こんにちは。人事・経営に役立つメディア「タレントマネジメントラボ」を運営する「タレントパレット」事業部編集チームです。
これまでに自分に起きた出来事や体験を書き出して、時系列でモチベーションの動きを視覚化したものをモチベーショングラフと言います。
自分自身を客観視するツールとして、就活や転職の際の自己分析などに用いられています。
本記事では、モチベーショングラフの概要やメリット、作り方・活用方法について解説しますので、参考にしてください。
モチベーショングラフの概要
モチベーショングラフは自分のモチベーションがどこから来ているものなのかを明確にし、現在の状況に当てはめてモチベーションを維持向上させるために使用するものです。ここでは、モチベーショングラフについて解説します。
ビジネスにおけるモチベーションとは「従業員の意欲」や「組織内の業務意欲」を指します。従業員のモチベーションを維持・向上させることで、企業には生産性向上をはじめとした大きなメリットが生じます。モチベーションについて詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
「モチベーション」については、こちらの記事をご確認ください。
これまでの人生のモチベーションを客観的に表したもの
モチベーショングラフは、これまでの人生を自分の感情の揺れ動きを軸に振り返り、モチベーションの動きを時系列で表したグラフです。横軸が時間、縦軸がモチベーションの高低を表します。
何歳の時にどのような出来事があり、そのことにより自分のモチベーションがどの程度動いたかについて記していきます。
何をモチベーションにして行動するのかを把握できるようになる
自分の感情を軸に過去を振り返ってグラフ化し、可視化することで自分が何をモチベーションにして行動してきたのか把握できます。モチベーショングラフを活用すると、モチベーションとなる原動力が何であるのかが認識でき、自分のモチベーションとしっかりと向き合うことができるようになります。
自己分析に役立つ
モチベーショングラフは、これまでの人生をモチベーションの工程を軸にして描くものです。そのため、作成することで自分がどんな時にモチベーションが上がり、どんな時に下がるのか、その理由はなぜか、ということが明らかになります。
過去の体験の中で自分の原動力が何であり、どのような場合にモチベーションが大きく上下してきたのかを把握することは、自己分析の方法の1つです。モチベーションの動きを把握し、これからのキャリアや将来像を描くためにモチベーショングラフを活用しましょう。
モチベーショングラフの具体的な作り方
モチベーショングラフは自己把握や自己分析に役立つため、作ってみたい人もいるでしょう。作成方法は簡単です。用紙に手書きで書くこともできます。パソコンで作成したい人は、エクセルなどのツールを利用すると良いでしょう。ここでは、モチベーショングラフの具体的な作り方について解説します。
縦軸はモチベーションの高さ、横軸は時間や時期を表す
モチベーショングラフの縦軸はモチベーションの高さを表します。中央を0%として、マイナス100%から100%までの幅を取りましょう。
横軸は時間軸となります。0歳から今の年齢までを記載します。
モチベーションを大きく動かしたイベントを記入する
これまでの人生で、モチベーションが大きく上下するようなイベントをメインにグラフに記入していきます。
一例は次の通りです。
- 5歳、野球をはじめた(モチベーション50%)
- 10歳、大きく負けて悔しい思いをした(モチベーション-50%)
- 中学1年、念願のレギュラーになれた(モチベーション70%)
- 中学3年、野球の大会で優勝した(モチベーション80%)
- 中学3年、志望校に入れなかった(モチベーション-70%)
- 高校3年、志望校に合格した(モチベーション100%)
- 大学1年、長く続けてきた野球部に入部。レギュラー獲得(モチベーション70%)
- 大学3年、野球部副部長、大きな大会で準優勝(モチベーション90%)
イベントを書き出すことにより、自分のモチベーションの動きや原動力が何であるかを把握できます。
それぞれの出来事を振り返って感想を述べる
特に、モチベーションの上下が激しかった時期、モチベーションが高かった時期、低かった時期について分析し、その時の感想を詳しく記入していきましょう。
どうしてモチベーションが上がったのか、下がったのか、理由を深く掘り下げていくことで自分の心の動きや考え方のベースにあるものを、詳細に把握できます。
育成管理だけで終わらない、あらゆる人事データを統合して分析
時代は人材情報「管理」から人材情報「活用」へ!
タレントマネジメントシステム『タレントパレット』で、様々な教育課題と向き合えます。
・チェックシートへの回答だけで簡単に従業員のスキルを一括管理
・成長変化とスキルから従業員のポテンシャルを発見
・受講管理とアンケート収集で効果を測定し成長を支援
・評価やスキルと昇進タイミングを基に育成計画を設計
⇒タレントパレットの資料を見てみたい
モチベーショングラフの使い方
従業員のモチベーショングラフを作ったら、企業として活用していきましょう。ここでは、企業の人事担当者が従業員のモチベーショングラフを活用する方法について解説します。
従業員の長所・短所を把握する
モチベーションが上がる場所は、自分の得意分野であり長所と言い換えることができます。また、モチベーションが下がる場所は、苦手分野であり短所ととらえることが可能です。
そのため、モチベーショングラフは、従業員それぞれの長所短所を把握するのに有効です。
従業員のモチベーションにつながるポイントを把握できる
何がモチベーションを左右するのかは人によって異なります。モチベーショングラフでは、モチベーションが動くきっかけや原動力が一目でわかります。そのため、従業員にとって何がモチベーションを左右するのか、明確に把握することが可能です。
キャリアや将来について見直すことができる
モチベーショングラフを作成すると、自分の人生の「軸」となってきたものが何かが明確になります。
例えば、モチベーションを大きく動かした理由が全て「幼少期から取り組んできたサッカーに関すること」だとしても、その人の人生の軸がサッカーだけとは限りません。理由を深く掘り下げていくと「全力を出し切ること」や「チームメートと協力すること」など、ビジネスをはじめとした人生全般に利用できる「軸」を発見できるでしょう。
この軸は、従業員のキャリアや将来の見直しにも活用できます。
モチベーショングラフを使用・作成する際のポイント
モチベーショングラフを使用・作成する際には気を付けなければならないことが3つあります。従業員にモチベーショングラフ作成を依頼する時は、必ず次のことを伝えておきましょう。
出来事も大事だがどのように感じたのかを明確に記述する
モチベーショングラフを作成する際は、まずモチベーションを大きく動かした出来事を記入します。しかし、それだけで終えてしまうとただの思い出の記録となってしまうため注意が必要です。どうしてモチベーションが大きく動いたのか、その時にどのような思いを感じたのか、深く掘り下げて詳細に記入することが、自己発見や自己分析につながります。
客観的視点を忘れない
モチベーショングラフを作成した後、客観的視点からフィードバックをもらうとより深く掘り下げることができます。第三者に状況やその時のことを説明することは、より深く掘り下げるきっかけにもなるでしょう。
自分にとっては当たり前のことも他人の視線で見ると、新しい発見となることも多々あります。モチベーショングラフを作成した後は、他の人に見てもらって意見交換を行いましょう。
将来像をイメージする
これまでのことを振り返り、軸を確認した後は、モチベーショングラフで知った原動力を元に、自身の将来像をイメージします。
グラフでは過去のことしか描くことができません。そのため、作成したグラフを元に理由をしっかり掘り下げ自己分析をした後は、自分自身で将来の仕事にどう反映させることができるか、しっかり考えることが大切です。
まとめ
モチベーショングラフを作ると、これまでの人生を客観的に振り返ることができます。自分のモチベーションはどのような場合に大きく動いたのか把握し、その理由を深く分析することで、その人の長所や短所が明確になります。
モチベーショングラフは、簡単に作成できるうえに自己分析に活用できるツールです。全従業員に作成してもらうと、従業員のモチベーションにつながるポイントを把握できます。将来像を掴み、将来のキャリアについても明確に思い描くことが可能になるグラフです。ぜひ、活用してみましょう。
従業員のモチベーショングラフの管理にも役立つのが、「タレントパレット」です。「タレントパレット」を利用すれば、あらゆる人事情報を元に、人材データ分析や異動シミュレーションなどを簡単に行うことができます。もちろん、採用管理や労務管理、人事評価などにも利用できます。人事情報を一元管理し、より応用したいと考えている企業に最適なシステムです。モチベーショングラフを活用した、人材育成やスキル管理をお考えでしたら、お気軽にお問い合わせください。
タレントパレットのHPはこちら
社員エンゲージメント の可視化で離職防止・生産性の向上へ
「エンゲージメント調査ならタレントパレット」