業績アップには組織エンゲージメントが重要!高める方法7選とメリット3つも紹介


業績アップには組織エンゲージメントが重要!高める方法7選とメリット3つも紹介

こんにちは。人事・経営に役立つメディア「タレントマネジメントラボ」を運営する「タレントパレット」事業部編集チームです。


「自社のエンゲージメントを調べる方法は?」「組織エンゲージメントを高める方法が知りたい」という方は多いのではないでしょうか。


人材流出による生産性の低下や業績不振が考えられる中、組織エンゲージメントが注目されているのはご存知でしょうか?組織エンゲージメントとは「会社と従業員の信頼関係」のことで、従業員の生産性や離職率の低下に役立ちます。

そこで本記事では、組織エンゲージメントが注目される理由と効果的な方法について解説します。

優秀な人材を定着させ、業績アップにもつなげられますので、ぜひ最後までお読みください。


組織エンゲージメントとは


組織エンゲージメントとは、会社と従業員との信頼関係の大きさです。人事領域では、組織と従業員が互いに成長しあう、対等で親密な関係のことを指します。組織エンゲージメントは、従業員満足度やロイヤルティと混同されるケースが多いため、違いについてまとめました。

〈組織エンゲージメントとの違い〉

会社と従業員の関係性 満足度の要因
組織エンゲージメント 対等な信頼関係 相互の成長
従業員満足度 会社から一方的 給与、福利厚生などの待遇
ロイヤルティ(忠誠心) 主従関係 会社への愛着

従業員満足度やロイヤルティは、会社側からの一方的な提供なので、他に魅力のある会社が見つかれば従業員は去っていきます。しかし、組織エンゲージメントが高ければそう簡単には離職しません。


組織エンゲージメントを高めるには、会社が抱く将来のビジョンを従業員に共感してもらい、一丸となって仕事に取り組んでもらう必要があります組織エンゲージメントは、優秀な人材の離職を防ぐ重要な指標です。

  

組織エンゲージメントを高めるメリット3選


組織エンゲージメントが注目される背景には、人材流失による生産性の低下や業績不振の回避が挙げられます。ここでは、組織エンゲージメントを高める3つのメリットについて解説します。

  

生産性の向上


組織エンゲージメントが高い会社は、生産性が向上しますなぜなら、従業員が自発的に努力や工夫をして、業務上の失敗を減らすためです。


組織エンゲージメントが高いと、従業員が会社の成長を喜ぶ傾向にあります。業務上の問題にも改善に力を注ぐため、必然的に生産性が高くなるでしょう。


離職率の低下


組織エンゲージメントが高いと離職率が低下する理由は、従業員が会社に強い帰属意識を抱くためです。会社の一員として業務に対する責任感が強くなり、離職しづらくなります。


離職率が低いと優秀な人材の確保が可能になり、業務拡大などの良い影響を及ぼす要因になります。


業績アップ


組織エンゲージメントが高くなると、生産性の向上や人材の確保ができるので業績がアップします具体的には従業員が自発的な努力や工夫により、クオリティの高いサービスを行い顧客満足度が上昇します。


結果的にリピート購入や新規顧客の獲得が増え、業績アップが狙えるでしょう


組織エンゲージメントを調べる方法


自社の組織エンゲージメントを測定する方法は、エンゲージメントサーベイを使用します。エンゲージメントサーベイとは、従業員にアンケートを実施し、エンゲージメントを数値化する調査のことです。


従業員のエンゲージメントを「見える化」することで、データを基に組織改善の課題が見つかります。従業員の本音を引き出す必要があるため、実施する際は以下のことに気をつけましょう。


  • 従業員の理解を得る
  • 調査を継続する
  • 負担にならない時期に実施する


また、エンゲージメントサーベイ以外にも以下の方法があるので参考にしてください。

調査方法 主な使用目的
従業員サーベイ 年に1回程度に多めの設問数で行う 従業員のモチベーションを可視化
パルスサーベイ 簡単な質問を短いスパンで繰り返し行う 従業員のコンディションを可視化
モラールサーベイ 年に1回程度に無記名で行う 従業員の意欲・態度を可視化

時間の経過に伴い状況が変化するため、調査を実施した結果の分析は素早く行いましょう。いち早く会社と従業員間のギャップを知り、環境の改善を行なっていく必要があります。


パルスサーベイについて詳しく知りたい方は、別記事「パルスサーベイ意味ない」をあわせてご確認ください。


組織エンゲージメントをアップさせる方法7選


組織エンゲージメントをアップさせるには、従業員の高いモチベーションが必要です。この章では、組織エンゲージメントをアップさせる7つの方法を紹介します。


企業ビジョンを共有する


企業は、社会貢献のためのビジョンを掲げています。全従業員が企業の将来像を知ることで、質の高いサービスを提供できます。


具体的には企業のビジョンを共有すると、従業員の行動や判断基準が定まり、業績に貢献しやすくなるでしょう。企業貢献度が高まるとモチベーションがアップし、質の高いサービスに繋がりやすいです。


また、各従業員が業務への方向性を一致させることで、チームワークが向上し、組織エンゲージメントが高くなります。


社内のコミュニケーションを改善する


業務の細分化による、従業員間のコミュニケーション不足から悩みや不安を抱える方が多くなりました。従業員間のコミュニケーションが円滑になると、心理的安全性が高い職場になり、業務や上司への不安が解消されます。


面談でしか会話をしない上司が、普段から部下とコミュニケーションを取れば、職場や業務の問題について本音が聞けるようになるでしょう。


密接なコミュニケーションを繰り返すことで、信頼感が生まれ組織エンゲージメントが高くなります。業務情報や改善点の共有がスムーズに行われ、生産性の向上に役立ちます。


従業員の成長の機会を与える


人間は成長することに喜びを感じるため、従業員に同じ業務を続けさせると流れ作業化し、やる気が停滞します。従業員の成長欲求を満たすには、人事異動や実力以上の業務に挑戦させるなど、新たな刺激を与えることが重要です。


米国の調査会社「ロミンガー社」が従業員の成長する法則を研究した結果、従業員が成長する要因の70%は経験であることが分かりました。

〈従業員の成長における割合〉

成長における割合 役割 具体的内容
70% 経験 新しい部署への移動や裁量経験で刺激を受ける
20% 上司からのアドバイス 主観的になっている業務への見直しができる
10% 研修や資格の取得 研修や資格勉強で、日常業務の補完ができる

従業員に成長の機会を与えると、自主性が芽生えモチベーションがアップするでしょう。そして企業全体が活性化することで、組織エンゲージメントが高くなります。


参照元:ロミンガー社7:2:1の法則


仕事と家庭のバランスを考慮する


生活の多様化から、従業員の仕事やプライベートにおける比重が変わっています。常に仕事に追われてしまうと、心身の疲労から健康を害しかねません。結果的に、パフォーマンスの低下につながります。


特に、仕事と子育てや老親の介護との両立に悩む人は少なくありません。内閣府も、仕事と生活の調和を以下のように推進しています。

  • 長時間労働の抑制
  • 年次有給休暇の取得促進
  • メンタルヘルス対策


従業員の仕事と家庭のバランスを改善すると、企業に対する安心感から組織エンゲージメントの向上が期待できます。

参照元:内閣府「仕事と生活の調和」推進サイト

職務への満足度を高める


従業員の職務満足度が高まると、組織エンゲージメントが向上します。


職務とは、組織で働くうえで一人ひとりに課せられた任務のことです。例えば、人事での業務は採用面接や労務管理などの実働です。一方、職務は自社にとって有益な人材を採用し業績アップに貢献する、などの仕事に対する概念をいいます。


自身にあたえられた職務の満足度が向上すると、質の高い業務に発展するため企業への貢献度が上がります。従業員の職務満足度を高めるには、以下のような要因が挙げられます。


  • 仕事内容
  • 人間関係
  • 労働条件や賃金
  • 自己実現や成長


具体的には、個人面談を行い従業員に直接話しを聞くことで状況の洗い出しができ、改善に向けて施策がとれます。


成果の承認を実施する


従業員は会社から成果を承認されると、自己肯定感や安心感が生まれモチベーションがアップします。成果承認とは、目標を達成した際に、周りから褒めてもらうことです。


会社から激励や表彰を受けたり昇給などの報酬を貰ったりすると、さらに成果承認を求めて努力するという正のスパイラルが生まれます。組織エンゲージメントを高める承認のポイントは、以下の通りです。


  • 成果情報の見える化
  • 貢献への称賛や表彰
  • 承認基準の明確化


会社内で成果を承認する文化を浸透させると、組織エンゲージメントの向上に繋がります。


メンタルヘルスへ配慮する


エンゲージメントが高い組織は、メンタルヘルスが良好です。高いレベルでメンタルヘルスを保たなければ意欲的な活動はできないため、好調な従業員も含めたメンタルヘルス対策が有効になります。


職場の全体的な環境を整備することで、メンタルヘルスを事前に予防することが可能です。具体的には、ストレスチェックや面談を行い、職場環境の整備を行うなどの対策が挙げられます。


従業員の家族や管理者が不調に気づく場合もあるため、情報の共有が大切です。また、不調者を早期に発見し、対処していけば高い組織エンゲージメントを維持できるでしょう。


組織エンゲージメントを成功させる3つのポイント


組織エンゲージメントを高める成功のカギは、働く環境を整備することです。ここでは、組織エンゲージメントを成功させる3つのポイントを解説します。


適切な人事異動を行う


最適な人材配置は、従業員に新たな刺激を与え、仕事の幅を広げます。従業員に適正な人事異動を行うことで、業務に貢献しやすくなり、結果的にモチベーションが上がります


人事異動を行う際は、会社側・従業員側双方のメリットを考慮することが重要です。

〈人事異動における、会社側と従業員側のメリット〉

メリット 期待できる効果
会社側 ・組織の活性化
・最適な人材配置
・業績アップ
従業員側 ・希望する業務への異動
・人間関係の変化
・自身のキャリアアップ

双方の異動メリットの把握が最適な人材配置を形成し、組織エンゲージメントを上げます。


社内習慣を見直す


働き方改革により働きやすい企業が増えましたが、いまだに古い社内習慣を引き継ぐ企業は少なくありません。悪しき習慣を廃止できる意識が、従業員のエンゲージメントを高めます


例えば、従業員のモチベーションを下げる理由として次のようなものがあります。


  • 定時退社ができない
  • 有給休暇が取れない
  • 上司の指示待ち


会社に古くから存在する悪しき習慣をなくし、従業員が働きやすい環境を整備しましょう。


マネジメント改革を行う


責任感が強い上司ほど、取引先を気にするあまり部下を管理しがちです。しかし組織エンゲージメントを高めるには、チームを牽引するよりも、部下が活躍する環境を整備する上司が求められます


上司が組織エンゲージメントを高める方法は、以下の通りです。


  • 従業員に今後の可能性を伝える
  • 従業員に期待する、具体的な事柄を伝える
  • 情報共有しやすい環境整備


組織エンゲージメントに大きく起因する、リーダーのマネジメント意識を変えましょう。


自社組織の現状を把握したいならシステムがおすすめ


組織エンゲージメントを上げるには、現状を把握する必要があります。会社の現状を知ることで、課題の解決策が模索できるからです。現状を把握する方法は、以下の2通りあります。


  • エンゲージメントサーベイの実施
  • 個人面談


システムを使えば、エンゲージメントサーベイの活用で信頼性と一貫性のある現状を把握できます。タレントマネジメントシステムのタレントパレットを導入すると、以下のような調査結果が入手可能です。


  • エンゲージメントの現状把握
  • なぜ現状なのか


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人事業務の効率化、データ活用をするならタレントマネジメントシステムの導入が必須


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組織エンゲージメント強化には現状把握が重要!測定にはタレントパレットを活用しよう!


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タレントマネジメントシステムの目的について詳しく知りたい方は、別記事「タレントマネジメントシステム目的」をあわせてご確認ください。