オンライン研修の実施方法や4つのメリット!必要なツールや効果を高めるポイントも解説


オンライン研修の実施方法や4つのメリット!必要なツールや効果を高めるポイントも解説

こんにちは。人事・経営に役立つメディア「タレントマネジメントラボ」を運営するタレントパレット事業部編集チームです。

「オンライン研修を取り入れたいが、具体的な方法がわからない」「必要なツールや気を付けるポイントを知りたい」このようなお悩みを抱えていないでしょうか。

オンライン研修は、受講の自由度の高さやコストが削減できることから昨今注目されており、多くの企業で取り入れられています。インターネット環境さえあればどこからでも受講できるため、社員のニーズも高い研修方法と言えます。

本記事では、オンライン研修の実施方法やメリットについて解説します。

オンライン研修を取り入れて人材育成のコストを削減したい、効率良く人材育成を行いたいと考えている方は、ぜひ最後までお読みください。

オンライン研修の2つの実施方法と特徴


オンライン研修とは、PCやタブレット・スマホなどを使って行う研修のことです。Web研修と呼ばれることもあります。

2つの実施方法とそれぞれの特徴を、順に確認していきましょう。

リアルタイム配信型(双方向型)


リアルタイム配信型(双方向型)は、ライブ配信などリアルタイムで行われるWeb研修です。お互いのコミュニケーションが可能で、質疑応答などに対応できます。


ZoomやGoogle Meetなど、Web会議システムを利用した講義が多く、遠方にいながら顔を見て実際の講義が受けられるのが特徴です。実際の雰囲気が伝わりやすいのも、メリットと言えるでしょう。


受講者の状況を確かめながら進められるため、オンデマンド型に比べると細かなフォローアップが可能です。昨今注目されている研修方法で、集合研修の代替として使われることが増えています。


オンデマンド型


オンデマンド型は、研修内容を録画したものを配信する方法です。受講者が都合の良い場所や時間を選び、各々で学習します。


あらかじめ録画しておいた研修動画を視聴する、学習コンテンツを利用するだけで良く、受講者の自由度が高いのが特徴です。繰り返して学習できるのも、オンデマンド型ならではのメリットと言えるでしょう。


コスパも良い研修方法ですが、一方的な受講になりやすいのが難点です。


オンライン研修の4つのメリット


オンライン研修ならではのメリットを把握することで、研修の効果的な活用ができます。集合研修との違いなどを詳しく見ていきましょう。


任意の場所で受講できる


オンライン研修のメリットは、インターネット環境さえ整えればどこからでも受講できることです。集合研修の実施が難しい状況下でも、オンライン研修なら必要な教育を一斉に行うことができます。


土地や交通網の状況など、環境による教育格差が生まれにくいため、遠方に住んでいる社員に対しても導入しやすいでしょう。


コストが削減できる


オンライン研修は、集合研修のように会場費や交通費が発生せず、どこにいても受講しやすいのもメリットの1つです。実施コストだけでなく、移動のために必要な時間や交通費なども削減できます。


外部講師を呼ぶ場合や、同じ研修を何度も実施する場合なども、オンラインならコストを抑えて運営できるでしょう。


また教材や資料の一斉配布や修正・再配布も簡単に行えるため、印刷費用などのコスト削減にもつながる点も見逃せません。


研修の再利用が可能


オンライン研修でよく利用されるWeb会議システムは、録音や録画が簡単にできるシステムを兼ね備えています。そのため、録画の配信や再研修なども手間なく実施できるのが特徴です。


実施後、参加者に録画を配信したり、欠席者に動画を見てもらうこともできたりするため、利用の幅が大きく広がります。結果、研修の効果も上がり、集合研修以上の成果を得られるケースもあるでしょう。


研修のクオリティを統一できる


オンライン研修なら、すべての受講者に同じ教材・内容の研修ができるため、研修のクオリティが担保できます。移動の制約がある地方在住の社員にも統一した研修が行え、講師による指導の差が生まれないのは大きなメリットです。


オンラインで行うことで進捗管理もしやすくなり、理解度に応じたフォローができるため、育成度に応じたカリキュラムを実施できます。スキルや能力の差があっても、社員を同じレベルまで育成しやすくなるため、人材育成を効率良く進められるでしょう。


オンライン研修の4つのデメリット


オンライン研修には、メリットだけでなくデメリットもあります。研修内容によってはオンライン研修では対応しきれないものもあるため、見極めが大切です。4つのデメリットを順に確認していきましょう。


通信環境に左右される


オンライン研修で使用されるWeb会議システムや動画コンテンツなどを問題なく見るためには、通信環境が重視されます。安定したネット環境の他にも、中程度のスペックを持つPCや落ち着いて参加できる部屋などが必須です。


PCやタブレットなどの端末やネット環境を持たない社員も想定できるため、通信機器の支給を視野にいれなければならないことも考えられます。結果、想定以上にコストがかかる可能性がある点は留意しておくべきでしょう。


通信環境の有無は個人差があるため、研修前に把握し、あらかじめ環境整備を行わなければならない点もオンライン研修ならではのデメリットです。


講師や受講者との交流が難しい


オンライン研修は講師が受講者の様子やリアクションを確認しづらいため、コミュニケーションが可能な場合でも双方の様子や雰囲気を確認するのが難しくなります。また、受講者同士の交流が難しくなるのも難点です。


交流の場を別に設けたり、グループワーク機能を活用したりするなど、受講者同士の交流に留意する必要があるでしょう。


研修グループワークについて詳しく知りたい方は、別記事「研修グループワーク」をあわせてご確認ください。


実技が習得しづらい


オンライン研修は、座学など知識を学ぶ時には便利ですが、実技の習得には向いていません。その場で直接指導するのが難しいため、ロールプレイングや新入社員研修のような実践中心の研修は、オンライン以外で行うべきです。


別途実技研修を実施しなければならないなど、オンラインだけでの運用が難しい研修もあります。すべての研修をオンラインで実施することはできない点には注意しておきましょう。


受講者の管理が必要


オンライン研修は進捗管理などを適切に行わないと、受講者がだらけてしまい、適切な学習に繋がらない場合があります。受講者のモチベーションの維持が難しいことや、理解度・進捗度に差が出る可能性があることに注意し、適切な管理が求められます。


例えば、eラーニングシステムを活用する、受講後のフォローを充実させるなど、きめ細やかな管理が必須となるでしょう。事前にデメリットを十分把握し、対策を十分施したあとに実施するのが望ましいと言えます。


オンライン研修に必要なツール


オンライン研修をスムーズに実施するために、最低限必要なツールは以下の通りです。


必要なもの 注意点
PCやタブレット、スマートフォン インターネットが利用でき、Web会議システムが利用できるスペックが必要。
ヘッドホンセットやイヤホン、カメラ 受講者とのコミュニケーションや参加状況が確認できるようにするために必須。カメラが内蔵されていない場合は別途用意が必要。
インターネット環境 安定したネットワーク環境が必要なため、固定回線が理想。モバイル回線もあるとリスクヘッジになる。
Web会議システム ZoomやGoogle Meetなど。
教本やテキスト、資料など 事前に配布、もしくは受講者で印刷が必要。

オンライン研修用として、専用タブレットなどを配布する方法もあります。環境が統一でき事前準備が楽になる反面、コストがかかるのがデメリットです。


社員個人のPCやタブレットを使って受講させる場合は、事前の環境確認やテストを行うとスムーズに実施できるでしょう。


オンライン研修の効果を高めるための5つのポイント


オンラインで研修を行う場合は、事前準備やトラブルへの備えが欠かせず、実施する研修内容に応じた工夫が大切になります。具体的なポイントを見ていきましょう。


事前準備を入念に行う


円滑な受講のためには、インターネット環境や必要なツールの配布など、事前準備が欠かせません。特に自宅にネット環境がない、PCやタブレットなどのデバイスがない、という場合は支援が必要となるでしょう。


受講する社員全員がスムーズに参加できる状態にあるとは限らないため、事前に環境の確認や問題なく受講できるかどうかのテストも必要です。特に初回はトラブルが起こりやすいため、入念に準備を行いましょう。


コミュニケーションが活発に行えるよう工夫する


オンライン研修はWeb会議システムを使うことが多く、チャット機能が備わっていることがほとんどです。集合研修では周りを気にして発言ができなくても、チャットならハードルが低くなり発言や質問が活発になることがあります。


画面共有や即時アンケートなどを利用すれば、より簡単に意見交換を行えます。オンラインならではの機能を活用し、受講者同士の交流やコミュニケーションが活発に行えるよう配慮しましょう。


研修中のコミュニケーションがスムーズになる研修アイスブレイクについて知りたい方は、別記事「研修アイスブレイク」をあわせてご確認ください。


サポートを充実させる


オンライン研修は一方的な指導に偏りやすく、時に受講者のモチベーションの維持が難しい場合があります。受講者が安心して参加できるよう、個別フォローやフィードバックを適宜行い、個々の理解や進捗度に沿ったサポートを行うのが望ましいでしょう。


1人ひとりに合わせたサポートは、サポート機能が充実したシステムを導入することで効率化できます。受講履歴の管理や社員の状況に合わせて必要な研修が受けられるよう、バックアップ体勢を整えておきましょう。


タレントパレットなら研修履歴管理やレコメンド、システム上でeラーニング受講ができるなど、オンライン研修のフォローアップがしやすくなります。人材育成やスキル管理も同時にできるため、より1人ひとりの社員に応じた研修を取り入れ、計画的な育成ができるようになるでしょう。


興味のある人はぜひ資料請求してみてください。


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顔出しで出席させる


オンライン研修は、原則として顔出しで受講させましょう。音声やチャットのみでも良いとしてしまうと受講者の緊張感がなくなり、研修への興味ややる気が削がれてしまうことが多いためです。


顔出し必須にすることで緊張感が保たれ、集中しやすくなります。Web会議システムによっては背景などを設定できるものもあるため、事前に周知しておくと気持ちよく参加できるでしょう。


ただし、顔出しで長時間の研修に参加させると、モニターを見続けることで目や耳が痛くなるなど体への負担が大きくなるため、定期的に休憩を取るなど配慮が必要です。


受講補助者を用意する


研修の直前や冒頭で、操作の練習や受講の手引きを行える補助者を1人用意しておくとスムーズに研修が行えます。ミュートやカメラ操作などは、オンライン研修の都度トレーニングを実施するのが望ましいでしょう。


操作がわからないという受講者には、研修前にテスト通信やテクニカルトレーニングが受けられる環境を整えておくと安心です。


また、研修中も機材トラブルなどが発生する可能性があるため、講師とは別にシステム操作に慣れた社員を待機させておくと良いでしょう。思わぬトラブルが起きた時や、どうしてもうまく参加できない場合に備え、受講の補助を行える専門の人員を配置しておくことが大切です。


研修オンラインのまとめ


オンライン研修は、受講者・実施者ともにメリットが多数ある研修方法です。実技などオンラインには向いていない内容は、別途実技研修を行うことで、さらに効率良く社員への教育が行えます。


実施する際には社員の受講環境などをよく見極め、スムーズに研修を受けられるよう万全のサポートを行いましょう。


オンライン研修を通して効率良く社員教育などを行いたい場合は、タレントパレットの導入がおすすめです。受講履歴の管理や社員のスキルを把握しやすくなり、異動や人材配置の検討が効率化できます。


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