こんにちは。人事・経営に役立つメディア「タレントマネジメントラボ」を運営する「タレントパレット」事業部編集チームです。
企業は多くの従業員で成り立っており、業務を円滑に進めるためにはチームワークが求められます。チームワークは組織の成長にも直結しますが、思うようにチームワークが発揮できず悩んでいる方も多いでしょう。
そこで、本記事ではチームワークが重要な理由やメリット、チームワークがない場合のデメリットを解説します。また、チームワークを高めるために役立つ取り組みについても紹介しますので、ご覧ください。
チームワークの意味とは?
チームワークとは、同じチームに属するメンバー同士が共通の目標に向かって互いに連携を取り合い協力することです。
企業では従業員一人ひとりに個性があり、スキルや得意分野も異なります。企業の目標を達成するには、各従業員が一人で行動するのではなく、チーム一丸となって業務を進めなければなりません。それぞれの持ち味を活かし、互いの弱点をサポートし合える関係性が構築できているチームは、よいチームワークを発揮しているといえます。
グループとの違い
チームと同じような言葉として「グループ」を思い浮かべる方もいるでしょう。いずれも複数人が集まって作業をするという意味が含まれているものの、組織行動学の観点から見るとそれぞれ異なる意味があります。
チームは共通する目標に向かって、互いに協力し合いながら結果を導き出す集団です。一方、グループは共通の団体に属する集団であり、メンバーが個々に目標を目指すため、必ずしも協力関係があるわけではありません。
またチームでは個々が持つスキルや知識、経験がチーム全体にどう役立つかが重要視されます。グループにはチームほどの関係はないため、それぞれの個性はグループ全体に影響しません。
仕事でチームワークが重要な理由
近年では人材の多様性が尊重されはじめ、従業員の個性を活かす企業が増えてきました。こうした中、仕事ではますますチームワークが重要視されています。その理由として挙げられるのが、以下の2つの社会的な背景です。それぞれの理由について詳しく解説します。
素早い判断と生産性の向上が求められるため
先が見えない激動の時代を「VUCA(ブーカ)時代」といいます。新型コロナウイルス感染症の蔓延や異常気象、テクノロジーの進歩など、現代を生きる私たちを取り巻く環境こそ、まさしくVUCA時代といえるでしょう。こうした状況下で企業を成長させるためには、素早い判断と高い生産性が求められます。
しかし、個人のスキルや経験だけに頼っていては、ダイナミックに変わり続ける時代に太刀打ちできません。そこで重要になるのがチームワークです。様々なスキルや専門性を持ったメンバーが集まり、互いに協力し合えば課題を解決しやすくなります。
ビジネスモデルの複雑化に適応するため
近年はテクノロジーの進化に加え、グローバル化や働き方の多様化などによってビジネスモデルの複雑化も進みました。それに併せて従業員のバックグラウンドや価値観も多岐にわたり、個性豊かなメンバーでチームを結成するケースが増えています。こうした中で発生する課題は、従来の考え方や手法では解決できないことも少なくありません。
各従業員が自分の個性を発揮しながら、様々な価値観を持つチームメンバーと協力するためには、強固なチームワークが必要です。個々の長所を尊重し、苦手なところをカバーできる関係性が構築できれば、複雑化する社会にも柔軟に対応できるでしょう。
チームワークを高めて得られる5つのメリット
企業を成長させる上で大切なチームワークですが、高めることで激動する社会に対応できるだけでなく、様々なメリットが得られます。どのようなメリットがあるかを把握しておくと、チームワーク強化のための取り組みをする上で役立つでしょう。主な5つのメリットを紹介します。
1.個人では難しい目標に挑戦できる
チームワークの大きな特徴は、個々が持つスキルを活かし、互いをサポートしながら共通の目標を達成する点です。いくら個人のスキルが高く、豊かな経験値を持っていたとしても、困難な課題や大型案件に一人で対応することは難しいでしょう。
しかしチームワークが高まるとメンバー全員の力が集結し、苦手な部分を互いにカバーしながら目標に向かうため、大きな成果が期待できます。また強固なチームワークがあれば、計画を立てる段階でより高い目標を設定することも可能です。
2.組織単位の生産性が上がる
チームワークがしっかりしていると、互いの個性を認め合えるようになるため、強固な信頼関係が構築できます。また日頃から協力体制が整っており、苦手な部分をカバーし合える関係は、チームの一体感を生み出すでしょう。
変化の激しい現代において、難題を解決するためには柔軟な対応が必要です。チームワークが高まっていれば、一人ひとりが自分のスキルや個性を発揮しやすくなります。さらに、メンバー間の連携もスムーズになるため、組織としての生産性やパフォーマンスが上がり、困難な局面も乗り越えられるでしょう。
3.メンバー同士のフォローが増える
目標に向けて進む中で困難な状況に陥る事態もあります。こうした場合には、一人だけでは太刀打ちできないでしょう。またチームを組んでいてもチームワークが機能していなければ、連携が取れずに目標達成も危うくなるでしょう。
一方チームワークが発揮できるチームならば、自分が苦手とする分野に長けたメンバーと目標に立ち向かえます。メンバー同士で互いの弱点をフォローしながら業務を進められるため、難題でも乗り越えられるでしょう。
4.意見が対立しても柔軟に対応できる
複数人で業務を遂行していると、時には意見が対立することもあります。特に様々な価値観を持つ人材が集まる企業では、それぞれの経験値も違えば業務のやり方も異なるでしょう。全く同じ価値観を持つ人材を集めることは難しく、むしろ企業を成長させる上ではバラエティ豊かな人材が集まった方が有利です。
その上でチームワークが高まっていれば、互いの価値観を認め合いながら業務を進められます。万が一、意見の不一致が起こったとしても、それぞれの考えを踏まえた上でよりよい解決策を見つけられるでしょう。
5.あたらしいアイデアにつながる
企業を成長させるためには、時に難しい課題に向き合う必要があります。しかし、一人で考えていてもあたらしいアイデアが浮かばず、課題をクリアすることは難しいでしょう。
多様な価値観を持つ人材が複数人集まったチームであれば、自分一人では考えつかなかったアイデアが生まれやすくなります。またチームワークを高めれば、互いの考え方やアイデアを尊重できる点もメリットです。その結果、チームメンバーが提案した発想をベースに、今までにはない独創的なプランや解決策を導き出せるでしょう。
チームワークがないと起こり得る5つのデメリット
いくらスキルの高い人材が集結したチームでも、チームワークが機能していないと様々な不具合が発生します。そこで、チームワークがないと起こり得る5つのデメリットを解説します。
1.意見の対立が増える
チームワークが低下していると、互いの意見を尊重できなくなります。価値観が異なる人材が集まるチームにおいて、互いを認め合えなくなってしまえば意見の対立は避けられません。
目標に向かって進む上で、意見の相違はよくあることです。チームワークが構築されていれば、互いの意見を踏まえた上でよりよい解決策を見出す建設的な会話ができ、チーム内の衝突も成長に昇華させられます。
しかしチームワークが悪く、互いに協力する意志がなければ、解決策を見出すどころか意見がこじれて、相手の考えを否定することばかりに注力しかねません。
2.モチベーションが下がる
メンバー間でのコミュニケーションが少なくなる懸念もあります。円滑に業務を進める上で、メンバーとの意思の疎通は欠かせない要素であるため、十分なコミュニケーションがないと、チームとしての能力が発揮されません。
また協力する意思が生まれないため、自己中心的な行動を取るメンバーも出てくるでしょう。こうした状況が続けば、メンバー内で不平不満が募って目標も達成できないため、モチベーションが低下していきます。
3.責任の押し付け合いが起こる
チームワークが悪くなると、責任の押し付け合いが起こりやすくなります。互いを尊重できない状態では、自分のことばかりに目が向くようになるでしょう。また業務で失敗が発生すると「自分は悪くない」と自分を正当化し、他人に責任転嫁する可能性もあります。
責任の押し付け合いが起これば信頼関係はますます希薄になり、チームワークどころでなくなる事態に陥りかねません。
4.生産性が下がる
チームで行う業務をスムーズに遂行させるには、綿密にコミュニケーションを取る必要があります。例えば、一部のメンバーが苦戦していたとしても、連携が取れていればすぐにフォローできるでしょう。
しかしチームワークが十分でないと、本音で意見交換できるような信頼関係を構築できません。その結果、必要な情報が伝わりにくくなり、本来発揮すべきパフォーマンスが落ちてしまうでしょう。また苦手な点をフォローする機会も減るため、ますます業務が滞ってしまう可能性があります。
5.チームの目標達成が困難になる
チームワークが機能していないと、コミュニケーションを取る機会が減り、信頼関係が築けません。互いを認めていない状態に陥るため、問題が発生してもメンバーに相談できず、解決に時間を要するでしょう。
チームワークが高まっていれば難なくクリアできる課題であっても、想定以上に時間がかかってしまうと目標達成自体が困難になります。
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チームワークを高めるために必要な6つの意識・スキル
チームワークが機能していれば、様々なメリットが得られて企業の成長に役立ちます。しかし、チームワークの向上を図っているけれど、なかなか成果が出ないという方も多いでしょう。そこで、チームワークを高めるために必要な要素を6つ解説します。
1.掲げた目標を達成する意識
チームワークが向上すると、個々のスキルが発揮しやすくなり互いをサポートできるため、困難な課題にもチャレンジできます。しかし、いくら明確な目標を立ててチームで対応しようと思っても、目標を達成する意識が乏しければ意味がありません。
チームワークを高めるためには、一人ひとりが目標達成に向けてモチベーションを高める必要があります。個々の意識が高まれば、自ずと互いをサポートし合う意識が芽生えるでしょう。その結果、困難な課題が立ちはだかっても、チーム一丸となって解決策を検討できます。
2.自発性
多人数が所属するチームで目標達成を目指す場合、つい「誰かがやってくれるだろう」と他力本願になりがちです。また積極的に行動ができない指示待ちのメンバーもいるでしょう。
チームワークを高めるためにはメンバーに促されてから動くのではなく、自分で考えて行動するスキルが必要です。ただし、自分の考えを押し付けてしまえば、チームワークを高められません。個々が本来のスキルを発揮するためには、メンバー間の信頼関係が大切であり、互いのスキルや個性を把握して尊重できれば個々の自発性を引き出して相乗効果が生まれます。
3.責任感
チームワークを高めるためには、一人ひとりの責任感も重要です。チームワークが低下すると、責任逃れをして誰かのせいにしがちですが、責任転嫁しても課題は解決できません。
難しい目標を目指せばその分壁にぶつかりやすく、誰しも失敗をする可能性があるでしょう。困難な状況に陥ったとしても、互いに責任感を持って目標に向かっていれば、特定の人物を責めるようなことはありません。それよりも失敗の原因と向き合い、アイデアを出し合って解決策を導き出せるようになります。
また責任感があれば、業務中に不明点が発生しても、自ら助けを求められるでしょう。
4.情報や進捗の共有
チームで業務を進めるには、知り得た情報や互いの進捗状況を共有することが大切です。細かく共有できていれば、万が一ミスやトラブルが発生した場合もスムーズに対処できます。
またチームでは一人の行動が全体に影響を与えるため、事前に状況を把握しておけば未然にトラブルを回避できるでしょう。一方で情報共有をおろそかにすると、本来なら防げるトラブルが発生し、信頼関係が崩れてしまいます。
チームワークを高めて業務を円滑に進める上でも、報告・連絡・相談を頻繁に行いましょう。日頃から互いの状況や問題点を把握できていれば、相互理解が深まって信頼関係を築きやすくなります。
5.協調性
チームで目標達成を目指す場合は、自分だけの意見を押し通すのではなく、全体のバランスを踏まえた上で自分の行動を考える必要があります。そこで求められるのが、協調性です。
チームには様々な人材が集まっており、それぞれ価値観や得意分野が異なります。協調性に欠けると異なる意見に対して否定的になり、自分本位になりかねません。一方で協調性があれば、相手の意見を踏まえた上でよりよい方向性を示すことが可能です。また、他のメンバーが得意とする分野を適切に任せられるようになるでしょう。
このように協調性があると自ずとチームワークが高まり、状況に合わせて柔軟に対応できます。
6.観察力
チームワークがよい組織に属しているメンバーは、観察力にも長けています。協調性にも通じるスキルですが、業務を円滑に進めるためには、常に「今何が必要か」「何が不足しているか」と状況を把握することが大切です。また他のメンバーの進捗状況を把握しながら、臨機黄変に行動するスキルも重要です。
目標達成に向かう最中には、トラブルが多々発生します。トラブルに対して早めに気づくには、日々の観察力が肝心です。高い観察力により的確な状況判断ができると自分が取るべき行動が明確になり、結果的にチーム全体の業務がスムーズに進みます。
チームワークを高めるために取り組むこと6つ!
チームワークの向上は従業員同士の相互理解を深め、企業の成長に直結します。チームワークを高めるためには、以下の6つのポイントを押さえることが大切です。
1.個人・チームの目標を具体的に設定する
チームワークとは、複数人が協力し合いながら同じ目標を達成するために行動するためのつながりです。そのため、目標を具体的に設定する必要があります。目標が明確になっていないと、自分の役割も見出せません。
チームワークの向上を目指すのであれば、まずチーム全体の目標と達成までの道筋を作成しましょう。その上で、各メンバーの個人目標を明らかにする必要があります。個人・チームの目標は、チーム内で共有することが大切です。目指す先が一致しているからこそ、強固なチームワークを確立できます。
2.メンバーの役割を明確にして意識付ける
チーム全体で同じ目標に向かって進むには、各メンバーが自分の役割を把握して責任感を持って遂行しなければなりません。しかし役割が明らかになっていないと、チームにおける自分の立ち位置が分からず、どう動けばよいか迷ってしまうでしょう。
そのため、個々が持つスキルや経験値などを踏まえて担当する役割を明確にする必要があります。また、自分だけでなく互いの役割を認識することも重要です。誰がどの役割を担っているかを把握できていれば、トラブルやミスが発生しても迅速にサポートできます。
3.誰でも発言しやすい環境をつくる
チームワークを高めるためには、相互理解を深めて信頼関係を構築しなければなりません。そこで重要なポイントが、コミュニケーションの円滑化です。
スキルの高い人材が集まっていても、メンバー間で交流がなければスムーズに業務を遂行できません。メンバー全員が気軽に発言できるように、リラックスできる環境をつくる必要があります。例えば、緊張をほぐすためのレクリエーションを設けてみるのもよいでしょう。
また、互いの意見に耳を傾け、尊重し合うことも大切です。発言しやすい環境が整うと報告・連絡・相談が日常的に行われるようになり、問題が発生した場合も迅速な対応ができるでしょう。
4.スケジュールや日報を共有する
チームで行動するためには、互いのスケジュールや日報を共有して状況を把握することが大切です。進捗状況が明確になるとメンバー間でスムーズに連携を取りやすくなり、万が一業務が遅れているメンバーがいた場合でも、迅速にサポートできるでしょう。また、知識やスキル、経験の共有にもつながり、他のメンバーの行動が勉強に役立ちます。
従来はエクセルやメールを活用した共有方法が主流でしたが、近年ではリアルタイムに情報共有できるツールが多数使われています。日々のタスクは毎日変化するため、ツールをうまく活用して、最新の情報を得るように心がけましょう。
5.チーム内の課題を解決する
目標に向かって進む中で、課題が発生することも少なくありません。多様な人材が集まっているチームではそれぞれの価値観や習慣、仕事のやり方の違いが生まれやすく、摩擦が起こりやすいです。
チーム全体の課題はもちろん、各メンバーが抱えている悩みや問題も洗い出し、業務に支障をきたさないように解決するようにしましょう。解決策を導き出す際はメンバー間で話し合いを行い、合理的かつ現実的な策を練ることが重要です。
6.リーダーがチームの調整や統一を図る
チームを統率する役目であるリーダーは、チームが円滑に業務を進める上で欠かせない存在です。リーダーは様々な個性やスキルを持つ人材が集まるチームにおいて、チーム全体を俯瞰的に見ながら、メンバーを適材適所に配置しなければなりません。また、各メンバーの自主性を尊重した上で、上層部や他部署と連携を図る必要があります。
さらに、メンバーからの信頼を得ることも重要です。そのためには率先してコミュニケーションを取りやすい環境を整えて、メンバーの話に耳を傾けるスキルが求められます。統率力に長けたリーダーが存在していると、メンバーのモチベーションが上がり、大きな目標にもチャレンジできるでしょう。
チームワークを高めるタレントマネジメントシステムとは?
従業員の情報やスキル、資質などをデータ化し、一元管理・共有する仕組みをタレントマネジメントシステムといいます。
業務を円滑に進めるためには従業員の才能を理解し、適材適所に配置することが大切です。特にあたらしい事業を立ち上げる際や、既存の事業をさらにステップアップさせるような中長期的な戦略を立てる上で、個々のスキルを存分に発揮できる人材配置が求められます。
タレントマネジメントシステムには従業員の情報が集約されており、戦略的な人材配置に加えて個々の才能を引き出すための人材育成に役立ちます。
人事システムとの違い
タレントマネジメントシステムと混同されがちな仕組みに、人事システムがあります。人事システムは、労務や人事管理の効率化を目的とした仕組みになっており、給与計算や人事評価、勤怠管理に関する機能が備わっています。
一方タレントマネジメントシステムは、従業員のデータをもとに人事戦略をサポートするのが特徴です。また、両方の機能を兼ね揃えたサービスやシステムも見られます。導入する際は、状況に合わせて必要な機能が備わったシステムを選びましょう。
チームワークの向上に役立つタレントマネジメントシステムの機能
タレントマネジメントシステムには、チームワークの向上に役立つ機能が多数備わっています。そこで、タレントマネジメントシステムである「タレントパレット」の主な機能について詳しく解説します。
人材データベース・分析
企業には様々な経歴やスキル、資質を持った人材が集まっています。こうした従業員の情報を一目で管理する上で役立つ機能が、人材データベースです。一人ひとりの情報を見える化すれば、業務との適性を検討できます。
また、タレントマネジメントシステムに集積されたデータをもとに、分析する機能も備わっています。例えば、年齢構成や男女比率などの変化を確認できる他、個々のモチベーションを把握することも可能です。情報は一目で分かるように表示され、戦略の振り返りをする際にも役立ちます。
人材育成・スキル管理
従業員のスキルを確認した上で、最適な役割に配置する際にも、タレントマネジメントシステムの機能が役立ちます。自己評価と上司評価の両方から従業員のスキルレベルを図り、より確実に得意分野を見える化できます。
また時系列でモニタリングできるため、成長の度合いが確認しやすく、将来的に成長が見込める従業員を見つけられます。さらに、従業員の状況に合わせた研修や学習コンテンツを自動的に推薦する機能も備わっており、無駄のない人材育成につながる点も魅力です。現状のスキルだけでなく、過去にどのような評価を受けてきたかも把握でき、今後の育成計画にも活用できます。
TPOD(組織診断)
TPOD(組織診断)とは、従業員に「人間関係」「やりがい」「ビジョンの浸透度」「目標の納得度」などの問いを設けたアンケートを実施し、結果をもとに組織の状態を診断する機能です。診断結果は「協調重視型組織」や「戦略重視組織」など、7つのタイプに分類されます。
単純に組織のタイプが分かるだけでなく、改善が望まれるポイントや施策の提案なども実施可能です。調査からレポーティングまで一貫して行えるため、速やかに状況を知る上で役立ちます。過去のデータも集積されるため、定期的に診断を実施すれば組織全体の改善状況の見える化が可能です。
アンケート
従業員のモチベーションを上げてチームワークを高めるためには、現状を知ることが大切です。そこでアンケート機能を活用すると、従業員のコンディションの変化を素早くキャッチできます。
設問は自由に変えられるため、気軽なアンケートから本格的な状況調査まで幅広く実施可能です。未回答者がいれば自動的に回答を促すメールを送信できるため、回答率アップが期待できます。
また、必要な情報を取り出し分析する「テキストマイニング技術」も搭載されており、モチベーションが下がっている従業員を速やかにサポートできます。
サンクスポイント
タレントマネジメントシステムのサンクスポイント機能を活用すると、従業員間で感謝の気持ちを伝えられます。従業員一覧からすぐに使えるため、手間もかかりません。
感謝を受け取る度にポイントがたまる仕様になっており、集計してランキングにすることも可能です。ランキングを公開すれば、従業員のモチベーションアップにもつながります。また、ポイントと合わせてメッセージも添えられるため、コミュニケーションを図る上でも役立つでしょう。
健康管理・ストレスチェック
チームワークを高めるためには、従業員一人ひとりが心身共に健康でいられることが大切です。タレントマネジメントシステムには、健康管理・ストレスチェック機能が備わっており、従業員の状態を知る上で役立ちます。
定期的な健康診断のデータを取り込むだけでなく、生活習慣やストレスチェックの他、産業医とのWEB面談なども可能です。従業員の健康状態に合わせて適切なアドバイスができるため、効率的に健康増進を図れます。
また、従業員50名以上の企業で義務化されているストレスチェックにも対応している点もポイントです。
まとめ
企業は多くのチームが集まって形成されます。チームは様々な個性を持った人材の集合体です。チームワークの向上によって、従業員一人ひとりのスキルが存分に活かされ、企業の成長につながります。
チームワークが損なわれていると意見の対立やモチベーションの低下、責任押し付け合いが起こりやすいです。またチーム全体の生産性が下がり、目標達成が困難になるでしょう。
各メンバーが目標達成の意識を持ち、自発性や責任感、協調性、観察力を養う必要があります。また、チーム間の情報共有も大切です。具体的な目標の設定や役割の明確化、発言しやすい環境づくり、スケジュールの共有などを積極的に行いつつ、チームワークの向上に役立つツールもうまく活用しながら、円滑に業務を進めていきましょう。
「タレントパレット」は様々な人材データを一元管理・分析して、組織力の向上をサポートします。人材の見える化により、メンバーの最適配置や育成、人事評価の効率化に活かせます。
チームワークの向上を目指した取り組みを検討している方は、ぜひタレントパレットのシステムをご活用ください。
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