こんにちは。人事・経営に役立つメディア「タレントマネジメントラボ」を運営する「タレントパレット」事業部編集チームです。
普段の仕事において、「職務」という言葉がよく使われます。何気なく使いがちですが、似たような言葉もあるため、意味や使い分けがわからない方も多いのではないでしょうか。人事関係の仕事に就いているのであれば、しっかり理解しておきたいですよね。
また、職務という言葉を使うときに関連するものとして職務履歴書があります。職務履歴書は、転職や就職のタイミングで企業側に提出する書類です。ででは、企業側は職務経歴書を見るときに、どのようなポイントを重視すべきなのでしょうか。この記事では、職務の意味や類義語との違い、企業側として、職務経歴書を見るポイントなどについて詳しく解説します。
職務の意味と類義語との違いとは
「職務」とは、組織に属して働いている従業員が与えられた仕事のことを指します。
組織に属して働く場合、企業として目標を成し遂げるために、それぞれ仕事内容を分担して取り組まなければなりません。
たとえば、飲食業を例にとってみると、接客、調理、事務、マネジメントなど、さまざまな担当があります。各担当者に与えられた仕事が職務です。「職務怠慢」「職務経歴書」「職務権限」「職務給」他の言葉でよく使われているため、耳にすることも多いでしょう。
また、職務と意味が混同する言葉として
・事業
・職責
・任務
・業務
などがあります。
ここからは、職務と上記の言葉における違いについて詳しくみていきましょう。
事業と職務の違い
「職務」とは企業に属する従業員が与えられた仕事のことを意味します。対して、「事業」は企業全体で行っている仕事のことを指す言葉です。
事業は、飲食業や不動産業など、企業が行う仕事全体を指し、職務は事業における人事や営業、経理といったそれぞれが受け持つ仕事のことを表す言葉だといえるでしょう。
職務と職責の違い
職務と連動して使われる言葉として「職責」が挙げられます。「職責」は、与えられた職務に対して生じる責任のことです。
たとえば、企業で働く従業員が同じ営業部に所属していたとしましょう。営業部に所属している方々の職務として、売り上げに直結する活動が求められます。
しかし、職位のない従業員と営業部長では与えられた職責が異なるといえるでしょう。職位のない従業員の職責は、自分の課された売り上げ目標を達成することです。一方、同じ営業でも部長職となれば、営業部全体の売上管理やマネジメントも含まれます。
このように、同じ職務でも与えられた地位によって職責が異なるのです。また、「職責」という言葉は、一般の職員よりも役職者や企業の代表などによく使われる傾向があります。職務は職に関連する任務(役割)、職責は職に紐づく責任だといえます。
職務と任務の違い
職務と混同されやすい言葉として、よく挙げられる言葉のひとつが「任務」です。
「任務」も、企業に従事する従業員などが与えられた仕事を指すため、意味は「職務」とほとんど変わりません。ただし、従業員に与えられた仕事が、個人に特化している場合は、「任務」が用いられることが多い傾向です。
また、次のような場合も任務が用いられます。
・個人に対して与えられた仕事の責任が重い
・通常業務とは違う特別な仕事を任され、一定期日までに成果をあげる必要がある
仕事に対する重要度を測る場合、言葉として、職務として与えられた仕事よりも任務として与えられた仕事の方が優先度も重要度も高いといえるでしょう。
職務と業務の違い
職務と最も混同されやすい言葉として「業務」が挙げられます。。
どちらも企業が従業員に与える仕事のことを指します。業務と職務の決定的な違いは、業務が会社全体や部署間に課せられた仕事であることに対し、職務は個人に課せられた仕事であることです。職務は業務と比較すると、直接売り上げに影響するものが多くはありませんが、重要度は業務も職務も大きな違いはありません。
業務とは、在籍する部署の一員として、目標や売り上げなどを共通して達成するような内容の仕事を意味する言葉です。業務は、より企業全体の成果に直結するため、給与面などに影響を与えやすいものだといえます。
対して、職務も同じように所属する企業から課せられる個人のより細かい仕事内容を意味する言葉です。。例えば、同じ部署の部長と一般職では、部署内の業務は同じでも与えられる職務が異なるといえるでしょう。
職務は、組織に属して働いている従業員などが与えられた仕事のことを意味します。そのうえで、職務と業務の違いについては、別記事で詳しく解説しているため、そちらをご参照ください。
「職務業務の違い」については、こちらの記事をご確認ください。
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採用担当者が職務経歴書を見るときのポイント
最後に職務経歴書についてもふれておきましょう。
採用において、採用担当者は最初に履歴書と職務経歴書を見ます。特に職務経歴書は、採用希望者が持つ実績やスキル、経験が記載されているため、採用に対する判断材料の1つになるといえるでしょう。
ここで重要なのは、「応募者が今までどのような勤務先でどのような実績をあげたのか」といったポイントがわかりやすく記載されているかという点です。また、職務経歴書を見る場合は、結果に至るまでの過程や思い、行動などが記載されされているかどうかもよく確認しましょう。
まとめ
この記事では、人事にまつわる職務に就く方に向けて「職務」という言葉の意味にふれ、事業・職責・任務・業務などの類義語と比較しました。
「職務」という言葉を正しく理解して、業務にあたれば、現在の取り組みへの理解度を深められます。そして、従業員一人ひとりが正しく職務を遂行すれば、地位や年収、同僚や上司への信頼度も高まるでしょう。
人事担当者はそれぞれが職務をこなせているか確認しながら、しっかりと従業員を管理していくことが大切です。採用や評価においても、ポイントを意識しつつ管理しましょう。
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