こんにちは。人事・経営に役立つメディア「タレントマネジメントラボ」を運営する「タレントパレット」事業部編集チームです。
新型コロナウイルス感染症の流行によって急速に浸透したリモートワークは、生産性向上に貢献しています。しかし、その一方で目が届かないためにサボる従業員がいるという問題点もあります。
そこで、この記事ではサボる従業員への対応や防止策を紹介します。適切に対応することでリモートワークを有効に活用していただければと思います。
リモートワーク中に、従業員がサボる理由
そもそも、どうしてリモートワーク中にサボる従業員が発生してしまうのでしょうか。ここでは、リモートワークならではのサボる理由について紹介します。
人の目が届かない
まず何よりも、オフィスと違って周囲に常に見られているわけではない、という点が最大の理由です。
仕事中はどうしても集中力が途切れるタイミングが存在します。オフィスにいれば周囲の目が気になり堂々とはサボりにくいですが、人の目が届かないリモートワークになると、サボってもバレないだろうという心理が働いてしまいがちです。
リモートワークの環境が整っていない
リモートワークの環境が整っていないことも、従業員がサボる原因の一つです。オフィスには仕事に必要なものが配置されています。普段はあまり意識されないオフィス内の空調や明るさ、デスクなどの設備も、仕事をしやすいように設定されていることが多いです。
一方で、在宅勤務をしている場合は、すぐそばにスマホや漫画、ベッド、やりかけの家事など集中を欠く要因となるものが多くあります。在宅勤務での作業環境の悪さも集中を欠き、サボることにつながりやすいです。
リモートワークに集中できる環境については以下の記事にまとめています。
「リモートワーク環境」については、こちらの記事をご確認ください。
リモートワークをサボる従業員への対応
では、従業員がリモートワーク中にサボっていることが発覚したとき、企業はどのような対応を取ればよいのでしょうか。
まずは注意・指導をする
従業員がサボっていることが発覚したときは、まずは注意・指導を行うことが大切です。サボってもバレないだろう、という安易な考えでサボっていた場合ならば、一度注意すればサボらなくなるケースが多いでしょう。
注意・指導をしても改善が見られない場合、書面での厳重注意や反省文の提出など、より厳しい注意・指導が必要です。その際、あわせて再発防止策を制定し、本人と管理者とで共有するようにしましょう。
懲戒処分は難しい
再三指導しても改善が見られない場合、ある程度の仕事をしている従業員であれば懲戒処分になる可能性は低いです。
仕事をサボった結果として、会社に著しい実害を与えたときは懲戒処分の対象となりえます。ただし、懲戒処分の内容としては減給や降格程度で、懲戒解雇は難しいでしょう。
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リモートワーク中に、従業員がサボるのを防ぐ方法
リモートワーク中にサボりが判明した場合の対応については、前述で説明した通りです。ここからは、リモートワーク中に従業員がサボるのを防ぐために、企業にできることについて、紹介します。
定期的にコミュニケーションを取る
まずは、リモートワークでお互いが見えない環境においても、毎日1回以上連絡を取って仕事の進捗を把握するなど定期的にコミュニケーションを取ることが大切です。部署や課内のメンバー全員で集まり、業務の進捗やスケジュールの共有、1on1などでじっくり仕事の状況をヒアリングし、仕事が滞っていないかを把握します。
また、定期的にコミュニケーションを取ることで、業務の進捗管理だけではなく、目が届かなくても管理が行き届いていることを従業員に認識してもらえば、社員がサボるのを未然に防ぐことにつながるでしょう。
リモートワーク中のコミュニケーションの手段や課題については、これらの記事で解説をしています。コミュニケーションツールの導入を検討している場合はぜひ合わせてご確認ください。
「リモートワーク コミュニケーション」については、こちらの記事をご確認ください。
「リモートワーク監視」については、こちらの記事をご確認ください。
仕事の成果で評価をする
従来の日本の人事制度はメンバーシップ型と呼ばれ、人材を一括採用した上でジョブローテーションを通じて従業人に仕事を割り振り、労働時間に対して給与を支払う制度です。
一方、近年ではジョブ型の人事制度が注目されています。ジョブ型の人事制度は、従業員の職務内容を明確にした上で雇用契約を結び、その成果に対して評価を行う制度です。 新型コロナウイルス感染症の影響でリモートワークが増えていくなか、労働時間ではなく人材のスキルや職務経験に対する成果に応じて評価が行われるようになりつつあります。
仕事の成果に応じて評価をすることで、従業員は所定労働時間を気にせずに業務に集中できるため、サボるのを防ぐだけではなく、生産性の向上やワークライフバランスの向上にも寄与するでしょう。
仕事ぶりを確認できる体制を取る
従業員がサボるのを防ぐために、各自の仕事ぶりを確認できる体制を整えるという方法もあります。具体的には、ウェブのアクセスログやPCの稼働ログなどを管理者が確認できるようにして、リモートワークにおいても業務遂行状況を確認できるようにする方法です。具体的なツールや方法については以下の記事をご確認下さい。
「リモートワーク 監視」については、こちらの記事をご確認ください。
離れた環境で部下をしっかり管理できる方法でも、上司から信頼されていないと部下が感じてしまうと、仕事へのモチベーションの低下につながってしまいます。なかには、調べ物をしていてPCに触れていない時間が長かっただけで上司にサボりを疑われた、などの誤解を招く場合があるので注意が必要です。
リモートワーク中の休憩ルールを作る
リモートワーク中にあえて休憩ルールを定めると、サボり防止につながります。オフィスでもタバコ休憩やお茶を飲む休憩をすることがあるように、勤務時間中に少しも休まずに仕事をするのは難しく、適切に休憩を挟むことは、集中力を維持するためにも必要です。
ただし、真面目に仕事をしている人でも、たまたま休憩時間中に電話やメールに対応できない場合もあります。また、なかにはサボっていると思われたくなくて休憩を取らずに仕事をして過労状態になってしまうこともあるようです。
まとめ
ここまででご説明した通り、リモートワークはサボる従業員が発生しやすい環境です。そのことを十分わかった上で、サボる従業員への対応や防止策を行えば、従業員が安心してリモートワークに専念できるようになります。
タレントパレットでは、WEBアンケートやパルスサーベイによる社員情報の把握から、1on1による面談記録の蓄積、人事評価の可視化などリモートワーク環境下における従業員情報の把握や一元管理を行うことができます。
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