こんにちは。人事・経営に役立つメディア「タレントマネジメントラボ」を運営する「タレントパレット」事業部編集チームです。
ロールモデルは、仕事の成長やキャリアを考えるうえで重要な役割を果たすものです。しかし、ロールモデルを設定する際に、どのような人物を選んだら良いかと悩む方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ロールモデルのメリットや見つけ方と、ロールモデルの活用方法について解説します。
ロールモデルとは?
ロールモデルとは、role(役割・役目)とmodel(見本)が語源で、アメリカの社会学者によって定義された言葉です。語源が示す通り、高い能力を持ち、仕事のスキルや働き方、キャリア形成において他の従業員の目標となる人物のことを示します。
ロールモデルは、必ずしも一人に絞る必要はありません。たとえば、キャリアを形成するうえでお手本にしたい人や、有能なスキルを持っている人など、それぞれ目標にしたい点が異なる人であれば複数のロールモデルを設定しても良いでしょう。
ロールモデルを設定するメリット
ロールモデルは必ずしも設定しなければならないものでもありません。もちろん、日々内省を繰り返し、成長していくことも可能でしょう。しかし、ロールモデルを設定することには数多くのメリットがあります。ここでは、そのメリットを詳しく見ていきましょう。
成長につながる
ロールモデルを設定することで、自身の成長につなげられます。努力や創意工夫をどんなに繰り返していても、人は誰でも失敗をしてしまうものです。他者のロールモデルになるような活躍をしている人材も、過去の仕事でさまざまな失敗を繰り返して今に至っているはずです。そういった経験のある人物をロールモデルに選ぶことで、効率的に自身の成長につなげることができます。
キャリアプランを明確にしやすい
ロールモデルは、仕事のスキルを磨くためだけではなく、キャリア形成や働き方についてもお手本になる存在です。長期的に仕事を続け、自身が成長し続けるためには、目の前の仕事だけに取り組むのではなく、将来的に自分がどうなりたいのか、どう働きたいのかを考えることが大切です。ロールモデルの存在によって、将来像を思い描くことができるため、キャリアプランを明確にできるでしょう。
従業員のエンゲージメントが向上する
ロールモデルを設定することは、従業員のエンゲージメントの向上にもつながります。従業員エンゲージメントとは、「この会社に貢献したい」という意欲のことです。ロールモデルを目標として仕事に取り組めるようになることで、従業員のエンゲージメントの向上につながりやすくなります。
逆にロールモデルがいない場合は、自分自身で成長するしかなく、「このままでいいのだろうか」という不安につながりやすいでしょう。ロールモデルに相談したり助言を受けたりできるようになれば、組織の一員としての成長意欲にもつながるはずです。
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ロールモデルの探し方&ポイント
実際に、どのような人をロールモデルに設定したら良いのでしょうか。また、ロールモデルはどうやって探したら良いのでしょう。従業員の立場によって、ロールモデルの選び方は異なります。ここでは、それぞれの立場でのロールモデルの選び方を見ていきましょう。
新入社員
新入社員のロールモデルには、社会人としての基礎的なスキルを十分に身につけている2~3年上の先輩がおすすめです。まだ何も分からない新入社員だからこそ、先輩の意見を聞き模範とすることで成長が期待できるようになります。
ロールモデルの存在によって、従業員が業務をスムーズに遂行できるようになれば、仕事の能力やコミュニケーションスキル、ビジネスマナーといった新入社員にとって必要なスキルも身につけられるようになるでしょう。
中堅社員
中堅社員のロールモデルには、リーダーのポジションについている人や関係性の近い管理職など、主体性のある人がおすすめです。新入社員と異なり中堅社員には、成果を確実に上げられる力や周囲を巻き込む力が求められます。そのため、指示通りに行動する人ではなく、課題やリスクを自分で考えて行動できる人を選ぶのが良いでしょう。
ベテラン社員・管理職
ベテラン社員、管理職には、業務遂行能力や、部下を統率する能力が求められます。そのため、ベテラン社員や管理職のロールモデルには、社内に限らず、社外で活躍する人もおすすめです。
外部からの情報をうまく取り入れられるようになることで、自身の成長、ひいては会社への貢献にもつながるでしょう。
女性社員
年代や立場を問わず、女性社員の場合、ライフステージがいつ変化し、キャリアに影響を与えるかは分かりません。仕事と家庭の両立に悩む女性社員も少なくないでしょう。しかし、仕事と育児を両立しながら活躍しているロールモデルがいることで、「将来結婚しても仕事を続けられる」という前向きな気持ちにつながりやすくなります。
また、仕事と育児に悩んでいる従業員にとっても、ロールモデルは憧れの存在となるため、女性活躍の推進に期待できるでしょう。
ロールモデル活用において、企業ができること
ロールモデルが必要と思っていても、誰もが簡単に見つけられるわけではありません。ここでは、無理なくロールモデルを見つけられるために、企業ができることについて解説します。
ロールモデルの設定と育成
従業員が各自でロールモデルを設定するのではなく、会社側がロールモデルを設定・育成することもできます。会社の方針を踏まえてどのような人材に活躍して欲しいかを見極めて、ロールモデルになれそうな人を選ぶことが大切です。ロールモデルの育成は、研修やOJTを通じて計画的に行いましょう。
ロールモデルの周知
ロールモデルが育成できても、社内に周知されていないと効果はあまり期待できません。ロールモデルの育成ができたら、ロールモデルの存在を広く認識してもらえるように、周知活動を行います。
具体的には、社内広報や社内掲示板などの媒体を活用すると良いでしょう。また、ロールモデルとして活躍してほしいという人材がいる場合には、ロールモデルをメンターとして新入社員とつなぎ、直接指導を行うことも有効です。
まとめ
ロールモデルは従業員の自己成長につながるだけではなく、企業にとっても人材育成の手段の一つとして活用できます。とはいえ、どういった社員をロールモデルとして育成すれば良いか分からないという企業も少なくないでしょう。
タレントパレットは、国際基準「ISO 30414」に準拠した多彩な項目で、人的資本を可視化できる機能を多数搭載。タレントパレットを活用すれば、ロールモデルの候補者を一目で把握できるようになります。ぜひ、ロールモデルの選定や育成にもお役立てください。
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