こんにちは。人事・経営に役立つメディア「タレントマネジメントラボ」を運営する「タレントパレット」事業部編集チームです。
組織で成果を上げるためには、従業員がそれぞれのスキルや知識を存分に発揮することが大切です。一人ひとりの個性を活かし、よいパフォーマンスができるようなチームづくりを目的とした取り組みを「チームビルディング」といいます。
その一環として有効な手法がチームビルディングゲームです。チームの団結力が乏しく悩んでいる方やチームビルディングに効果的な手法を探している方は、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
本記事ではチームビルディングの概要を解説するとともに、企業で役立つチームビルディングゲームを7つご紹介します。個々の個性やスキルを大切にした強固なチームづくりを目指している方は、ぜひ参考にしてください。
チームビルディングとは?
チームビルディングとは、従業員一人ひとりが個性やスキル、経験を存分に発揮できるチームづくりを目的とした取り組み全般を指します。従来の企業では、リーダーの働きかけで業務を進めるケースがほとんどでした。しかし、多様性が求められる現代において個性豊かな人材が集まる企業で成果を上げるには、それぞれのパーソナリティをうまく活かすことが重要です。
一方で、コミュニケーション不足やメンバーの自発性を促せないなどの課題を抱えている企業も少なくありません。こうした課題を解決するために、チームビルディングを導入する企業が増えています。
チームビルディングの6つの目的
ビジネスシーンにおいて、チームを形成するケースが多々ありますが、単純に人材を集めただけではそれぞれの個性やスキルを発揮できません。より強固で企業の発展に繋がるチームにするためには、以下に挙げる6つの目的をよく理解することが大切です。
それぞれの目的について詳しく解説します。
目的1.新人育成
チームビルディングは新人や若手の育成に役立ちます。入社して間もない頃は、互いの理解が浅く、コミュニケーションも不足してしまいます。各従業員が個性やスキルを発揮するためには、相互理解を深めてリラックスできる環境づくりが大切です。
新人の頃からチームビルディングを導入すると、互いの個性やスキルを理解し、協力して業務をこなす習慣が身につきます。また課題や悩みを一人で解決しようとするのではなく、相談しやすい環境を整えられるため、離職防止も期待できるでしょう。また、コミュニケーションがしっかり取れるようになると、伝達ミスも起こりにくくなります。
目的2.中堅の育成
チームビルディングは若手の交流を図るだけでなく、中堅の育成にも効果を発揮する手法です。入社3年目を過ぎると、徐々に経営層と現場の橋渡しをする役目を任されるケースが増えるでしょう。
そこで円滑に業務を進めるには、経営陣が考えるビジョンを正しく理解し、現場で働く従業員に伝えなければなりません。また現場の実態や意見を上層部に届けることも、中堅メンバーに求められる役割です。
チームビルディングを導入すると、リーダーに必要な指導力や統率力を養えるだけでなく、イノベーションをイメージする力を育む環境の整備にも繋がります。このように、未来の企業を支える従業員を生み出す上でも重要な仕組みといえます。
目的3.管理体制づくり
チームの責任者や管理者は経営層が持つビジョンや理念、考えを正しく部下に伝える役割を持ちます。その上で、目標を達成するために必要な戦略を実行するポジションです。
将来的に経営陣として活躍することを期待される責任者や管理者には、各部門が連携を取れる体制づくりを目的としてチームビルディングが行われます。また、部下の個性やスキルを伸ばすことも管理者の重要な仕事です。したがって、責任者や管理者のチームビルディングには、部下の指導や育成に関するスキルを磨く効果もあります。
目的4.チームワーク強化
従業員が自分の個性やスキルを発揮できるようになっても、それぞれが向かう目標が異なっていれば成果は挙げられません。チームは単純に複数人が集まった組織ではなく、協働することが大切です。全員が同じ方向を向いた上で自分の持つスキルを発揮できれば、相乗効果が生まれます。
チームビルディングの目的は、従業員同士が共通の目標を理解し、互いの個性やスキルを尊重できるチームづくりです。またコミュニケーションが深まれば、信頼関係の構築にも繋がります。
目的5.マインドセット形成
マインドセットとは個々が持つ考え方や嗜好、習慣などを意味し、心理学では思考や行動のパターン、固定観念などを指す言葉です。マインドセットには、自分の能力は固定されていると思い込む状態を指す「fixed(固定)」と、成長によって能力が高まることを信じられる状態を指す「growth(成長)」の2パターンがあります。
企業を成長させるには、個々が「growth」のマインドセットを持つことが大切です。しかし、固定的なマインドセットの概念を持った従業員がいれば、同じ目的を目指す上での障害になりかねません。
チームビルディングを導入してチームの一体感が生まれると、全員で目標を達成するというモチベーションが高まり、「growth」のマインドセット形成が可能です。
目的6.人材配置の最適化
チームビルディングを導入すると、従業員同士の価値観や考え方、スキルなどを理解しやすくなります。業務を円滑に進めるには、個々のスキルに適した部署で活躍させることが大切です。しかし、特化したスキルに秀でた従業員がいたとしても、リーダーが理解していなければ適材適所で人材を配置できません。
チームビルディングによってコミュニケーションを活性化し、相互理解が深まれば、適性を踏まえた上で人材を配置できるようになります。個々に最適な役割を与えれば、より一層スキルが活かされ、企業の成長に繋がるでしょう。
企業で行うチームビルディングゲームとは?
チームビルディングの手法は多岐にわたりますが、中でも活用しやすいのがチームビルディングゲームです。従業員同士のチームワークを深めることを目的としたアクティビティやエクササイズで、全員で楽しみながらチームビルディングを導入できます。
チームビルディングゲームを行う際は、チームの課題や目的を明確にすることが大切です。なぜゲームをするのかを理解した上で参加すると、より一体感が深まりやすくなります。屋内・屋外を問わずに楽しめるだけでなく、オンラインでも実施できるため、遠方で働く従業員とのコミュニケーションにも役立つでしょう。
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おすすめのチームビルディングゲーム3選 【屋外編】
屋外でできるチームビルディングゲームは、思い切り体を動かしたり自然を満喫したりできるため、リフレッシュしながらコミュニケーションが取れます。屋外のチームビルディングゲームの中からおすすめの3つをご紹介します。
しっぽ取りゲーム
しっぽ取りゲームは参加者全員で楽しめるゲームです。しっぽに見立てたタオルや紐を身につけて互いに取り合い、自分のしっぽを取られてしまうと退場となります。最終的にたくさんのしっぽを取った方が勝ちとなります。
チームビルディングの一環であれば、2チームに分かれて行うことをおすすめします。チームが勝つためにはチームワークが重要です。そのためメンバー同士で作戦を練る必要があり、コミュニケーションを図りやすくなるでしょう。
しっぽに使う道具だけ準備すれば実施できるため、予算もさほどかかりません。また、従業員が多い企業でも導入しやすい点が魅力です。シンプルなルールなので、すぐにでも実践できるゲームといえるでしょう。
サバイバルゲーム
サバイバルゲームは「サバゲー」とも呼ばれており、近年人気が高いゲームです。基本的には、サバイバルゲーム専用フィールドを借りて行います。
フィールドによって細かいルールが異なりますが、敵と味方に分かれてエアガンで戦い、敵を全て倒すと勝ちです。その他にも、制限時間内に敵をかわしながら旗を取るといったルールもあります。
チーム内で協力して同じ目標に向かって進むため、チームビルディングの一環として適しているでしょう。また、戦闘中は仲間と連携を取りながら行動をする必要があり、コミュニケーションを深める上でも役立ちます。
ただし、エアガンを使って戦うため、開催するハードルが多少上がる点は注意が必要です。
バーベキューゲーム
バーベキューゲームとは、野外で料理の美味しさを競うゲームです。単純にバーベキューを楽しむのではなく、複数のチームに分かれて共通の献立をつくります。
より美味しい料理に仕上げるためには、チーム内で役割分担を行う必要があります。得意分野を把握した上で、それぞれが適した役割を担うだけでなく、料理に慣れていないメンバーに対して、サポートすることも重要なポイントです。最終的に、完成した料理を試食して最も美味しかったチームが優勝となります。
食を通じた交流では、普段の仕事では見られなかった新たな一面に気づきやすくなります。また、リラックスした状態でコミュニケーションが取れるため、より一層、協調性や応用力を高められるでしょう。
おすすめのチームビルディングゲーム4選 【リモート編】
チームビルディングゲームはリモートでも行えます。オンラインであれば、Zoomなどを活用して場所を問わずゲームに参加できるため、各地に支社がある企業にもおすすめです。そこで、リモートでできるチームビルディングゲームの中から4つをご紹介します。
自分史語りワーク
自分史語りワークとは、いくつかのチームに分かれてチーム内で自分に関する情報や歴史を共有するゲームです。例えば「小さい頃に好きだったもの」「学生時代に学んだこと」「今の職を選んだ理由」など、自分の人生を振り返りながら1人5分程度の持ち時間で語ります。
その後、語られた内容について互いに質問や感想を述べます。定期的に開催して各回でテーマを変えると、より話しやすくなるでしょう。
自分史語りワークは相互理解をする上で役立ち、ルールもシンプルで道具もほとんど必要ありません。また自分の意見を述べる自己表現力やコミュニケーションスキルはもちろん、メンバーの話に耳を傾ける力を育むことが可能です。
グッドアンドニュー
グッドアンドニューとはいくつかのグループに分かれて、24時間以内に起きた「よい出来事(グッド)」と「新しい気づき(ニュー)」を1分程度で語るだけのシンプルなゲームです。
互いの個性や嗜好、物事の捉え方などを知れるため、相互理解を深められます。例えば、新たなチームを組んで事業を進める際のアイスブレイクとしても役立つでしょう。
グッドアンドニューを定期的に行う際は、同じメンバーが偏らないようにグループ分けをすることが大切です。また話し終えた後に拍手をすると、誰でも発表しやすい雰囲気になります。新入従業員がメンバーに入る場合は順番を後半に回してあげると、スムーズにゲームのイメージを掴んでくれるでしょう。
似顔絵当てゲーム
似顔絵当てゲームとはお題に挙げられた人物の似顔絵を描き、他のメンバーに当ててもらうゲームです。お題は芸能人や著名人でも構いませんが、難易度が高いとテンポよく答えられません。社内の人物にするとイメージしやすく、より盛り上がるでしょう。
また絵の描き方から、描いた人の性格が見えてくる点もポイントです。例えば普段は神経質なイメージがある人が、楽しそうに絵を描いていれば印象がよく見えるでしょう。意外性に気づき、人間関係がスムーズになるケースもあります。
材料は紙とペンだけで済むため、ちょっとした空き時間を利用して、息抜き程度に実施するゲームとしてもおすすめです。
嘘を見破るゲーム
嘘を見破るゲームでは、他のメンバーが知らない個人的なエピソードを3つ用意します。そのうち1つを嘘のエピソードに仕立て、メンバーに嘘を見抜いてもらうゲームです。
発表者が3つの事柄を述べた後他のメンバーが話し合って、どれが嘘かを発表します。嘘が見破られなければ発表者の勝ちです。
嘘を見破るためには、話の内容だけでなく発表者の表情や話し方などにも注目しなければなりません。その結果、相手の話に耳を傾ける力が養われる他、集中力や理解力アップにも役立ちます。ゲームを通して、相互理解が深まる点も魅力といえるでしょう。
道具は何も使わないためすぐに実践できるだけでなく、オンラインでも可能です。
まとめ
チームビルディングの効果を存分に引き出す上で、チームビルディングゲームは大いに役立ちます。これまで、従業員のコミュニケーション不足や積極性に悩んでいた経営者や人事担当者の方も、チームビルディングゲームの導入によって課題解決が期待できるでしょう。また多様性が重視される現代では、各従業員が自分のスキルや個性を伸ばせるチームビルディングが役立つでしょう。
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これからチームビルディングを取り入れようと検討している経営者や人事担当者の方は、ぜひタレントパレットのシステムをご活用ください。
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