こんにちは。人事・経営に役立つメディア「タレントマネジメントラボ」を運営する「タレントパレット」事業部編集チームです。
「インターンシップ」とは、就業前の学生が企業などで職業体験をすることをいいます。業務に取り組んでいる従業員から話を聞いたり、実際に業務体験をしてみたりすることで、学生のなかで仕事に対するイメージを膨らませる機会となるはずです。
この記事では、インターンシップの基本的な捉え方やいつから募集を始めるかを詳しく解説します。
そもそもインターンシップとは?インターンシップについての基礎知識
インターンシップとは、働く前の学生が仕事の現場で職業体験をすることを指します。業務に携わっている従業員から直接話を聞いたり、学生自身が自ら業務を体験したりすることで、仕事に対するイメージをより強く持つ効果が期待できるでしょう。
会社説明会やOB・OG訪問よりも現場感覚を体感できるので、企業としても採用活動につなげていく1つの機会として、多くの企業が実施しています。企業によって実施期間は異なり、1日体験のコースを設けているところがある一方で、まとまった期間を設定しているところもあります。
アルバイトとの違いは?
職業体験という点では、インターンシップとアルバイトは同じような点がありますが、アルバイトの場合は募集されている業種や職種に限りがあります。一方で、インターンシップは学生に企業を知ってもらうために開催するものです。
そのため、学生の立場からすれば、普段なかなか接する機会がない業種や職種に触れられる良い機会となるでしょう。インターンシップでは、企業の経営理念や業務内容、仕事に対するやりがいなどを学んでもらうためのプログラムが用意されており、学生が就職活動を行うときの業界研究や職種の適性を見極めることに役立ちます。
インターンシップは給料を出す?
アルバイトの場合、通常の雇用契約なので労働に対する対価として給料を支払う必要があります。しかし、インターンシップでは必ずしも給料が支払われるわけではありません。
給料以外の部分でも、交通費の支払いについてもインターンシップを実施する企業によります。募集要項を作成する際は、給料や交通費などの扱いについてきちんと明記しておきましょう。
サマーインターンシップとは?
サマーインターンシップとは、学生が夏休みの期間に入る7~9月に実施されるインターンシップのことをいいます。たくさんの企業の職業体験をしたい学生は短期のインターンに多く参加するほうがよいでしょうが、「じっくりと職業体験をしたい」という学生向けにサマーインターンシップは向いています。
企業側としては、どのような学生に参加してもらいたいかを検討した上で、サマーインターンシップを開催するかどうかを考えてみましょう。
企業にとってインターンシップ生の雇用はメリットがある?
企業にとって、インターンシップ生を受け入れるメリットは多くあります。主なメリットとして、以下の点があげられるでしょう。
インターンシップ生を受け入れる3つのメリット
・選考段階での人物評価が可能 ・新しいアイデアや知識の導入が期待できる ・長期的に採用することで、トレーニングや社内文化の修練が可能 |
各メリットのポイントを解説します。
選考段階での人物評価が可能
インターンシップを行うことで、ディスカッションや課題への取り組みなどを通じて、学生の人物像を把握できます。学生と直接交流できるので、どのような人材であるかを評価しやすくなるでしょう。
選考段階での人物評価が可能となるため、本人の性質や性格をしっかりと見極めれば、採用後のミスマッチを防ぐことにつながるはずです。
新しいアイデアや知識の導入が期待できる
インターンシップを通じて、学生のアイデアや知識を取り入れることで、自社商品・サービスの向上につなげていけます。特に若い世代をターゲットにした商品・サービスであれば、学生自身の生の声を聞くことは、マーケティングの一環としても重要だといえます。
多様な意見を聞く機会を設けることは、既存の従業員のモチベーションを高めることにもつながるはずです。
長期的に採用することで、トレーニングや社内文化の修練が可能
インターンシップ生として早い段階から企業に関わってもらうことで、トレーニングや社内文化の習熟につなげていけるでしょう。経営理念や事業に対する理解、仕事に対する働きがいなどを学んでもらうことで、離職率の低下にもつながるはずです。
長期的な人材戦略を考えるならば、インターンシップ生の受け入れに積極的であるほうが、企業にとっても良い影響をもたらすでしょう。
インターンシップ生を選ぶときのポイントは?
インターンシップ生を選考するときには、モチベーションの高さやコミュニケーション能力、ポテンシャルなどの観点を意識する必要があります。それぞれのポイントを解説します。
モチベーションの高さ
学生自身がどのような動機で、インターンシップへの参加を希望しているかを知ることは重要です。参加することへのモチベーションが低ければ、プログラムを修了することも難しい恐れがあります。
選考時には、学生自身の言葉で「なぜ、インターンシップに参加したいのか」を語ってもらい、モチベーションの高さをチェックしてみましょう。
コミュニケーション能力
インターンシップは他の学生と同時に行われるものであるため、ある程度の協調性は必要です。また、現場の従業員とやりとりをしながら進めていく必要があるので、コミュニケーション能力も大事なポイントとなるでしょう。
一口にコミュニケーション能力といっても、ただ話をすればよいわけではなく、相手の話をきちんと聞いて受け答えができるかも見極める必要があります。
ポテンシャル
インターンシップ生の選考は中途採用とは異なり、即戦力が求められるものではありません。短期的な能力の見極めよりも、長期的な視点に立って学生がどのようなポテンシャルを秘めているかをチェックしてみましょう。
人材として時間をかけて育てていけば、大きな能力を発揮することもあります。長期的に人材育成を行っていけるかを重視してみてください。
あらゆる人事データを統合して分析
インターンシップ生に良い職業体験を経験してもらうには、指導役となる従業員の選定が重要です。学生にとって良い刺激を与えられる人材を受け入れ時には考えておく必要があります。
タレントマネジメントシステム『タレントパレット』は、あらゆる人事データを一元管理し、活きた情報として最大限に価値をもたらすためのツールです。上手に活用することで、インターンシップの開催に役立てられるでしょう。
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インターンシップの選考の流れ
インターンシップの選考といっても、通常時の採用選考と大きな違いがあるわけではありません。一般的には、書類選考・適性試験・筆記試験・面接の順に選考は行われます。
しかし、企業によって「書類・面接」のみとするところもあれば、「適性試験・面接」とする企業もあります。受け入れのためのスケジュールと照らし合わせた上で、柔軟に対応していきましょう。
書類選考においては、履歴書やエントリーシートなどで選考するパターンが多いです。申込時に提出するのか、面接時に持参してもらうのかなどを決めておきましょう。
適性試験・筆記試験については、選考会場を設けて実施したり、Webでの受験を受け付けたりする方式が多いです。内容としては、業界や職種に関するテーマを問うものや、小論文・語学力などを見るものが多いといえます。
そして、面接は個人面接・グループ面接・グループディスカッションといった形式で行われます。学生一人ひとりの話をじっくり聞くなら個人面接がよいですが、テーマを設けて学生に尋ねるならグループディスカッションを行ってみるとよいでしょう。
インターンシップ受け入れ体制の準備
インターンシップ生の受け入れを円滑に行うには、事前に準備をしておくことが重要です。どのような点に気をつけるべきかを解説します。
1.インターンシップ制度の整備
インターンシップで学生を受け入れる前に、実施プログラムの詳細を決めておくことが重要です。プログラムの流れや担当者を誰にするのかなどを事前に確認しておきましょう。
また、インターンシップを実施したときの情報公開の体制や会場の確保などもきちんと考えておく必要があります。準備不足は開催当日の混乱につながるため、実施予定日が見えてきたら、早めに準備に取りかかるようにしましょう。
2.プログラムの設計
短期間のインターンシップであれば、できるだけ細かなタイムラインを設定し、長期にわたって行われるプログラムでも、導入となる最初の数日間のスケジュールはあらかじめ学生に示しておくほうがよいといえます。
3.担当者の配置と教育
インターンシップの開催を成功に導くには、協力してもらう部署や担当者の配置を考えておく必要があります。特に担当者は、インターンシップ開催中に学生をフォローしていく役回りであるため、日常業務から離れて専念できるように調整を行うことが大切です。
プログラムの内容によっては、複数の部署や従業員の協力を仰いで、実施体制を整えるようにしましょう。また、担当者に対して指導役として必要な研修を実施することも大事だといえます。
4.インターンシップに関する情報公開
インターンシップを実施するなら、開催時の様子をWebなどを通じて一般向けに公開してみるとよいでしょう。画像や文章、動画などを通じてインターンシップの様子を伝えることによって、企業イメージの向上や新たなインターンシップ生の受け入れにつなげていけます。
ただし、個人情報保護の観点も不可欠なので、情報公開を行うときの社内ルールをきちんと定めておくことが重要です。
5.インターンシップ生の受け入れ環境の整備
インターンシップの開催が決まったら、まずは会場を確保しておく必要があります。また、プログラムの内容が決まったら、必要な備品をそろえるなどして準備を整えておきましょう。
長期インターンシップの場合は、パソコンや業務システムを利用するためのアカウントの準備なども必要です。さらに、インターンシップ生を受け入れるときの連絡手段も確保しておかなければなりません。
企業が学生と直接連絡を取れれば問題ありませんが、エージェントを介している場合には連絡が取れないこともあります。電話やメールだけでなく、SNSやチャットツールなど学生が連絡を取りやすい手段をあらかじめ確保しておくとスムーズです。
まとめ
インターンシップを実施することは、学生に職業体験の機会を設けるだけでなく、企業にとってもイメージアップや中長期的な採用活動につなげていけるメリットがあります。より良い形で実施するには、プログラムの精査や担当者などを事前に決めておくことが大事です。
インターンシップの実施に適した担当者を見極めるのに役立つのが、「タレントマネジメントシステム」です。タレントマネジメントシステムとは、人材の能力やスキルを最大限に発揮してもらうために、人材データを集約・一元管理して、高度な意思決定を可能にするシステムをいいます。
各人材のスキルや保有資格、経歴などのデータをもとに、計画的な人材育成や高度な配置戦略を練るために活用できます。タレントマネジメントシステム『タレントパレット』は、データに基づいた科学的な人事を実現するためのシステムです。
あらゆる人事データを蓄積・統合することにより、精度の高い分析を行えるので、インターンシップを実施するのに適した社内人材を見つけやすくなるでしょう。「インターンシップを成功させたい」「学生のことをきちんと見極められる従業員を充てたい」という方は、ぜひタレントパレットをご活用ください。
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