こんにちは。人事・経営に役立つメディア「タレントマネジメントラボ」を運営する「タレントパレット」事業部編集チームです。チームマネジメントは、従業員ひとりひとりの能力を発揮させるために欠かせないチームの仕組み作りを行うことを意味します。
この記事では、チームマネジメントを成功させるために必要なことやチームマネジメントのメリットを解説していきます。
チームマネジメントとは
チームマネジメントは、従業員一人ひとりの能力・スキルを最大限発揮させるために、チームを作っていくことです。チームマネジメントが成功すれば、生産性の向上に加え、チーム全体の成果が底上げされ企業活動にもプラスになります。
しかし、チームマネジメントが上手くできなければ、各従業員の能力を効率よく発揮できません。チームメンバーが努力していたとしても成果に反映されない、上手くコミュニケーションが取れないといったマイナスの事象が発生しています。
チームマネジメントの良し悪しによって、従業員のモチベーション、エンゲージメント、ロイヤリティにも影響を及ぼすといえるでしょう。
良質なチームマネジメントのメリット
良質なチームマネジメントは、会社にとってさまざまなメリットをもたらします。ここからは、具体的な例をみていきます。
人材の有効活用ができる
良質なチームマネジメントであれば、各従業員の能力やスキルを効率よく結果に反映でき、少ない人数でも達成できるタスクが増加すると想定されるでしょう。慢性的な人材不足に悩んでいる場合は、個人の能力を分析し、チームマネジメントに力を入れることで解決することも可能です。
また、チームマネジメントは、新たな採用や人材育成の費用の節約にもつながります。コスト削減と目標達成が同時にできれば、企業活動にもプラスとなるといえるでしょう。
働き方改革への対応
働き方改革を進める場合もチームマネジメントは重要なポイントです。働き方改革は、最終的に「各従業員の事情に合わせて、自分で勤務時間や仕事の場所・方法を選択できる」働き方を目標としています。
上手くチームマネジメントができれば、効率よくタスクをこなせるため、生産性の向上や残業時間の短縮が可能です。結果として、賃上げや従業員の満足度が向上するでしょう。
また、企業の制度として臨機応変な働き方の1つとして、リモートワークを導入した場合は、従業員は必要に応じて出勤日を選ぶことも可能です。企業として、柔軟な働き方を取り入れることもできるでしょう。
ダイバーシティへの対応
チームマネジメントは、人種や性別、障害の有無などに関わらず、あらゆる人材が自分の能力を活かせる「ダイバーシティ」の実現にも役立ちます。従業員ごとの能力を分析し、適材適所の精度を高めることによって、柔軟な雇用形態の実現も可能です。
チームマネジメントによってダイバーシティの実現が促進できれば、今までになかった新しいアイデアが生まれる可能性も高くなると想定されるでしょう。想像性を求められる企画や事業計画の立案につながれば、企業の戦略も広がることに期待できます。
チームマネジメントに求められるスキル
ここからは、良質なチームマネジメントの実現に必要なスキルをみていきましょう。コミュニケーションスキルやマネジメントスキル、タスク管理など様々なスキルがあります。適した能力を持つ人材を登用する、研修で学び身に着ける、社内教育で獲得させるなど自社が取り組みやすい方法を選択するとよいでしょう。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力は、チームマネジメントを行う際には必須といえるスキルです。チームのリーダーであれば、メンバーと密に連携し、定期的なヒアリングを行いましょう。また、従業員ひとりひとりの能力やスキル、個性などを把握しておくことが大切です
チームにおいて、能力やスキルが最大限発揮するには、個人のモチベーション維持・向上にも取り組む必要があります。
チームマネジメントを行う際には、業務外のプライベートな悩みや相談に耳を傾ける時間も大切です。そのため、声をかけやすく感じてもらえるようコミュニケーション能力を駆使して、信頼関係をじっくり築いていくことが求められます。
育成・指導力
個々のメンバーが成長を続けていくためには、育成や指導といった能力(コーチング力)も大切です。
例えば、ミスが起きた場合があっても、緊急性が低ければ、解決策をすぐに提示するものではなく、ある程度 チームメンバーで考え検討する時間を設けるといった工夫も大切になります。
そうした場合、ミスの原因や再発防止策、他に考えておくべきリスクマネジメントなど、メンバーが自ら考え解決していくことで問題解決能力を高められるでしょう。
また、メンバー一人ひとりの長所や特別なスキルなど、ポジティブな点を見極め、指導を通じて伸ばしていく必要もあります。
タスク・スケジュール管理能力
チームマネジメントには、目標達成に向けた、数字や事例など客観的根拠のあるスケジュールが必要です。メンバー全員がスケジュールと目標を把握し、自分の仕事を確実に期日までに終わらせることで、タスク遅延と目標達成が可能となります。
ただし、リーダーはタスクを詰め込み過ぎたり、環境の改善を考えずに仕事量を増やしたりしないようにコントロールしなければなりません。そのため、チームマネジメントを行う場合は、チームメンバーの能力をしっかり把握し、妥当なスケジュールを練っていく必要があります。
また、能力を把握したうえで、ある程度余裕のあるタスク・スケジュールが組めれば、チームのメンバーが個々の仕事に集中して取り組むことが可能です。
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チームマネジメントに必要な取り組み
チームマネジメントには、スキルや能力の他にも必要な取り組みがあります。ここからは チームマネジメントに必要な取り組みについて詳しくみていきましょう。
明確化された目標の共有
チームマネジメントを行う場合、数値や指標など、明確な目標を共有・策定しましょう。メンバーは自分が取り組む仕事の意味や目的を認識できるため、モチベーションアップに繋がります。また、それぞれがメンバーの役割を理解できれば、業務の進捗やコミュニケーションといった現場レベルの連携も取りやすくなるでしょう。
明確化されたチームの目標、補足・詳細を全員で決定・共有することでチームマネジメントを成功へ導くことが可能です。
丁寧な報告・連絡・相談
トラブルに対する迅速な対応は、丁寧な報告・連絡・相談で防ぐことが可能です。部下に対して一方的に求める指標や考え方ではなく、職場環境を整える意味合いが含まれています。
トラブルや遅延への迅速な対応のためにも、リーダーが、丁寧な報告・連絡・相談ができるシステムを作っておくことが必要です。例えば、綿密に練られたタスク・スケジュールがあっても計画通りスムーズに進むとは限りません。イレギュラーな事態が発生したときは、素早く適切な対応が求められます。
問題の迅速な発見から相談、素早い反応は仕組みを事前に作っていればよりスムーズな対応が可能です。また、作業前の確認ができるような環境づくりも大切です。
プロセスに焦点を当てたマネジメント
プロセスを無視して結果を求める場合、大きなトラブルにつながる可能性があります。
「なにを、いつ、どのように実行していくのか」を重視してチームマネジメントを行っていけば、メンバー全員がプロセスを大切にする意識が芽生えるでしょう。また、丁寧にプロセスを確認する習慣が身に付けば、リーダーが気付けない改善ポイントやリスクの報告や共有がされやすくなります。結果として、より質の高いチームマネジメントにつながるといえるでしょう。
信頼関係を築ける場を設ける
チームマネジメントでは、リーダーとメンバー、メンバー同士が批判を恐れず意見を自由に交換し合える雰囲気作りも大切です。とくにチームが結成されたばかりの時期であれば、お互いに遠慮が強い状態だといえます。
そのため、親しくなることを目的とした合宿やイベントなどを実施し、信頼性の高いチームビルディングを行うことも検討しましょう。
まとめ
チームマネジメントには、生産性の向上や人手不足の解消など、成功した場合には多くのメリットがあるといえます。しかし、コミュニケーションが不足していたり、適切な育成・指導ができなかったりすると、なかなか思うような成果が表れないケースも想定されるでしょう。
そのため、チームのメンバーの現状や人間関係にも注目しながら、チームマネジメントに必要な取り組みを見極めていくことが大切です。
タレントパレットでは、時系列の変化や比較により、人材データの多角的な見える化を実現可能です。そのため、リーダーを選定する場合やマネジメントスキルのある人材を探す際にも役立ちます。
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良質なチームマネジメントに取り組む際は、タレントパレットへお気軽にご相談ください。
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