レピュテーションリスクとは?事例から対策方法、原因など徹底解説


レピュテーションリスクとは?事例から対策方法、原因など徹底解説

レピュテーションリスクとは、企業に対してネガティブな評価が広まることで、会社のブランドや信用が毀損され、生じる損失のことを指します。会社として、レピュテーションリスクを理解し、対策を学ぶことは必要不可欠です。
本記事では、レピュテーションリスクについて概要や原因、リスク、対策方法、事例などについて解説します。レピュテーションリスクについて理解を深めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

レピュテーションリスクの概要

そもそも、レピュテーションリスクとはどのような意味を持つ単語なのでしょうか。ここでは、レピュテーションリスクについて詳しく解説します。


レピュテーションリスクとは何か

レピュテーションリスクとは、企業のブランドやサービスに対して、悪評やネガティブな印象がついたときに、企業に与える悪影響のことを指します。レピュテーション(reputation)は評判という意味であり、直訳すると「評判によるリスク」となります。レピュテーションリスクにより株価の暴落や、顧客の解約、イメージダウンなどを発生させてしまうため、適切な対応が必要となるでしょう。

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レピュテーションリスクが企業に与える損失

レピュテーションリスクによって、長期的なブランド毀損や悪いイメージがつくなどリスクが発生し、売上にも損害を出すことがあります。また、会社が上場している場合は株価などに影響を与えることもあるでしょう。そのため、日頃からレピュテーションリスクを意識して、活動することが重要です。


また、一度信頼が落ちてしまった企業が回復するには多くの時間がかかるため、未然に防ぐ必要があります。

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レピュテーションリスクが発生する原因・背景

レピュテーションリスクが発生する原因や背景として次の4つが挙げられます。

  1. 不祥事を起こす
  2. SNSなどによる炎上
  3. 内部告発
  4. サービス内容

それぞれ詳しく解説します。


不祥事を起こす

不祥事を起こすことで公に取り上げられ、ブランド毀損につながることがあるでしょう。例えば、脱税や犯罪、劣悪な環境の労働、異物混入、社員の悪ふざけなど種類はさまざまです。昨今は不祥事によって会社の評判が落ちるケースが非常に多いです。人材管理などを徹底し、不祥事を引き起こさないような対策を講じることが、必要不可欠だといえます。


SNSなどによる炎上

Twitterなどの各種SNSにより、悪ふざけを行ったアルバイトなどが拡散されて炎上する「バイトテロ」が、過去に発生しました。SNSの中でも特にTwitterは、拡散力があるため炎上も広がりやすくなります。


他にも、社員が取引先の情報をSNSで話してしまうなどのケースには、常に目を光らせておく必要があるでしょう。会社内でSNSの使い方についてのレクチャーを行う必要性が、年々増えてきています。


内部告発

社員やステークホルダーから内部告発された結果、レピュテーションリスクに発展するケースもあります。日頃からの不満や労働環境、セクハラ・パワハラなどのハラスメント行為があれば、内部告発につながる可能性が高いです。


「内部告発を防ぐため」を第一目標とするのは良くありませんが、レピュテーションリスクのことも考えて職場環境を見直すことが重要です。全従業員が安心して働ける職場を作ることが、レピュテーションリスクを防ぐ最も良い対策となります。


サービス内容

「営業で話されたことと実際の提供内容が異なる」「広告内容とサービス内容の実態が異なる」なども、レピュテーションリスクにつながるケースが多いです。誇張表現や誇大広告などを防止すべく社内教育を行い、発信することが求められるでしょう。


レピュテーションリスクの具体的な事例とは

ここでは、レピュテーションリスクの具体的な事例を2つ紹介します。


某コンビニエンスストアの事例

某コンビニエンスストアでは、アイスが陳列されているケースの中に悪ふざけで入ったアルバイトの動画がTwitterに投稿されました。その結果炎上・拡散されて、ブランドイメージ低下につながったことがあります。


このような問題に発展しないためにも、過去に起こった事例をもとに、社内に情報を共有することが大切です。


教育業界の某企業の事例

過去、教育業界の会社で顧客情報が流出する事件が発生しました。具体的には、3万5000件以上のデータが流出し、提携しているシステム会社が意図的にデータを転売したことが判明しました。


こちらの事例では取締役の数名が辞任するなど、大きな被害をもたらした過去があります。


レピュテーションリスクを対策する・予防する方法論

ここまで、レピュテーションリスクについて紹介してきましたが、どのように対策・予防すればよいのでしょうか。ここでは、レピュテーションリスクの対策、予防方法について詳しく解説します。


社内研修を実施する

レピュテーションリスクを防ぐには、全社員に情報を共有することが大切です。場合によっては、新人研修マニュアルにも組み込んでおくことが大切でしょう。また、レピュテーションリスクに関して社内研修を定期的に行うことも、必要不可欠です。


管理・監視体制を徹底する

社内データへのアクセス権限・制限を設けるなどセキュリティ対策を行い、物理的にレピュテーションリスクが発生しないように努めることが求められます。具体的には、リンクの共有など自動検知できるように監視したり、オープンリンクにせずに、関係者のみがデータを確認できるようにアクセス権をマネジメントしたりすることで、多くのレピュテーションリスクを防げます。


また、メール内容を事前確認できるような体制を整えておくことも大切です。


日頃から情報発信して啓発する

日頃から継続的に、レピュテーションリスクに関する発信を行うことも意識しましょう。例えば、SNSで発信して良いことや悪いこと、デバイス管理など新人研修の際だけでなく、定期的な振り返りを行うことで、レピュテーションリスクを防げる可能性があります。

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まとめ

本記事では、レピュテーションリスクについて概要や原因、リスク、対策方法、事例などについて解説しました。レピュテーションリスクについて理解しておき、対策を講じることで、会社の評判を大きく下げるリスクを減らせます。本記事の内容も参考に、レピュテーションリスクへの理解を深めてみてはいかがでしょうか。



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