思決定しかできません。指示を間違えたり、部下にきちんと伝わらなかったりすると、以下のような問題が起こります。
- 指示に従わない部下がいて問題を起こす
- 部下が指示に対して返事だけをしてきちんと理解していない
- 部下が指示の解釈を誤っていたために同じ業務をまたお願いすることになる
The Teamでは、部下といかに円滑なコミュニケーションが取れるかが重要です。部下と上司との視座の違いや、コミュニケーションのギャップを体感できます。
ビズストーム
ビズストームは、一人ひとりが社長になって会社を成長させるゲームです。社員が経営を疑似体験することで、視座が高まります。全員が10コインを集めて起業した社長で、出資者から「8期で結果を出せ」と命じられているという設定です。4人〜6人のチームで行い、以下のような結果を出すための方法を考えます。
- 仕事フェーズで市場を選択して商品を作成する
- 販売フェーズで顧客がどの商品を購入するか判定する
最後に、会計フェーズで売上と利益を計算します。仕事から会計までのフェーズを8回繰り返し、最終残高が大きいチームが勝利です。ビズストームを実施すれば、ゲームを通じて経営戦略やマーケティングを学べます。ビジネスの全体像が理解できるため、多方面で活用されている研修ゲームです。
研修にゲームを取り入れる3つのメリット
研修にゲームは、参加者と開催する側の双方にメリットがあります。
- 研修に集中して取り組んでもらえる
- 社員同士が自然にコミュニケーションを取れる
- 会社側の負担が少ない
どのようなメリットがあるかを把握し、研修でゲームを行う目的を明確にしましょう。
研修に集中して取り組んでもらえる
ゲームを取り入れることで、参加する社員が研修に専念できます。座学などの研修になると、飽きや集中力低下につながります。堅苦しくなってしまいがちな研修にゲームを取り入れれば、社員が気軽に参加できるでしょう。ゲーム要素を取り入れることで、気分転換にもなり集中力が持続します。
社員同士が自然にコミュニケーションを取れる
研修でゲームを実施すれば、通常業務に戻った際も社員同士が自然とコミュニケーションを取れるようになります。ゲームをクリアするには、コミュニケーションを取って社員同士で協力する必要があるためです。またコミュニケーションを取る相手は、同僚や親しい相手に限りません。グループで取り組むゲームを研修で行えば、先輩や上司とも仲を深められるでしょう。
研修のグループワークについて詳しく知りたい方は、別記事「研修グループワーク」をあわせてご確認ください。
会社側の負担が少ない
研修のゲームは内容にもよりますが、ルールがあらかじめ決まっているため、簡単に導入できます。研修の内容を考える時間を短縮できたり、前準備にかかる労力を軽減できたりするでしょう。そのため、人事担当者への負担が少なくなります。
ただし、ゲームに使用する道具が自社にない場合は、購入するなどして準備する必要があります。準備する時間に余裕がない場合は、自社にあるものでできるゲームを取り入れましょう。
研修ゲームまとめ
ビジネスに関することやコミュニケーションの大切さを楽しみながら学んでもらうために、研修のゲームを実施しましょう。アイスブレイクやコミュニケーションの活性化など、ゲームごとに目的が異なります。ゲームを実施する場合は、社員のスキルや成長度合いを事前に把握しておくことが重要です。社員の能力をもとに、参加者を選定しましょう。
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