新人教育がしんどい5つの理由!最近の新入社員の特徴やストレスを溜めない心構えを紹介


新人教育がしんどい5つの理由!最近の新入社員の特徴やストレスを溜めない心構えを紹介

「こんにちは。人事・経営に役立つメディア「タレントマネジメントラボ」を運営する「タレントパレット」事業部編集チームです。」新人教育は、新入社員が会社の戦力として活躍してもらうために欠かせない取り組みです。

しかし、新人教育を担当する社員の負担が大きくて「疲れる」といった声があがるケースがあります。そこで今回の記事では「新人教育がしんどいと感じる理由」を詳しく解説します。教育担当者の負担を減らす方法も分かる内容となっているので、自社の新人教育に課題を感じている方はぜひ参考にしてみてください。


DX化で人材育成がここまで変わった!最新社内研修トレンド3選

新人教育がしんどい5つの理由

新人教育を任され「しんどい」と感じる教育担当者は多いです。大変さを感じる理由には、以下のような要素が考えられます。


  • 教育担当者のスキル・経験不足
  • 教育体制が整っていない
  • 担当者の責任が重い
  • 双方の価値観の違い
  • コミュニケーション不足


この章では、教育担当者の負担を増加させる原因を詳しく解説します。新入社員の育成は教育担当者だけに任せるのではなく、会社全体で取り組むことが大切です。教育担当者の置かれている状況や心境を十分理解し、会社ができるサポートを検討しましょう。


教育担当者のスキル・経験不足

「人に教える」ためには知識や経験だけでなく、コミュニケーションスキルやコーチング力などさまざまな能力が求められます。指導力が不足していると教えたいことが上手く伝えられず、新入社員がなかなか仕事を覚えられないため、教育担当者が苛立ちや焦りを感じてしまうことが多くなります


また経験が浅いと「これでいいのか」「間違っていないか」など、不安やとまどいを抱えながら教育を進めることになるでしょう。「教えるスキル」や「経験」不足が原因となり、教育担当者への負担が大きくなるリスクが高まります。


教育体制が整っていない

教育担当者をサポートする体制が整えられていなければ、新人教育に関する悩みや困りごともすべて1人で背負うことになります。新人教育の計画から新入社員のフォローまで、すべて教育担当者が行うのは非常に大変です。


特に初めて新人教育を任された担当者は、指導の進め方や新入社員との関係性構築など悩むこともあるでしょう。教育体制が整っていないと、教育担当者が大変な状況にあっても周囲は気づくことができません。1人で新人教育を行わなければならない環境では、教育担当者にかかる心身への負担は大きくなります


担当者の責任が重い

新人教育は「新入社員の即戦力化」や「早期離職防止」が主な目的です。「戦力となる社員を増やす」という会社にとって重要な役割を担うため、教育担当者は大きな責任を感じています。


特に新入社員の早期離職を恐れている教育担当者は多く、注意するのを躊躇してしまうほど神経をすり減らしています。必要以上に責任を重く感じてしまうことが、教育担当者の疲労を増幅させる要因です。


双方の価値観の違い

教育担当者と新入社員では育った環境はもちろんのこと、学校教育や社会経済など時代背景が大きく異なるため、価値観のギャップが生まれやすいです。仕事に対する姿勢や人との関わり方など、教育担当者は「普通」と思っていることでも、新入社員は同じように捉えていないケースは良くあります。


価値観のギャップは誤解やすれ違いを招き、お互いの認識のズレにより「何を考えているか分からない」「思うような反応が返ってこない」など悩みが増えて疲弊していきます


コミュニケーション不足

教育担当者と新入社員のコミュニケーションが不足すると、お互いの状況や考えを理解し合えないことでストレスを感じやすくなります。良好な人間関係を築くためには、信頼関係を築けるコミュニケーションが必要不可欠です。


コミュニケーションをとりにくい環境では、適切な情報共有もできません。コミュニケーションの不備は「言った」「聞いていない」などのトラブルの原因になる可能性が高いです。コミュニケーション不足は意思疎通の欠如やすれ違いを引き起こし、心身ともに疲弊させる原因となります。


最近の新入社員の特徴

新人教育がしんどいと感じるのは、年々変化する新人の特徴に対応できないことが要因の1つです。新入社員の特徴を知ることで、教育担当者の負担軽減が期待できます。この章では5つの特徴を紹介するので、自社の新入社員に当てはまっていないか確認してみてください。


自ら行動できない

最近の新入社員は言われたことは正確に行えますが、自分で考えて行動することを苦手とする傾向が強いです。「指示されたことだけすれば良い」という考えが根本にある場合や、失敗を恐れるあまり行動できないケースがあります。自ら行動するのが苦手な新入社員に対しては、業務の目的や理由を伝えることを意識すると良いです。


ゴールを具体的に理解できていれば、自身が行うべき仕事のイメージが沸きやすくなります。新入社員がやったことに対して、正しくできたときには褒め、できなかったときは「どうすればいいか」を一緒に考えます。丁寧かつ的確なフィードバックを繰り返し行い、自分で考えて動くことを学んでもらうのが大切です。


コミュニケーションが苦手

近年はSNSを使った非対面の関わりが多く、対面でのコミュニケーションを苦手とする新入社員は多いです。特に、上司や先輩との関係性構築に苦労するケースが目立ちます。また「報告・連絡・相談」の重要性を認識しておらず、適切なタイミングで行えない新入社員も見受けられます。報連相は、仕事を円滑に進めるうえで必要不可欠なスキルです。


「分からないことは聞いて」と伝えても「こんなことを聞いて良いのか」「忙しそうだから」などと、先輩や上司に相談することをためらってしまう新入社員がいます。まずは教育担当者が「困っていることはないか」をこまめにヒアリングし、新入社員が気軽に話せる環境を作ると良いです。積極的にコミュニケーションを取っていくことで、新入社員が自ら質問や相談できるようになるでしょう。


効率性重視

最近の新入社員は、効率性を重視する傾向が強いです。仕事だけを頑張るのではなく、プライベートも充実させたいと思っています。デジタル技術の扱いは得意なので、ツールやアプリを活用して迅速にタスクをこなすことを望みます。


しかし、業務の中には手間や時間のかかる作業が必要な場面もあるでしょう。手間のかかる作業や非効率的なプロセスが発生する業務を指導する際は、目的や理由を十分に理解してから取り組んでもらうことが大切です。


正解を見つけるのが得意

最近の新入社員は幼い頃からインターネットに触れてきたので、デジタルに強い人材が多い傾向にあります。分からないことは検索して調べる習慣が身についており、膨大な情報の中から正解を探し出すのが得意です。


しかし、サーチ力の高さや情報処理能力に長けている一方で、自ら答えを導き出す発想力に乏しいマイナス面もあります。ビジネスにおいては発想力が求められる場面もあるため「自分で考える」機会を多く設けると良いです。


能力向上への意欲が高い

最近の新入社員は「会社に貢献したい」というより、自身のスキルアップや成長を目指す傾向があります。自分自身の能力を向上させることにおいて、強い意欲を持っている新入社員は多いです。成長意欲が高いのは良いことですが、理想と現実のギャップを知ったときに仕事へのやりがいを失ってしまう場合があります。


上昇志向が強いあまり「こんなはずではなかった」と感じてしまう新入社員も出てきます。現状に満足できずやる気を失う前に、成長が感じられるようサポートすることが大切です。「この会社で成長したい」と思えるよう、新入社員の目標ややりたいことにつながる教育・指導を目指すと良いでしょう。


新人教育がしんどいと感じる担当者へ会社ができる支援

教育担当者の負担を減らすためには、会社全体でのサポートが必要です。会社ができる支援には、以下のような取り組みがあります。


  • OJTリーダー研修の実施
  • 企業全体で育成に取り組む意識の醸成
  • 新人教育をアウトソーシングする


この章では取り組みの内容を紹介するので、自社に必要なサポートを検討しましょう。


OJTリーダー研修の実施

OJTとは、仕事を通して業務に必要な知識やスキルを身につける教育方法です。OJTリーダー研修では、教育担当者に必要なスキルや知識を学びます。教育担当者のスキルや経験不足が原因の場合は、指導力アップのためにOJTリーダー研修を実施するのがおすすめです。


教育担当者にOJTリーダー研修を実施することで、相手に合わせた教育内容の調整力やコミュニケーション能力の向上が期待できます。育成計画の立て方や新入社員と良好な関係性を構築する方法など、指導に必要なスキルを習得できれば質の高い新人教育を実現できるでしょう。


企業全体で育成に取り組む意識の醸成

充実した新人教育を行うためには「企業全体で育てていく」という認識を持つことが大切です。教育担当者だけに任せるのではなく、ほかの社員も人材育成に関われる環境を作りましょう。社員同士のコミュニケーションを活発に行い、誰にでも相談できる環境を作ることでスムーズな新人教育につながります


また新人教育の進捗は随時共有し、新入社員が「できること」「苦手なこと」を周囲にも把握してもらいましょう。新入社員の状況を理解してもらえれば周囲のサポートを受けやすいので、教育担当者が悩みを抱え込まなくてすみます。


新人教育をアウトソーシングする

新人教育に充てるリソースを確保できない場合は、人材育成を専門に行う外部企業にアウトソーシングするのがおすすめです。人材育成のプロに任せることで、社員に負担をかけることなく充実した新人教育を実施できます


タレントパレットを活用することで、豊富な人材データを分析して組織の力を最大化させる人材育成が可能です。新人教育における課題でお悩みの企業さまは、新入社員個人に合わせて適切な育成ができる「タレントパレット」にぜひご相談ください。


タレントマネジメントシステム「タレントパレット」


新人教育でストレスを溜めない心構え

新人教育は大変なことも多く、疲弊してしまう担当者も多いです。思うように進まず焦りや苛立ちを感じるときや、自分だけでは解決できない困りごとや悩みに直面することもあります。新人教育で疲弊しないためにも、ストレスを溜めない心構えを心得ておきましょう。


期待しすぎない

新入社員への過度な期待は、自分自身を疲弊させることにつながります。どんなに一生懸命指導したとしても、自分の理想通りに新入社員が成長してくれるとは限りません。人の成長は「人それぞれ」です。


新入社員に過度な期待をしすぎると、理想と現実のギャップにより焦りや苛立ちを感じやすくなります。自分は精一杯やっているのに思うような結果が得られず、ストレスだけが溜まっていきます。教育担当者は自分の理想や希望を押しつけず、個人の成長スピードに合わせて指導内容を考えていくことが大切です。


1人で抱え込まない

教育担当者だけで解決できない悩みや困りごとは、1人で抱え込まず周囲の人に相談しながら新人教育を進めていくことが大切です。新人教育中は教え方やコミュニケーションの取り方など、人材育成に関するさまざまな悩みが発生するでしょう。


なかには、教育担当者だけでの解決が難しい問題もあります。1人で解決するのは難しくても、さまざまな人の意見やアドバイスを取り入れることで早期解決が期待できます。悩みや困りごとがあるときは、遠慮せず上司や同僚に助けを求めましょう。


まとめ

教育担当者のスキル不足や価値観の違いなどの理由で、新人教育がうまくいかず疲弊してしまう場合があります。「仕事を教える」ためには、経験・知識だけでなくコーチング力やコミュニケーション能力などさまざまなスキルが必要です。また、教育担当者が疲弊しないようにするために、企業全体でサポートできる体制を整えておくことが大切です。


しかし、企業によっては新人教育に十分なリソースを確保できない場合もあるでしょう。タレントパレットは、人事に必要な機能が充実した「タレントマネジメントシステム」です。新人教育においては、データを活用した次世代の人材育成を実現できます。変化する新人の特徴を捉え、適切な人材育成を実現できる「タレントパレット」の導入をご検討ください。


タレントマネジメントシステム「タレントパレット」

DX化で人材育成がここまで変わった!最新社内研修トレンド3選