こんにちは。人事・経営に役立つメディア「タレントマネジメントラボ」を運営する「タレントパレット」事業部編集チームです。
企業経営には自然災害や情報漏えい、為替変動など様々なリスクが付きまといます。リスクによる被害を最小限に抑えるためには、リスクマネジメントが欠かせません。
あらゆる事態を想定して事前対策を立てておくためにも、リスクマネジメント研修を実施しておきましょう。
ここでは、リスクマネジメントの研修の内容や種類、注意点について詳しく解説します。
リスクマネジメントとは
リスクマネジメントとは、企業におけるリスクの被害を最小に、企業活動を守ることを意味します。企業経営において、様々なリスクの発生を全てゼロにすることは困難です。そのため、リスクにさらされた場合に被害を最小限にできるよう事前に対策を整えておかなければなりません。
ここでは、考えられるリスクの種類とリスクマネジメントの効果について解説します。
企業で考えられるリスク
企業を取り巻くリスクは、大きく4つに分けられます。各リスクの主なものをみていきましょう。
- 戦略リスク:市場ニーズの変化、景気変動、法令改正、人員不足など
- 財務リスク:資金調達、与信リスク、為替変動、金利変動など
- 事故リスク:自然災害、事故、故障など
- 法務リスク:法令違反、コンプライアンス違反、リコール、労働災害など
業種や企業規模などにより、リスクの発生頻度や被害規模は異なります。
リスクマネジメントで企業活動を継続できる
リスクを全て洗い出し、分類してそれぞれのリスクについて対策を講じていくことを「リスクマネジメント」と呼びます。
リスクマネジメントは企業で考えられるあらゆるリスクに対応するためのものです。発生頻度が高い物や被害が大きいものを中心に必要なスキルを準備し解決策を立てておくと、いざリスクが起きた場合に被害が最小限で抑えられます。
仮に、突然地震が起きて工場が破損した場合は、工場の修復が終わるまで自社製品が作れなくなります。主力製品が何カ月も製造できなくなった場合、企業活動の継続に支障が出ることもあるでしょう。
一方、リスクマネジメントによって事前対策として、東日本と西日本に会社の機能を分けておけば、片方に問題が生じてももう片方では事業継続が可能になります。
リスクマネジメントを行うことで、万が一の場合もスムーズな企業活動の継続が期待できるといえるでしょう。
「リスクマネジメント」については、こちらの記事をご確認ください。
リスクマネジメント研修を行う意味
リスクマネジメントでは、起こりうるリスクを全て洗い出し、それに対する対処法を講じなければなりません。
リスクは全て顕在化しているわけではないため、マネジメントを行う場合は、潜在化しており、今は目に見えないようなリスクも洗い出す必要があります。
また、社会状況や景気はめまぐるしく変化していることから、AIや人工知能など様々な技術革新にも大きなリスクがはらんでいる可能性のことも想定しておきましょう。
数多くのリスクを把握し、対処方法を知るには、リスクマネジメント研修が欠かせません。
企業活動を継続させるために、リスクマネジメントの研修を受け、職場で起こりうるリスクの種類を把握し、優先順位をつけたうえで適切な対策を取ることが大切です。
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リスクマネジメント研修の種類
リスクマネジメント研修には様々な種類があります。ここでは、主なもの5種類について、それぞれの違いや研修内容についてみていきましょう。
研修によっては、1つの講座に複数の内容を盛り込んでいる場合があるため、ニーズや目的に合わせて選択することが大切です。
リスクマネジメントの知識
リスクマネジメントの知識は、リスクマネジメントの基本的な知識や全体的な流れについての研修のことです。
リスクマネジメントの概要、リスクの予防について、リスクマネジメントに取り組む意義や実例、過去のリスク内容などの概要を学びます。
「入門研修」などと名前がついていることも少なくありません。リスクマネジメントの全体の流れや概要について詳しく学びたい場合やこれからリスクマネジメントを企業に導入しようと考えている担当者の方におすすめの研修といえるでしょう。
リスクマネジメントのプロセス
リスクマネジメントを進める際は、リスクの洗い出し・リスク分析・対策といった具体的な流れを把握しなければなりません。
リスクマネジメントのプロセスについての研修を受ければ、リスクの定義、要因、対象などを具体的に把握したうえで、どのようにリスクを管理していけばよいのかといった考え方や順番を知ることができます。
リスクマネジメントのプロセスは次の4つです。
- リスクの洗い出し
- 分析
- 評価
- リスク対策
場合によっては全てではなく1つのプロセスにフォーカスして研修を行っているケースもあるため 内容をよく確認した上で受講しましょう。
リスクマネジメントの手段
リスクには色々な種類があり、リスクによって取り組み方が大きく異なります。どのようなリスクがあるか学び、それぞれのリスクに対する取り組み方を具体的に学ぶ研修です。
例えば次のようなリスクに対してどのような手段が講じられるのか学べます。
- 業務リスク
- クレーム対応
- ハラスメント
- ヒューマンリスク
- 労務管理リスク
ハラスメント研修・クレーム対応研修などとそれぞれのリスクに特化した研修もあるため、自社に必要なものを選択してみましょう。
個人情報に対するリスクマネジメント
顧客情報などをPCで管理する以上、情報漏えいリスクはどの企業にもつきまとう大きなリスクの1つです。仮に、個人情報を流出させてしまった場合には 社会的地位が失墜してしまう可能性が高いでしょう。
個人情報保護に関する研修では、個人情報に対するコンプライアンス、個人情報保護法の対応ポイント、防止方法や万が一情報漏えいが起きた場合の対処法などについて学びます。
リスクマネジメント対応後の流れと手順
リスクマネジメントを一度全て洗い出した後、それで終わりではありません。リスクマネジメントの対策を策定した後は、対策の実施、モニタリングを行い問題点が発覚した場合改善点の修正が必要になります。
定期的にPDCAをまわすことで、常に最新のリスクマネジメントが維持・改善が可能です。
そのため、一度リスクマネジメントを洗い出したものの、その後は何もせずに放置している場合はその後の流れや手順に関する研修を受けてみましょう。
リスクマネジメントの研修時のポイント・注意点
リスクマネジメントの研修を受ける場合は、出来るだけ自社にとって効果の高い研修を選択したいものです。研修を無駄にしないためにも気を付けておきたい注意点についてみていきましょう。
対策したいリスクを明確にする
企業リスクには実に多くの種類があります。研修によっては、自社に必要なリスク内容を扱っていないこともあるため注意が必要です。
具体的なリスクマネジメントの手段が学びたい場合、特に優先度の高いリスクについては必要に応じて研修を受けておくと良いでしょう。
研修後の対応を決めておく
研修を受けた後は実際にリスクマネジメントを行わなければ、折角学んだ効果を発揮できません。研修を受けた後、どのような行動を起こすのか事前に対応を決めておきましょう。
例えば、研修を受けた 従業員によって自社におけるリスクを自由な発想で出し合うブレインストーミング形式の会議を行うなどの方法があります。
対象となる人・部門を決めておく
全ての研修を全社員が受ける必要はありません。具体的にリスクマネジメントはどこの部門が主体となって進めていくのか確認しておきましょう。
まず、企業のリスクマネジメント全体を統括する部門や担当者を決めます。次にリスクごとにリスクマネジメントの担当者を決めましょう。
金融リスク・自然災害リスクなどリスク内容は多岐にわたるため、対応できる部署が異なることも少なくありません。あるリスクが発生した場合に、どの部門の誰が対応するのか、具体的に決めておくと、素早く責任をもってリスクマネジメントが行えます。
まとめ
社内にリスクマネジメントを定着させるためには、研修を受けることが大切です。リスクマネジメント研修には様々な種類があります。リスクマネジメントの考え方を知る研修やプロセスを知る研修など、 自社の課題に合わせたものを選択することが大切です。
また、担当部門や担当者を決め、各担当者に必要な研修を受けさせることでスムーズなリスクマネジメントが可能となります。
リスクマネジメントの担当者を割り振る際や各社員が受けた研修について記録するには、「タレントパレット」が最適です。新しい担当者を選定する際にも役立つでしょう。
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