こんにちは。人事・経営に役立つメディア「タレントマネジメントラボ」を運営する「タレントパレット」事業部編集チームです。
ホワイトカラーとは、屋内で事務系の作業をする従業員のことです。多くの企業では、従業員の大多数がホワイトカラーに該当するのではないでしょうか。ここでは、ホワイトカラーの定義を改めて確認し、ホワイトカラーの課題についてご説明します。
ホワイトカラーとはどんな仕事?他のカラーは?
ホワイトカラーに該当する仕事に就く人は多いですが、ホワイトカラー以外にもさまざまな〇〇カラーがあることをご存じでしょうか。ここでは、ホワイトカラーの定義と意外と知らないその他の〇〇カラーについて解説します。
ホワイトカラーとはどんな職種?
ホワイトカラーとは、white(白)collar(襟)を語源とする言葉で、白いワイシャツを着る仕事、屋内で行う事務の仕事のことです。具体的には、経理などの管理業務、企画業務、研究職などがホワイトカラーに該当します。
ホワイトカラーは肉体的な負担は大きくありませんが、机に向かう時間が長いため、運動不足に悩まされることもあるようです。また、パソコンさえあれば仕事ができるというケースが多いため長時間労働になりやすく、精神的な負担があるといわれています。
ブルーカラーなど、ホワイトカラー以外もある
ホワイトカラーの対になる仕事は、ブルーカラーです。ブルーカラーはblue(青)collar(襟)が語源で、青い作業着を着て行う仕事です。ブルーカラーの例として、建設業や製造業、農林水産業などが挙げられます。
あまり知られていませんが、その他にもさまざまな◯◯カラーの仕事があります。保育士や看護士などの仕事を指すピンクカラー、高齢者向けの仕事を指すシルバーカラー、環境に関する仕事を指すグリーンカラーなどが代表的です。
「ブルーカラー」については、こちらの記事をご確認ください。
ホワイトカラーの課題とは
ホワイトカラーの仕事には肉体的な負担や危険が少ないというメリットがありますが、ホワイトカラー特有の課題もあります。ここでは、ホワイトカラー特有の課題について、わかりやすく解説します。
生産性の向上で労働時間の削減を
ホワイトカラーの仕事には、マニュアルどおりにこなせばよい事務仕事もあれば、企画業務や管理業務などの非定型業務もあります。
マニュアルに沿って行う業務もありますが、事務処理のスピードや企画力については、個人のスキルに依存するケースが多いようです。企画などは正解のない業務なので、人によっては長時間労働につながりかねないといった課題もあります。
ホワイトカラーの生産性を向上させるためには、単純な事務は自動化し、成果を出すためのプロセスを評価することが大切です。ゴールを明確にして仕事をすることで、さまざまなアプローチ方法が見えてくることもあります。
AIの進化により仕事を奪われる可能性がある
ホワイトカラーの仕事には、単純作業のような仕事も含まれます。これらの仕事は、近い将来AIの進化により、業務の担い手が変わる可能性があります。
しかし、すべての仕事がAIに奪われるわけではありません。人間の判断が求められる高度な仕事や、人とのコミュニケーションが重要な仕事については、引き続き人間が行うことになるでしょう。ホワイトカラーの仕事に就くのであれば、AIにはできない仕事に対応できるよう、スキルアップを図る必要があります。
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高度プロフェッショナル制度とは
高度プロフェッショナル制度は、ホワイトカラーの仕事の生産性の向上、働き方改革の一環として導入された制度です。ここでは、高度プロフェッショナル制度の概要とメリット・デメリットについて解説します。
アメリカで始まったホワイトカラーエグゼンプション
ホワイトカラーエグゼンプションとは、一定の要件を満たした労働者について、労働時間の規定を除外し、仕事の成果だけで賃金を評価する制度のことです。これは1938年にアメリカで導入された制度で、時間を要する企画業務などにおいては、労働時間ではなく成果で評価されます。
この制度を用いると、決められた終業時間まで働かなくても、仕事を終えて成果を出せば、早めに仕事を切り上げることができます。
日本の高度プロフェッショナル制度とは
アメリカと同様の考え方に基づいて、日本においても働き方改革の一環として、厚生労働省が高度プロフェッショナル制度を導入しました。
厚生労働省は、高度プロフェッショナル制度を「職務の範囲が明確で一定の年収(少なくとも1,000万円以上)を有する労働者が、高度の専門的知識を必要とする等の業務に従事 する場合に、健康確保措置等を講じること、本人の同意や委員会の決議等を要件として、労働時間、休日、深夜の割増賃金等の 規定を適用除外とする」と定義しています。厚生労働省「「労働基準法等の一部を改正する法律案」について」より引用)。
年収や業務内容による要件だけで、本制度の対象となるわけではありません。実際に導入するにあたっては、労使委員会による決議や所轄労働基準監督署への届け出など、厳密な手続きが定められています。
高度プロフェッショナル制度のメリット
高度プロフェッショナル制度のメリットは、勤務時間ではなく、成果に応じて賃金が支払われることです。短時間で成果を上げようと集中することで、生産性の向上が期待できます。
特に、思考が重要となる企画業務においては、勤務時間を一律とするよりも、各自の集中力が高まる時間に合わせて仕事をするほうが生産性は高まるでしょう。その結果、個人の生活に合わせた多様な働き方が実現します。
高度プロフェッショナル制度のデメリット
一方で、高度プロフェッショナル制度が「定額働かせ放題」と揶揄されることがあるように、導入にはデメリットもあります。労働時間の規制がないことで、長時間労働を誘発する危険性があるのです。
また、労働時間の規制がないため、深夜の割増賃金などがなくなり、場合によっては残業代なしで長時間働くことになります。そのため、制度の導入後も法定休日を確保し、一定時間以上働く場合は医師との面談を行わせるといった配慮が必要です。
まとめ
ホワイトカラーの定義や課題、高度プロフェッショナル制度について解説しました。現在はAIが急速に進化しているため、ホワイトカラーへの対応は企業にとって重要な課題といえます。
ホワイトカラーは過重労働になりやすいからこそ、労務管理を始め、社内の人材管理をしっかり行う必要があります。タレントパレットには人材の見える化や、あらゆる人事データの管理機能があります。効率的な人材管理を実現したい方は、ぜひタレントパレットへお気軽にご相談ください。
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