こんにちは。人事・経営に役立つメディア「タレントマネジメントラボ」を運営する「タレントパレット」事業部編集チームです。
従業員のモチベーションが低下すると、離職率の悪化や生産性低下につながることがあるため注意しましょう。一方、従業員のモチベーションを上げると、企業の利益向上につながります。
本記事では、従業員がモチベーションを低下させてしまう要因、モチベーションの高い従業員・低い従業員の特徴、モチベーションが低下している従業員に対する対応などについて解説します。
モチベーションとは
モチベーションは、目的を達成するための動機や意識付けという意味を持つ言葉です。ビジネスの場では「従業員の仕事に対する意欲」や「組織の業務意欲」などを指します。
従業員のモチベーションが向上すると、職場の雰囲気が良くなる、生産性が向上する、離職率が低下するなど多くのプラス効果が生じます。
そのため、企業としては従業員のモチベーションの維持・向上を促さなければなりません。
モチベーションについてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
「モチベーション」については、こちらの記事をご確認ください。
モチベーションが高い従業員の特徴
モチベーションが高い従業員には共通した特徴があります。ここでは、モチベーションが高い従業員に共通する3つの特徴を解説します。
目的意識が常にある
仕事に対するモチベーションが高い従業員は、常に目標や目的を持って仕事をしています。具体的な目的は人によって異なりますが、広義でとらえると、業務を通じて「自己実現」を叶えることを目的としていることが多い傾向です。
その目的に向かうために、自分に対して目標を設定しています。
モチベーションの高い従業員が自分に掲げる目標は常に具体的で実現可能な数値です。頑張れば手が届く現実的な数値を目標に掲げ、1つずつクリアしていくことで、1歩ずつ目的へと近づいていきます。
積極的に人とコミュニケーションを図る
モチベーションが高い従業員は、他の人と積極的にコミュニケーションを図る傾向にあります。多くの人とコミュニケーションを取ることによって、新たな情報を得られやすくなるでしょう。
モチベーションが高い人は、ポジティブな会話で人間関係を深めることによって、さらにモチベーションが上がるという好循環を生み出すことを心得ています。人とのつながりを楽しみ、ポジティブな会話を多くするため、周りにはいつも多くの人が集まる傾向にあります。
仕事の質を保てる
「なんとなく」仕事に取り組んでいる人の場合、その日の気分や体調により仕事に取り組む姿勢が変化します。そのため、仕事の質にムラがあることも少なくありません。
しかし、モチベーションが高い人は、業務遂行に気持ちのムラがありません。自分の中に抱いた目的に合わせて業務にあたるため、いつでも質の高い仕事を行うことが可能です。
モチベーションが低い場合の従業員の特徴
モチベーションが高い従業員とモチベーションが低い従業員とではどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、モチベーションが低い従業員の特徴について解説します。
生産性が低下する
モチベーションが低いと、集中力ややる気が沸いてきません。仕事に前向きに取り組めないため、集中力が低下します。周りの人と私語や雑談を行うこともあるでしょう。
結果として、ミスが増える、細部まで気が配れない、1つの業務に時間がかかるなどの問題が生じ、生産性の低下につながります。
目的意識がなく自発的に行動できない
モチベーションが低い従業員は、仕事に対して自発的な目的意識を抱いていません。中には「会社にさえ顔を出していれば今月の給料がもらえる」と考えている人もいるでしょう。
仕事に対して、目的意識がないと自発的な行動ができにくくなります。業務に対して積極的に工夫を行うこともありません。指示を待っているだけの従業員が増えると、誰かが時間を取って指示を与えなければならず、結果的に、企業内の労働環境や生産性の悪化につながります。
退職率があがる
モチベーションが低い従業員は、仕事に対する意味が見出せません。仕事に積極的に取り組まないため、上司や他の従業員からの風当たりが冷たくなることも多いでしょう。
多くの従業員のモチベーションが低いと、生産性が下がり、会社の利益も低下します。売上が下がると給料も上がりません。給料が上がらないと仕事に意味を見出せず、さらにモチベーションが下がるという悪循環となってしまいます。
このような状況下では、従業員はその会社にいる意味を見出せず、退職率が上がっていきます。
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モチベーションが低くなる要因
従業員のモチベーションと生産性とには密接な関係があります。そのため、企業は従業員のモチベーションを維持・向上させていかなければなりません。どうして従業員のモチベーションが低下するのでしょうか。ここでは、モチベーションが低くなる要因について解説します。
評価制度が整っていない
従業員は公平な評価を望んでいます。
例えば「自分はこんなに頑張っているのに、いつも遊んでいる上司の方が高く評価されている」「自分の頑張りが会社に認められない」と感じると、モチベーションは低下します。
評価制度が十分に整っていないと、職場全体のモチベーション低下につながります。優秀な人材の流出リスクも上がるでしょう。
人間関係が良好になりにくいため仕事への意欲が下がっていく
コミュニケーションが活発な組織で、「褒められる」「尊敬される」といった環境下では承認欲求が満たされるため、モチベーションの向上につながります。
一方、コミュニケーションが不健全な組織では、「上司から褒められる」「同僚から尊敬される」といった環境が築けません。
このような状況下では、承認欲求が満たされません。さらに、モチベーションが低下した人からはネガティブな発言が増えます。そのため、悪口や足の引っ張り合いなどが始まることもあります。そうなってしまうと、多くの従業員の仕事への意欲が低下してしまうでしょう。
適材適所の人員配置ができていない
人によって得意な仕事や業務は異なります。また、将来やりたいことや夢を抱いていることもあるでしょう。
自分の希望しない業務や適していない職務に配属されると、モチベーション低下につながります。また、従業員同士の相性を考慮することも大切です。
従業員の適性や希望、人間性の相性などを一切考慮せず、会社都合のみで一方的に人材配置をしてしまうと、モチベーション低下につながることがあるため注意しましょう。
モチベーションの低下を防ぐ具体的な方法
従業員のモチベーションの維持・向上は、円滑に業務を遂行するために欠かせません。ここでは、モチベーション低下を防ぐための方法を解説します。
評価基準の把握・改善
人事評価基準が曖昧だったり、多くの従業員が納得いかなかったりという場合は改善が必要です。
現在の評価基準がどうなのか、改めて現状を確認しましょう。従業員が現状の評価基準・評価制度についてどのような感想を抱いているのか、確認することも欠かせません。
公平な人事評価は「もっと頑張ろう」というモチベーション向上につながります。一方、不公平な人事評価であれば「頑張っても報われない」と感じる従業員が増え、モチベーションの低下や生産性低下、離職率悪化につながることがあるため注意が必要です。
調査の結果、多くの従業員が現状に納得していなければ、評価基準を見直す必要があります。
キャリアも含めたモデルケースを提示する
自発的に仕事に対するモチベーションや目標を抱くのが困難な従業員もいるでしょう。「この仕事を頑張れば将来どうなるのか」など具体的なイメージを抱けない人も少なくありません。
企業は従業員の将来的なキャリアを含めたモデルケースを提示しましょう。
仕事に取り組んだ先にどのような未来があるのか、具体的なケースを提示することが重要です。従業員が憧れを持つようなモデルケースを提示できれば、モチベーションもアップするでしょう。
コミュニケーション方法を見直し改善する
企業内のコミュニケーションが悪化すると、報告・連絡・相談の機会が減り、生産性低下につながります。生産性が下がると、思ったような仕事ができず仕事に対するモチベーションの低下にもなります。仕事にやりがいを見いだせず、離職率悪化や、より一層コミュニケーションが悪化してしまうケースもあるでしょう。
このような状況に陥っているのであれば、改善が必要です。そのためには、企業内のコミュニケーション方法を見直さなければなりません。
まず、社内のコミュニケーション不足の原因を探りましょう。オンラインが増え顔を直接合わせる機会が減った、ミーティングの場を設定していない、声をかけるタイミングがわからない、など様々な理由が考えられます。
そのような場合は労働環境の整備が欠かせません。定期的なチームミーティングや1on1ミーティングなどを取り入れ、顔を合わせる機会を増やしましょう。場合によっては、社内SNSの導入や他部署も含めたレクリエーションの機会を設けることを検討しても良いでしょう。
まとめ
従業員のモチベーションが低下すると、生産性低下や離職率悪化などを引き起こし、企業は大きなダメージを負うことになります。
一方、モチベーションの高い従業員が増えると、自主的に目的をもって仕事に取り組むため、一つひとつの仕事の質が上がります。
従業員のモチベーションの維持・向上のためには「人事評価制度の見直し」「将来像が抱きやすくなるようなモデルケースの提示」「コミュニケーション方法の改善」などが有効です。
人事評価制度の見直しやコミュニケーション方法の改善にも利用できるのが、人事システム「タレントパレット」です。労務管理や採用管理などに利用できるだけではなく、人事評価制度の変更、適性検査、スキル管理など、様々な業務を簡単に行えます。
離職者やハイパフォーマーな従業員の特徴や傾向なども把握できます。組織間のコミュニケーションを定量的に分析することも可能なので、コミュニケーション方法の改善にも利用できます。従業員のモチベーション低下を防止したいとお考えでしたら、お気軽にお問い合わせください。
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