チームワークで大切なこととは?リーダー・メンバー別に解説


チームワークで大切なこととは?リーダー・メンバー別に解説

チームワークは、組織で活動する上で大切な要素です。チームワークが高ければ、チーム活動が円滑化するため、生産性の向上が期待できるでしょう。今回は、よいチームワークを構築するための方法を従業員と企業の側面から解説します。

こんにちは。人事・経営に役立つメディア「タレントマネジメントラボ」を運営する「タレントパレット」事業部編集チームです。

「チームワーク」は、組織で活動する上で大切な要素の一つです。チームワークがよくなれば、チームでの活動を円滑化できるため、生産性の向上にもつながります。

今回は、よいチームワークを構築するために大切なことを、リーダーとメンバーそれぞれに分けて解説します。また、チームワークの向上において企業がサポートできることも解説するため、自社の研修や評価処遇制度を検討する際の参考にしてみてください。

チームワークとは?


チームワークという言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。しかし、チームワークの具体的な内容や、チームワークを向上させる上で大切なこと、チームとグループの違いなどについて詳しく理解している人は少ないかもしれません。

ビジネスにおいてチームワークとは、具体的にどのようなことを指すのでしょうか?

ここでは、抽象的なイメージであるチームワークを具体的に説明します。

仕事におけるチームワーク

仕事におけるチームワークとは、共通のプロジェクトを遂行するために、チームで一つの目標を持ち、メンバーが協力し合いながら共同で作業することです。

仕事におけるチームは、自部門に限定したものではありません。例えば、プロジェクトのゴールが「サービスコストの20%削減」だった場合、カスタマーサポート・販売・開発など複数の部門でチームを編成し、サービスメニューの見直しや機能向上のためのツール作成など、目標を達成するために全員で協力する場合も一つのチームといえます。

バックラウンドの異なるメンバーが協力し合うためには、明確な目標設定と良好なコミュニケーション、メンバー各自の積極性などが必要です。

仕事におけるチームとグループの違い

「チーム」と似た言葉に「グループ」がありますが、この2つの言葉の意味は少し異なります。

チームとは、共通した目標を協力しつつ達成するための集合体です。それに対して、グループは個人的な目標の達成を目的とした個人集団のことを指します。

目標を達成するための過程において、チームでは、それぞれのメンバーの進捗や成果に気を配る必要があります。

一方でグループでは、自分の作業のみに集中していれば、それぞれが立てている目標の達成が可能です。合理的な集団ではありますが、組織全体の力を高めるための原動力としては、少し弱い面があるといえるでしょう。

なぜ経営においてチームワークが重要なのか?

チームワークは、経営において重要な役割を果たします。チームワークが強化されることで経営にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

ここでは、チームワークの重要性を詳しく解説します。

企業目標を達成するため

現代では、企業がビジネスモデルの複雑化に対応するために必要なスキルが細分化されており、個人の力のみでは適応するのに限界があります。大きな目標を達成するためには、それぞれのメンバーが持つ異なるスキルや経験を集約して取り組むことが必要です。

しかし、異なるバックグラウンドやスキルを持った多数のメンバーをまとめることは難しく、容易には進められません。そのため、同じ目標をチームで達成するという意識を持ち、協力しながら共同で作業するチームワークが必要です。

また、チームワークが強化されると、協力し合うメンバーがいるという安心感から、協働の意欲や働きがいの向上などの効果も期待できるため、多くの企業がチームワークの重要性を再認識しています。

業務に必要な情報を共有するため

チームで作業を進める上では、情報共有が重要です。継続的に情報共有を行うことでメンバー全員が進捗を把握できます。また、共有された情報をもとに、メンバー全員での迅速な意見交換や、方向性の決定が可能です。

情報共有を円滑に行うためには、チームワークのよさが大切です。チームの連携が取れていれば、情報共有がスムーズになり作業の効率化が図れます。

チームワークの高まりによってコミュニケーションが活性化すると、発言しやすい環境が作れるため、メンバーは意見や疑問を伝えやすくなります。全員が自分の状況を定期的に共有することで、ほかのメンバーは速やかにサポート体制に入れるでしょう。

生産性を向上させるため

よいチームワークを築くことは、生産性の向上においても重要な要素の一つです。

ビジネスモデルの複雑化に対応するために、各々が持っているスキルをチーム内で補い合いながら作業を進めれば、個人で生み出せる以上に大きな成果が生まれます。膨大な量の作業や高い技術を要する作業も、全員のスキルを集約すれば対応が可能です。

さらに、目標に向かって団結し信頼関係が育まれるため、チームの士気が上がり、従業員のモチベーション向上にもつながるでしょう。

よいチームワークが築けている場合、メンバー同士がお互いを高め合う快適な環境が作れます。円滑なコミュニケーションと徹底した情報共有によって、無駄な時間を削減しつつ生産性を向上させられるでしょう。

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チームワークで大切なこと【リーダーの場合】

チームワークが大切なことは十分に理解できても、よいチームワークを構築する上で大切なこととなると、具体的にはどうするべきか悩む人も多いでしょう。

ここでは、よいチームワークのために、リーダーが大切にするべきことについて解説します。

メンバーに期待していることを伝える

リーダーはメンバー一人ひとりに、期待している事実と明確な目標を伝えることが大切です。

チームワークに大切なことは、各メンバーの目標達成意識や自主的な行動です。そのためには、全体的な目標を理解するだけではなく、自分の役割や達成しなくてはならない課題まで理解している必要があります。

よって、リーダーは、メンバー全員に期待していることを、具体的に分かりやすく提示し、モチベーションを管理することが大切です。

なお、ただ単に「あなたの役割はAプランです。」と伝えるのではなく、「来週までにAプランのA-2項目を終わらせると、Bさんの作業が進めやすくなるよ」など、期限や流れまで明示する具体的な伝え方がおすすめです。メンバーは自分の役割・目標を理解し、適度な緊張感を持って期待に応えようと主体的に行動を起こすようになります。

メンバーやチームの成果を褒める

リーダーはメンバーの成果を認め、期待に応えてくれたメンバーを称賛しましょう。

メンバーが目標を達成したら即時に称賛することが重要です。目標を達成した直後は、メンバーの気持ちが高まっています。達成感が高まっているうちに称賛すると、メンバーは成果に対して満足でき、成果を把握しているリーダーへの信頼も強まるでしょう。

なお、称賛はできる限りチーム全員の前で行うことが大切です。成果を上げたメンバーを全員の前で称賛することで、より強い喜びを感じさせられます。さらに、ほかのメンバーへの刺激にもなり、チーム全員のモチベーション向上につながるでしょう。

メンバーのケアを行う

リーダーはメンバーのモチベーションが下がらないよう、メンバーの僅かな変化を見逃さずにケアを行う必要があります。

一人でもモチベーションが低下していると、チーム全体の雰囲気に影響してしまい、生産性を下げてしまう可能性が考えられます。そのため、リーダーはメンバー一人ひとりとこまめにコミュニケーションを取り、現状を確認するようにしましょう。

なお、メンバーのケアはチームの団結力を上げるためにも重要です。リーダーとチームの信頼関係を構築するためには、定期的に現状に不満・不平を感じている人がいないか確認するようにしましょう。

メンバーとのコミュニケーションを取るための手法として挙げられるのは、1on1(ワン・オン・ワン)ミーティングや、少人数でのグループディスカッションなどです。個人的にメンバーと向き合う機会を作り、コミュニケーションを深めることで、気持ちの変化を早期に感じ取れ、メンバーのモチベーションが下がらないよう事前にケアできます。

メンバー全員に対して公平に接する

リーダーはメンバー全員に対し、公平に接することが大切です。メンバーのスキルや経験に応じて適材適所への配置は必要ですが、スキルの高いメンバーに重要な仕事を任せ、ミスの多いメンバーばかりに雑用をさせてはいけません。

スキルの高いメンバーに業務を集中させることは、効率がよいと考える人もいるでしょう。しかし、業務の偏りは一部のメンバーのみタスクが増え、不満を蓄積させる原因になる上に、ほかのメンバーが成長する機会を奪うことにつながります。

経験が浅いメンバーには研修の機会を設けて、業務の効率化が図れるような教育を行いましょう。タスクの偏りを減らし、チーム全体で役割分担をして消化していくことが大切です。

また、スキルの高いメンバーに不測の事態が発生した場合には、チーム全体が機能しなくなる恐れがあるため、役割分担は平等に行いましょう。

チームワークで大切なこと【メンバーの場合】

よいチームワークを構築するためには、リーダーの頑張りだけではなく、メンバー一人ひとりの協力も必要です。ここでは、よいチームワークを築く上で、メンバーにとって大切なことを解説します。

目標に対する達成意識を持つ

チームで目標を達成するためには、各メンバーが目標を達成するという意識を持つことが大切です。

チームでの目標を達成するためには、各自に割り当てられた仕事を、責任感を持って実行する必要があります。それぞれが達成意識を持てば、チーム全体での達成意識も引き上げられ、難しい問題にも対応する力が生まれるでしょう。

なお、メンバーに責任感がない場合は、共同作業がうまく機能せず、他責思考による問題の押しつけ合いになり、関係の悪化につながる恐れがあります。チームワークを向上させるには、メンバー一人ひとりが目標に対する責任感と達成意識を持つことが重要です。

自分の仕事に対して主体的に取り組む

自分の仕事に対して向上心を持ち、主体的に仕事に取り組むメンバーが多いと、よいチームワークが築けます。
他責思考や人任せの行動を取っている場合、協力的な体制を築くのは難しいでしょう。チームでも一人ひとりが主体性を持ち、状況を判断しながら動くことで、協力し合える環境が作れます。

チームを巻き込むためには、チーム全体を俯瞰して見られる力が必要です。各メンバーがチームの一員であるという意識を持ち、主体的に仕事に取り組むことで、チームの雰囲気が活発になり、成果の最大化につながるでしょう。

周囲と情報共有を行う

チームワークにおいて、情報共有は大事な要素の一つです。情報共有不足による連絡漏れはもちろん、事前報告を行わず自己判断のみで発した言動や起こした行動が、チームに悪影響を及ぼす可能性があります。

意識のすれ違いを起こさないためには、報告・連絡・相談を密に行い、メンバー同士がお互いの状況を把握することが大切です。本人だけでなく周囲も状況を正しく把握できていれば、問題を起こす前にアドバイスでき、誤解による無駄な衝突を回避できるでしょう。

チームワーク強化のために会社ができること

チームワークの強化には、情報共有が重要です。情報共有の徹底は、メンバー一人ひとりの意識だけでは難しいため、情報を可視化するための仕組み作りや、気軽に声を掛け合う雰囲気作りを会社がサポートするとよいでしょう。

社内コミュニケーションツールの導入

昨今はリモートワークの普及により、チーム全員が直接顔を合わせることが難しくなってきました。しかし、コミュニケーションツールを導入すれば、オンラインミーティングを行って顔を合わせることや、気軽に連絡を取り合うことが可能です。

一般的なメールのようにテキストだけではなく、顔を確認しながら電話することや、チャットで雑談や質問などの気軽なメッセージを送り合うことで、コミュニケーションが活性化し、チームワークはより高まります。

さらに、チャットツールによって情報共有が迅速に行えると連携が取りやすくなり、業務の効率化も期待できるでしょう。

チームビルディング研修を導入

仕事を通じてのチームワーク強化だけではなく、チームワークビルディング研修を活用すれば、普段と異なる環境でチームワーク強化に取り組めます。チームビルディング研修とは、業務内容ではなくメンバー同士の信頼関係を構築することに重きを置いた研修のことです。特にゲーム感覚で行えるロールプレイング研修を取り入れると、楽しみながらチームの連帯を深められるでしょう。

なお、チームをシャッフルし、いつも仕事で接しているメンバーとは別のメンバーと研修課題に取り組む方法もあります。社内で接点が少ない人とも交流ができ、本来のチームにいるときとは違った気付きが得られます。

チームビルディング研修を利用して、いつもと違った視点・環境でチームワークを強化する機会を持つとよいでしょう。

まとめ


チームワークとは、チーム全員が同じ目標を持ち、目標を達成するために協力し合いながら作業することを指しています。企業が目標を達成するために大切な要素の一つです。

よいチームワークを構築するためには、メンバーそれぞれが目標に対する達成意識を持ち、主体的に仕事に取り組むことが大切です。なお、共同での作業を円滑に効率よく進めるためには正確な情報共有を行う必要があります。

リーダーは、よいチームワークが構築できるよう、日頃からメンバーとコミュニケーションを取ることを心掛け、メンバーのケアを行いましょう。

チームワークをさらに向上させるには、コミュニケーションツールの導入や研修など、会社によるサポートが効果的です。社内でのコミュニケーションを深める機会を設けることで、チームの大きな成果にもつながるでしょう。

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