チームの士気を高めるモチベーション向上術とは?低下の要因と解決策を徹底解説


チームの士気を高めるモチベーション向上術とは?低下の要因と解決策を徹底解説

チームで成果を出すには、チームの士気を高める必要があります。チームの士気を高めるにはチーム全体を管理し、メンバーのモチベーションを向上させるべきです。そのためには、具体的に何をすればよいのでしょうか。本記事では、チームの士気を高める方法について解説します。メンバーのモチベーションを向上させる方法もまとめているので、ぜひ参考にしてください。


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チームの士気を高めるには?

チームの士気を高めるにはどうすればよいのでしょうか。以下で詳しく解説します。


チームを的確に管理する

チームの士気を高めるには、メンバーの的確な管理が重要です。管理が不十分でまとまりのないチームはメンバーにとって働きにくいため、士気もなかなか高まりません。しかし、メンバーそれぞれに配慮した管理によりチームがまとまっていると、士気も高まりやすくなります。


士気が下がっているチームには、要因を分析して解決に導くリーダーを配置すべきです。メンバーの様子を確認したうえで、状況に応じてサポートする必要があります。


チームの目標を明確にする

チームの士気の向上には、明確な目標設定も必要です。目標が定まっていない場合、チームのメンバーは何に力を注げばよいかわかりません。仕事に対するやる気が下がり、チームの士気も低くなるでしょう。


チームとしてメンバーが共通で目指す目標があると、士気も高まりやすくなります。目標を設定する際は、目標に対する進捗や成果も分かりやすく提示しましょう。


チームメンバーのモチベーションを上げる

メンバーのモチベーションが高いチームは、自然と士気も高まりやすいです。1人でもモチベーションが低いメンバーがいれば、チームに期待されている機能が低下する要因になります。そのため、チーム全体だけでなく、メンバー個人に対する管理も重要です。各メンバーの状況に合わせたサポートを行い、モチベーションを高めましょう。


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チームの士気を高めると期待できるメリット

チームの士気を高めるとさまざまなメリットを期待できるため、以下で詳しく解説します。


社員の満足度が向上する

チームの士気が高まれば、所属するメンバーの満足度も向上します。また、士気が高いチームは、メンバーにとって働きやすい環境が整っている場合が多いです。メンバーは業務を通してやりがいを感じられるため、チームの活性化や生産性の向上なども期待できます。


チームの総合力が高まる

チームとして成果を出すには、1人だけ努力してもあまり意味がありません。士気の高いチームはメンバー全員が積極的に業務に取り組む雰囲気があり、チームの総合力も高い傾向があります。一致団結しやすいため、チームとしての総合力が高まり、質の高い成果を出しやすいでしょう。


社内の活性化につながる

社内に複数あるチームのなかで士気が高いチームの割合が増えると、社内の活性化にもつながります。士気の高いチームはコミュニケーションも活発です。そのため、チーム内外と積極的に情報共有を行います。士気が高いチームは他のチームにもよい影響を与え、相乗効果を生み出す効果を期待できるでしょう。


チームの士気が下がるデメリット

チームの士気が下がれば、さまざまなデメリットが生じます。特に社員が離職するリスクには注意が必要です。


チームの生産性が低下する

士気の低いチームは仕事に対するメンバーのモチベーションが低く、生産性も低下しがちです。チームの士気が下がれば積極性やチャレンジ精神も失われ、成果が出にくくなります。新しいアイデアもなかなか生まれません。成果が出ない状況では、チームの士気はさらに下がりやすくなります。


チームや社内の活気がなくなる

チームの士気の低下は、チームだけでなく社内の活気がなくなる原因にもなります。士気が低いチームではコミュニケーションが消極的であり、他のチームと情報共有する機会も少なめです。業務を推進しようという熱意が全体的に失われ、社員全員のやる気がなくなる恐れがあります。


メンバーの能力が低下する

チームの士気が低下してメンバーのモチベーションが下がれば、能力の低下にもつながります。社員の自主性や積極性が失われ、成長しなくなるからです。業務に必要なスキルを身につける努力をしなくなり、能力の低下を招きます。メンバー同士で切磋琢磨する機会もなくなるでしょう。


社員の休職・離職につながる

チームの士気の低さは、メンバーの心身にも影響を受けます。士気が低いチームは働きにくい環境になりやすく、ストレスが溜まりがちです。その結果、メンタルヘルスの悪化を引き起こす可能性があります。最悪の場合、社員の休職や離職が発生するでしょう。人材流出のリスクがあり、企業にとって大きな問題となる恐れがあります。


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士気が高まりやすいチームの特徴

どのようなチームは士気が高まりやすいのでしょうか。ここでは、士気が高まりやすいチームの特徴を解説します。


モチベーションが高まる仕組みができている

モチベーションが高まる仕組みがあるチームは、士気も高まりやすくなります。たとえば、メンバーの役割や目標が明確になっていたり、目標を達成するためのプロセスが明示されたりしているなどです。また、メンバーの成長に対するサポートも欠かせません。このようなチームはメンバーが業務に対するモチベーションを保ちすく、積極的に行動できます。


コミュニケーションが充実している

チームの士気を高めるには、積極的にコミュニケーションを取るべきです。情報共有を徹底しているチームや、メンバー同士で励まし合う文化があるチームは、士気が上がりやすい傾向があります。気軽に話せる信頼関係が構築されていると、アドバイスやフィードバックもしやすく、チーム全体の成長を促すことが可能です。


明確な目標設定と評価制度が導入されている

士気が高まりやすいチームは目標が明確であり、評価制度も充実しています。どこに向かって努力すべきか分かると、メンバーは自分が何をすればよいか理解しやすいでしょう。その結果、成果も出しやすくなります。また、成果が適切に評価される環境が整っていれば、その後の業務に対するやる気にもつながるでしょう。


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チームメンバーのモチベーションが下がってしまう要因

チームのメンバーのモチベーションが下がる原因はさまざまです。以下で詳しく解説します。


目標・方向性がわからない

目標や方向性を共有できていないチームは、メンバーのモチベーションが下がりがちです。何を目指し、何を優先すべきか分からないと、業務に対するやる気がなかなか上がりません。割り振られた業務を単にこなす状況は、メンバーが積極性を失う原因になります。チームの士気を高めるには、チームの目標や方向性の共有が重要です。


やりたい業務がやれていない

チームのなかで自分がやりたい業務を担当できなかったり、そもそも希望とは異なるチームに配属されていたりする場合、メンバーのモチベーションは低下します。社員の配置に本人の意欲や特性を活かさなければ、本来の能力をうまく発揮できません。能力を有効活用して成果を出すには、社員それぞれに対する理解や配慮も必要です。


頑張りが評価されていない

積極的に業務に取り組んでいるにもかかわらず評価されない状況では、社員のモチベーションは徐々に低下します。頑張っても評価されないと社員が感じると、仕事に対するやる気もなくなるでしょう。社員に活躍してもらうには、頑張りを適切に評価する仕組みが必要です。


チーム内の関係性が悪い

チーム内の関係性に問題があれば雰囲気も悪くなり、メンバーはストレスを感じます。仕事に必要なコミュニケーションも取りにくくなるため、業務に支障が出る可能性が高いです。そのような状況では、仕事に対するモチベーションも低下しやすくなります。モチベーションを維持するには、チーム内の良好な関係性の維持も重要です。


待遇に不満がある

労働時間、給与、福利厚生といった待遇に対する不満があれば、モチベーションの低下を招きます。待遇が働きに見合っていなかったり、ライフワークバランスが乱れていたりする場合も同様です。多くの社員が待遇に不満を持っているなら、見直しや改善を進める必要があります。


チームメンバーのモチベーションを向上させる方法

チームメンバーのモチベーションを向上させるには複数の方法があります。主な方法を見ていきましょう。


チーム全体と個人の目標を定める

モチベーションを上げるには、チームの目標とメンバー個人の目標を確認する必要があります。明確な目標を定めたうえで共有し、チーム内に共通認識をもたせましょう。あいまいな目標にならないよう、数値を用いて具体的な目標を設定してください。


成果を可視化させる

メンバーのモチベーションを高めるには、成果の可視化も効果的です。どの程度の成果が出ているか具体的に把握できると、業務に対するモチベーションが高まりやすくなります。チームの業務やその進捗がどのような成果につながっているか、常に確認できるようにしましょう。


サポート体制を整えて自主性を促す

上司やリーダーがサポートする体制を強化し、メンバーの自主性を促すことも大切です。自らチャレンジするメンバーが増えると、メンバー自身の成長につながります。自主性はやる気やモチベーションにもつながるため、サポート体制の整備は重要です。


チーム内のコミュニケーションを活性化させる

コミュニケーションの活性化も、モチベーションの向上のために重要です。コミュニケーションの不足は、あらゆるトラブルの原因にもなります。チーム内でスムーズにコミュニケーションが取れるよう、普段から良好な関係性を築きましょう。


適宜コミュニケーションツールも導入し、環境を整える必要があります。また、上司やリーダーが積極的に声をかける意識を持つことも大切です。


チームメンバーの配置を見直す

メンバーの配置を見直し、それぞれの社員の適性に合う割り振りを行いましょう。場合によっては、チーム内における業務の割り振りだけでなく、配属するチームも変更する必要があります。企業の意向や判断も重要ですが、社員本人の意思も尊重すべきです。本人の意思に最大限配慮すると、モチベーションを高められます。


頑張りに応じてインセンティブを設ける

成果や目標の達成率などに応じたインセンティブを用意した場合、社員の仕事に対するモチベーションを高めやすくなります。インセンティブの具体例をあげると、ボーナスへの反映、昇給、休暇、昇進、表彰などです。インセンティブがあれば自分が企業に貢献できている実感を得られるため、モチベーションの向上につながります。


メンバーの年齢や段階に合わせる

年齢や段階によっても、モチベーションが高まる要因はさまざまです。モチベーションの向上に取り組むうえでは、メンバーの年齢層に応じた施策を実施すると高い効果を期待できます。モチベーションがアップする要因を年代別にまとめると、以下のとおりです。


・20代:仕事に対する興味・評価

・30代:責任が大きい仕事・やりがい

・40代:目標の達成・部下の成長

・50代:やり遂げる達成感


メンバーの年齢層を考慮した施策を検討し、モチベーションアップを促しましょう。


チームメンバーに意識してもらうこと

チームの士気を高めるには、メンバーの協力も必要です。ここでは、メンバーに意識してもらうべき事柄を解説します。


モチベーションが高い人を真似する

チーム内にモチベーションが高いメンバーがいるなら、周囲にもよい影響を与えられる可能性があります。モチベーションがなかなか上がりにくいメンバーに対し、モチベーションが高いメンバーの真似をするよう促しましょう。


また、チームのリーダーや上司がメンバーの模範となることも大切です。モチベーションの向上を意識して日々の業務に取り組む必要があります。


ルーチンを心がける

一定の行動パターンが成果につながっている場合、モチベーションの維持にもつながります。アンカリングに取り組み、行動と成果を結びつけて捉える習慣をつくりましょう。アンカリングとは、成功する行動パターンを繰り返してよいイメージを持つことです。たとえば、朝食を食べて同じ時間に出勤して業務に取り組むと仕事がうまくいく、というイメージがあげられます。


ポジティブな考えや言葉遣いを意識する

ネガティブな発言や行動は本人のモチベーションだけでなく、チーム全体の士気を下げる要因にもなります。上司やリーダーに加え、各メンバーに対してもポジティブな考え方や発言を求めましょう。自分や周囲を肯定して前向きに業務に取り組むと、モチベーションもアップします。


相手を褒めるようにする

チームの他のメンバーや周囲の人に対する感謝の気持ちも重要です。相手の努力や成果を認めて褒める意識を持つと本人の気持ちも前向きになり、仕事に対するモチベーションがアップします。ポジティブな考え方を定着させて積極性を促進できるうえに、社内のコミュニケーションの活性化にもつながるでしょう。


まとめ

チームの士気を高めるには、具体的な目標の設定やモチベーションを上げる施策が効果的です。モチベーションを上げる方法としては、コミュニケーションの促進や配置の見直しなどもあげられます。実際に士気が高まると、さまざまなメリットを感じられるでしょう。反対に、士気が下がると問題やトラブルにもつながるため、注意してください。


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