こんにちは。人事・経営に役立つメディア「タレントマネジメントラボ」を運営する「タレントパレット」事業部編集チームです。
ストレスは仕事において避け難いので、どう対処するかが重要です。そこで求められるのがストレス耐性です。ストレス耐性とは、ストレスに対して柔軟に対応できる能力であり、仕事のパフォーマンスや健康に大きく影響します。
しかし、従業員のストレス耐性をどう把握すればいいのか悩む方もいるでしょう。そこで有効なのが、ストレスチェックです。
職場におけるストレス耐性が注目される理由
ストレス耐性が低いと、精神的疾患を発症したり働けなくなったりするリスクが高まるため、職場ではストレス耐性が注目されています。働き方改革により、労働環境の改善やメンタルヘルスの支援を行うことはもちろん、自分自身や周囲の人のストレス耐性を高める方法を知り、健全な職場づくりに貢献しましょう。
精神的疾患が元で働けない人が増加
職場でのストレスは、心身の健康に悪影響を及ぼし、ストレス耐性が低い人はうつ病や不安障害などの精神的疾患を発症するリスクが高まります。厚生労働省の統計によると、2019年度に労災認定された精神障害の原因の約70%が「仕事上のストレス」でした。
また、精神障害により休職や退職する人も増えています。このように、職場でのストレスは、個人だけでなく組織や社会にも多大な影響を与える課題です。
働き方改革により健全な職場づくりが求められる
政府や企業は、「働き方改革」というキーワードで労働環境の改善に取り組んでいます。働き方改革の目的は、「生産性向上」「多様な働き方」「ワークライフバランス」などが挙げられます。
これらを実現するには、職場でのストレスを減らしてメンタルヘルスにおける支援が求められます。例えば、長時間労働や過重な負担を防ぐために、効率的な仕事の進め方や役割分担を工夫したり部下や同僚とのコミュニケーションを円滑にしたりするサポートがいいでしょう。
ストレス耐性を測る6つの要素
ストレス耐性を決める要素は容量・処理・感知・経験・回避・転換の6つです。これらの要素は、環境や経験によって変わります。自分のストレス耐性の強みや弱みを知っておきましょう。
容量
容量が大きい人はストレスに強く、小さい人は弱い傾向があります。例えば、試験や発表などで緊張する人は、容量が小さいタイプです。
また、容量は生まれつき決まっているものではなく、環境や経験によって変わります。容量を高めるには、緊張する場面であっても挑戦して慣れることが大切です。
処理
ストレスを適切に処理ができる人は、ストレスの原因をなくしたり弱めたりできます。例えば、仕事が多くて忙しいときには、効率的に仕事をこなしたり協力してもらったりできます。
一方処理できない人は、ストレスに対して受け身になったり逃げたりする傾向があります。処理能力を高めるには、問題解決能力やコミュニケーション能力を鍛えることが必要です。
感知
感知能力が低い人は、ストレスに気づかなかったりそもそも気にしなかったりします。大抵のことに動じない人などが該当します。逆に感知能力が高い人は、ストレスに敏感に反応したり悩みすぎたりする傾向があります。例えば、神経質な人は些細なことでもストレスに感じてしまいがちです。
経験
経験が豊富な人は、ストレスに慣れていたり対処法を知っていたりします。例えば、同じ失敗をしたときに「以前にも経験しているから同じ要領で乗り越えられる」などと考える傾向があります。
一方で、経験が不足している人は、ストレスに戸惑ったり不安になったりします。例えば、同じ失敗をしたときに、「また同じ間違いをしてしまった。自分はダメな人間だ」などと思うケースが多いです。しかし多くのことにチャレンジして経験を積めば、失敗を前向きに捉えられるようになるでしょう。
回避
ストレスの回避は細かいことが気になるかならないか、割り切るのが得意か不得意かなどといった個人の性格が大きく影響します。例えば雰囲気が良くないときや自分のキャパを超えた仕事を任されそうなときに、その場から離れたり仕事を断ったりできる人は回避能力が高いでしょう。回避能力を高めるには、自分の限界や優先順位を認識したり自分の価値観を大切にしたりすることが必要です。
転換
転換とは、ストレスを良い方向に捉え直せる能力です。転換ができる人は、ストレスの根本の問題について考えてポジティブな事柄に置き換えられます。例えば、うまくいかなかった場合も「学びがあった」「周りの人たちとの絆が深まった」などとプラスの面を見つけるのです。
しかし転換ができない人は、ストレスに囚われたりネガティブな思考に陥ったりします。転換力を高めるには、様々なことに感謝や喜びを感じたり目標を持ったりする力が求められます。
従業員のストレス耐性を把握する3つの方法
従業員のストレス耐性の把握はメンタルヘルスの管理や働き方改善に役立ちます。ストレス耐性を把握する方法として、勤怠管理の定期チェックやストレスチェックテストの実施、定期的な面談の実施が挙げられます。これらの方法を活用すると、従業員のストレス状態や原因を分析できるので必要な支援や改善策の提案が可能です。
方法1:勤怠管理をチェック
勤怠管理をチェックすると、従業員のストレス耐性の低下に気づきます。ストレス耐性が低い人は、仕事に集中できなかったりやる気がなくなったりするため、遅刻や早退、欠勤などの勤怠不良が起こりやすいでしょう。
また、長時間労働や休日出勤は、ストレスの原因です。勤怠管理をしっかり行い、従業員の出勤状況や労働時間を把握するとストレス耐性の低下に素早く対応できます。
方法2:ストレスチェックテストの実施
ストレスチェックテストとは、従業員自身が自分のストレス状態を客観的に評価するためのツールを指します。実施内容は、仕事内容や職場環境、心身の症状などについて回答する質問形式です。その結果から、従業員のストレス度合いや原因を分析できます。
また、必要に応じて医師や産業カウンセラーなどの専門家からアドバイスを受けることも可能です。なお、労働者を 50 人以上雇用している企業ではストレスチェックテストは法律で義務付けられているため、年1回以上実施しなければなりません。
方法3:定期的な面談を実施
定期的な面談を実施すると、従業員のストレス耐性を把握できるでしょう。面談では、従業員の仕事の進捗や目標、課題などを確認するとともに、気持ちや悩みなどを引き出します。面談を通して、従業員のストレスの原因や状態を把握し、必要な支援や改善策を提案することが大切です。また、面談は従業員との信頼関係を築くことにもつながり、従業員が相談しやすい環境づくりに役立ちます。
5つのストレス耐性チェックテストを紹介
ストレス耐性を把握すると、メンタルヘルスの管理や働き方改善に活用可能です。ストレス耐性を測る方法として、DISTやWeb-DISTなどのストレスチェック制度や、3Eテストなどの簡易的なテストがあります。これらのテストを活用して、従業員のストレス状態や原因を分析しましょう。
DIST
DISTとは、自分でストレス状態を評価するための適性検査です。仕事内容や職場環境、心身の症状などについて回答し、その結果から自身のストレス度合いや原因を分析できます。
また、必要に応じて医師や産業カウンセラーなどの専門家からアドバイスを受けられる点も特徴です。
Web-DIST
Web-DISTとは、インターネット上でDISTを受けられるサービスです。インターネット環境があれば24時間受験できます。パソコンやスマートフォンなどから指定のURLにアクセスして企業から発行されたIDとパスワードを入力し試験に進みましょう。
診断内容はDISTと同じです。インターネット上で受験者情報を一括管理するので、担当者はすぐに情報を確認できる点がメリットです。
DIST-COM
DIST-COMとは、コンピューターで自動的にDISTの結果を診断するシステムです。ツールに回答した後、コンピューターが自動的に結果を集計して受験者をランキング化してくれます。
ランキング化されるのでストレス度合いが高まっている人やストレスの原因となっている環境を可視化しやすく、かつDIST-COMは大量の受験者を一括で管理できるテストなので、従業員数が多い企業におすすめです。
AltPaper
AltPaperはストレスチェックを行うためのサービスで、低コスト、速度、簡便さ、安全性が特徴です。AltPaperのサービスは厚生労働省が推奨する調査票を使用しています。
ストレスチェックの調査票には標準版と簡略版の2種類があり、標準版の検査項目は57項目、簡略版は23項目の構成となっています。厚生労働省は標準版の利用を推奨していますが、簡略版も労働安全衛生規則で定められている「仕事のストレス要因」、「心身のストレス反応」、「周囲のサポート」の3領域を含んでいるので、問題なく使用できます。
3Eテスト
3Eテストはエン・ジャパン株式会社によって提供され、企業の採用選考などの際に用いられるWebテストです。このテストは、3E-i(知的能力テスト)と3E-p(性格・価値観テスト)の2種類のテストで構成されています。
3E-iテストは、業務遂行に必要とされる「知的能力」を総合的に10段階で評価します。制限時間は20分で、難易度はやや易しいです。3E-pテストは、15分間で性格特性、創造的思考力、コミュニケーション力、エネルギー量、ストレス耐性、キャリアタイプ指向性、職務適性を評価します。
TG-WEB
TG-WEBは、株式会社ヒューマネージが提供する適性検査です。採用試験でよく用いられ、問題形式に「従来型」と「新型」の2種類があり、難易度は比較的高い傾向にあるでしょう。試験方法はテストセンター方式、WEB方式、マークシート方式の3パターンがあり、TG-WEBを導入している企業の8割はWEB方式を採用しています。
ストレス耐性を高めるための考え方・理論
ストレス耐性を高めるためには、ストレッサーの認知やABC理論などの考え方や理論を知り、実践が大切です。また、SOCや自己効力感などの心理的な要素も求められます。これらの要素を高める方法を学んで自分のストレス状態や原因を分析すると必要な支援や改善策を提案可能です。
ストレッサーの認知
ストレッサーとは、ストレスの原因を指します。ストレッサーは人や物だけでなく、自分の考え方や感情も含まれ、自分が何に対してストレスを感じているのかを正しく認知することが大切です。
同じ出来事でも、人によって認知の仕方が異なり、ストレスに影響を与えるでしょう。具体的には「試験がある」という事実に対して「チャンスだ」と思う人もいれば、「怖い」と考える人がいる例が挙げられます。
それぞれの認知の仕方によって、ストレスの大きさや影響が変わるため、自分がどんな認知をしているかを知り、必要ならば変えることでストレッサーに対する感受性を下げる努力をしましょう。
ABC理論
ABC理論とは、心理学者アルバート・エリスが提唱した理論です。この理論では、A(Activating event:起こった出来事)、B(Belief:その出来事に対する信念)、C(Consequence:その信念から生じる結果)の3つの要素で人間の行動や感情を説明します。
例えば、「上司から叱られた」という出来事(A)に対して、「自分はダメな従業員だ」という信念(B)を持つと、「落ち込んだり不安になったりする」という結果(C)が生じます。しかし、「上司から叱られた」という出来事(A)に対して、「自分は成長できるチャンスだ」という信念(B)を持つと、「前向きになったりやる気が出たりする」という結果(C)が生じます。
このように同じ出来事でも信念によって結果が変わることがABC理論では把握できます。またABC理論では、信念(B)を変えることで、結果(C)を変えられるとされています。つまり、ストレスに対する感情や反応を変えて、ストレス耐性を高めるのです。
SOC(首尾一貫感覚)の向上
SOCとは、Sense of Coherenceの略で「首尾一貫感覚」と訳されます。この言葉は、医学者アーロン・アントノフスキーによって提唱されました。SOCとは、自分の人生に意味があると感じること、自分の人生に対処できると信じること、自分の人生に挑戦することに価値を見出すことの3つの要素からなる概念を指します。
SOCが高い人は、ストレスに対しても前向きに対処可能です。また、SOCを高める方法としては、自分の目標や価値観を明確にする、自分の能力や資源を活かす、自分の感情や思いを表現するなどが挙げられます。
自己効力感を上げる
自己効力感とは、自分が目標や課題に対して達成できると信じる力を指します。心理学者アルバート・バンデューラが提唱した概念です。
自己効力感が高い人は、困難な状況でも挑戦し続けられる特徴があります。また、自己効力感を上げる方法としては、自分の成功体験を思い出すこと、他人の成功体験から学ぶこと、他人からの励ましや評価を受け入れることなどが当てはまるでしょう。
従業員のストレス耐性を高める方法は3つ
従業員のストレス耐性を高める方法は3つあります。勤務時間の削減は、心身の疲労や睡眠不足を防いで生産性やモチベーションの向上が可能です。職場内の環境整備は、物理的な快適さと精神的な安全感の提供に欠かせないため研修会への参加を検討したり行動に移したりしましょう。
勤務時間の削減
勤務時間の削減は、従業員のストレス耐性を高めるための基本的な方法です。長時間労働は、心身の疲労や睡眠不足を引き起こしたりプライベートな時間や趣味などのリフレッシュする機会が減ったりするため、ストレスが溜まってしまいます。
また、勤務時間を削減したり業務内容の見直しを行ったりすると従業員は自分のペースで仕事を進められ、何事にも余裕を持って対応可能です。またオフタイムを充実させれば、気分転換やリラックス効果も得られ最終的には生産性向上に寄与するでしょう。
職場内の環境整備
職場内の環境整備とは物理的な環境だけでなく、人間関係やコミュニケーションなどの精神的な環境も含みます。物理的な環境では、快適な温度や湿度、明るさや音量などを調整することが重要です。また、机や椅子などの作業用具も適切に配置し、 ergonomics(エルゴノミクス:人間工学)に基づいた設計にすることが望ましいでしょう。
さらに、フィードバックや評価などの仕組みも明確にし、公平かつ適切に行います。職場内の環境整備は、従業員の安全感や満足感を高める効果を期待できる点もメリットです。
研修会の実施
研修会を実施してストレスの原因や影響、ストレス耐性の高め方などを従業員全員で共有しましょう。自分のストレス状態や原因を分析し、必要な支援や改善策を提案することもできます。
お互いにストレスへの対応策を話し合うことで従業員同士の関係性が深まり、相談しやすい環境づくりにつながります。研修会の実施は、従業員の自己管理能力や問題解決能力を高める効果があるのでおすすめです。
従業員のストレスチェックだけで終わらない、あらゆる人事データを統合して分析
従業員のストレスチェックは必須事項ですが、さらにチェック後は情報の適切な管理が求められます。様々な情報を管理し、企業成長に活かしましょう。
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要注意!ストレス耐性が低い従業員の特徴
ストレス耐性が低い従業員の特徴は3つあります。まず勤務態度が真面目な従業員は、自分に厳しく、完璧主義であることが多いので心身に負担をかけやすいです。
また協調性が高い従業員は、自分の意見や感情を抑え込んだり他人の要求に応えようと無理をしてしまう場合が多いので、自己肯定感や自信の低下につながります。そして、気持ちの切り替えが苦手な従業員は嫌なことや悩み事を引きずったり忘れられなかったりする場合が多いので、気分が沈んだままだったり成長の機会を逃したりする傾向があります。
勤務態度が真面目な従業員
勤務態度が真面目な従業員は一見するとストレス耐性が高そうに見られますが、注意が必要です。従業員は自分に厳しく完璧主義であるケースが多く見られ、自分のミスや失敗を許せなかったり他人からの評価や期待に過剰に反応したりする場合があります。
また、仕事を優先しすぎて、プライベートな時間や趣味などのリフレッシュする機会を失ったりすることもあるため、心身に大きな負担をかける大きな原因になり得るでしょう。
協調性が高い従業員
協調性が高い従業員は、周囲と仲良くしたり協力したりすることが得意です。しかし、協調性が高すぎると、自分の意見や感情を抑え込んだり他人の要求に応えようと無理をしたりする可能性があります。
また人間関係に敏感なので、職場内のトラブルやコミュニケーション不足に悩んだりする可能性もあり、自己肯定感や自信を低下させる原因になるかもしれません。
気持ちの切り替えが苦手な従業員
気持ちの切り替えが苦手な従業員は、仕事やプライベートで起きた悩み事を引きずる傾向にあるため、気分が沈んだままだったり集中力や判断力が低下したり業務に支障をきたす可能性があります。
また、気持ちの切り替えが苦手な従業員は、新しいことに挑戦したり変化に対応したりするのが苦手です。そのため、仕事のスキルや知識が停滞したり、成長の機会を逃したりする可能性があります。
見習おう!ストレス耐性を高める考え方
ストレス耐性を高める考え方は4つあります。自分のペースを理解している、集中力が高い、効果的に問題を解決できる、物事に前向きに取り組むの4つです。これらの考え方を身につけることでストレス耐性を高められるので、仕事で悩みにくくなるでしょう。
自分のペースを理解している
自分のペースを理解しているという考え方は、自分に合った仕事の進め方や休息の取り方を知っているということです。自分のペースを理解している人は、無理をしないで効率的に業務を進められます。
また、自分の限界や弱点も認めて適度に休憩したり助けを求めたりできるため、心身に余裕を持てるようになるでしょう。
集中力が高い
集中力が高いという考え方は、目の前の仕事や課題に集中して取り組める特徴を表します。集中力が高い人は余計なことに気を取られず、効果的に問題を解決でき、自分の目標や意志をしっかり持つ傾向が見られるでしょう。また、自信や達成感を生むことにつながります。
物事に対して前向きに取り組む
物事に前向きに取り組む考え方は、困難な状況でもポジティブな面を見つけて挑戦する特徴を表します。物事に前向きに取り組む人は失敗や挫折を恐れず、新しいことにチャレンジできます。また物事に前向きに取り組む人は、自分の成長や学びを大切にする傾向があるため、変化や進歩を楽しみやすいです。
楽観的で悩みを引きずらない
楽観的で悩みを引きずらない考え方は、嫌なことや悩み事があってもすぐに忘れてしまうか、あるいはよくなるだろうと思える状態を指します。楽観的で悩みを引きずらない人は、気分が沈んだり落ち込んだりすることが少なく、自分の運や幸せを信じている傾向が多いため、その思考は感謝や喜びを感じることにつながります。
ストレスによる身体的・精神的影響
ストレスは心身に様々な影響を及ぼします。ストレスが長く続くと、健康や生活に悪影響を与えがちです。例えば、アルコール依存症やギャンブル依存症などになったり、暴力的になったり、心身症や不眠症などの身体的な病気にかかったりすることがあります。
また漠然とした不安感におそわれたり、うつになったりする可能性もあります。
アルコール依存症を引き起こす
アルコール依存症とは、アルコールを飲まないと気分が落ち着かなかったり飲み過ぎてしまったりする状態です。ストレスを感じると、アルコールで気分を紛らわそうとしたりアルコールでリラックスしようとしたりする人がいますが、アルコールは一時的に気分を良くするだけで、根本的な問題は解決しません。
むしろ、アルコールによって心身の不調に陥ったり、仕事や人間関係に支障が出たりする可能性があります。
ギャンブル依存症を引き起こす
ギャンブル依存症とは、ギャンブルをやめられなくなったりギャンブルで大金を失ったりする状態です。ストレスを感じると、ギャンブルで快感や興奮を求めたり、問題から逃避しようとしたりする人がいますが、一時的に快感や興奮を得るだけで、問題は解決しません。
むしろ、ギャンブルによって金銭的な困難や法的なトラブルが起きたり、家族や友人との関係が壊れたりする可能性もあります。
暴力的になりやすくなる
暴力的になりやすくなるとは、他人に対して暴言や暴力をふるったり行動が増えることを指します。ストレスを感じると、自分の感情をコントロールできなくなったり他人に対して敵意や不満を抱いたりする人がいます。
しかし、暴力的になっても他人を傷つけるだけです。むしろ、暴力的になることで自己嫌悪に陥ったり、信頼や尊敬を失ったりする可能性もあります。
心身症を引き起こす
心身症とは、心の問題が身体に現れる病気です。心身症には、胃潰瘍や過敏性腸症候群などの消化器系の病気、高血圧や心筋梗塞などの循環器系の病気などがあります。ストレスを感じると、自律神経やホルモンのバランスが乱れたり免疫力が低下したりして、身体に不調が出やすくなり、食欲がなくなったり過食になったりする可能性もあります。
不眠症になりやすくなる
不眠症とは寝つきが悪かったり、途中で目が覚めたり、睡眠時間が足りなかったりする状態です。ストレスを感じると、心配事や悩み事が頭から離れなかったり興奮したりし、眠りにつきにくくなります。
また、ストレスを感じるとカフェインやアルコールなどの刺激物を摂取しやすくなるケースもあります。これらの要素は、睡眠の質の低下につながるでしょう。
漠然とした不安感におそわれる
漠然とした不安感におそわれるとは、特に理由もなく不安や恐怖を感じる状態です。ストレスを感じると、自分の将来や人間関係などに対して不安定になったり、自信を失ったりする人がいます。
しかし、漠然とした不安感は一過性であるケースが多いので、現実的に問題があるわけではありません。しかし、回数が多い場合には医療機関を受診した方がいいでしょう。
うつを発症しやすくなる
うつとは、気分が落ち込んだり何事にも興味や意欲が持てなかったりする精神的な病気です。ストレスを感じると、脳内の神経伝達物質のバランスが崩れたり脳の活動が低下したりして、うつの症状が出やすくなります。
またストレスを感じると、自分を責めたり否定したりする思考に陥りやすくなるケースもあります。なるべく発症する前に医療機関を受診することをおすすめします。
まとめ
職場におけるストレス耐性が注目される理由として、労災認定された精神障害の原因の約70%が仕事上のストレスという結果が挙げられます。ストレスが多い近年において、従業員のストレス耐性を高めるには職場環境を改善することが重要です。長時間労働は、睡眠不足を引き起こしたりリフレッシュの機会を減らしたりするので、ストレスが溜まる原因となります。
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