こんにちは。人事・経営に役立つメディア「タレントマネジメントラボ」を運営する「タレントパレット」事業部編集チームです。
「部下に人事業務に関する知識をつけてもらい、早く一人で仕事をこなせるようになってほしい」
「人事制度や採用活動のトレンドを押さえてよりよい会社づくりを行いたい」
という方は多いのではないでしょうか。
もしこのように悩んでいましたら、人事部の社員に研修を受講させ、スキルや知識を身につけてもらうことをおすすめします。
本記事では、人事研修について以下の内容を解説しています。
- 学習できる内容
- 実施している企業
- 選び方
人事担当者を効率良く成長させる方法も把握できるため、ぜひ参考にしてみてください。
人事研修を受講する必要性
人事研修とは、人事担当者の知識やスキルの習得を目的にした研修です。人事研修には自社で実施するものと外部で受講するものがありますが、本記事では外部の研修を中心に解説します。
外部の人事研修を受講する必要性として、以下の2つがあります。
- 人事業務を遂行するための基礎知識を身につける
- 高度な人事スキルを身につける
自社の研修との違いも踏まえて解説します。ぜひ参考にしてみてください。
人事業務を遂行するための基礎知識を身につける
人事部で業務を遂行するには最低限以下のような知識が必要なため、研修を受けることが望まれます。
- 採用活動の企画・運営や面接官のやり方
- 評価制度の運用方法や社員の評価の仕方
- 人事研修の企画・運営や指導方法
- コミュニケーションの取り方
上記の知識は自社での研修でも身につけられると感じる方もいるでしょう。しかし、教える先輩や上司によって知識や育成スキルにムラがあるため、業務に必要なことをすべて教えられない可能性があります。
一方で、外部の人事研修では必要な知識を体系的に習得できます。研修内容もアップデートされていることから最新情報の入手も可能です。
高度な人事スキルを身につける
人事部長や人事責任者にキャリアアップした際、より高度なスキルを習得する必要があります。このときも、人事研修の受講が役立ちます。
責任の大きい業務を担当することになったタイミングでは、人事戦略の立案や人事部の経営などが遂行できるように、新しいスキルを身につけなければなりません。
現在、人事部長や管理職向けの人事研修もあり、受講することで経営視点で業務に取り組めるようなスキルを身につけられます。
人事に必要なスキルについて詳しく知りたい方は、別記事「人事業務一覧」をあわせてご確認ください。
人事研修で学べる内容
この章では人事研修で学べる内容について解説します。
- 人事部の心構え
- 採用活動の基礎知識
- 社員の育成方法や研修の流れ
- 労働に関する法律の基礎
- 人事制度に関する知識
- DX推進
人事研修では上記のことを幅広く学べるカリキュラムや、ひとつのテーマに特化したプログラムなどがあります。自社の社員に受講させたい研修があるかを探すために、ぜひ読んでみてください。
人事部の心構え
人事部の心構えでは、人事業務に取り組む姿勢やコミュニケーションの取り方を学習できます。
人事部では社内外の多くの人と関わることから、コミュニケーション能力が欠かせません。誰とでも公平に接する必要があるため、社員や求職者への立ち振る舞い方を知っておくことが望まれます。
とくに採用活動では会社の顔になるので、求職者にマイナスなイメージを与えないように接しなければなりません。
社内外の人に悪い印象を与えないよう、人事研修でコミュニケーション能力を習得することが大切です。
採用活動の基礎知識
採用活動の研修では、主に面接官を担当するうえで知っておきたい知識を習得できます。面接の流れや質問リストの作り方、就活生・転職希望者の本音を引き出す面接方法などを知れます。
オフラインの研修の場合、模擬面接をして面接官を経験できるケースも少なくありません。
また、年々求職者の就職・転職に対する志向が変わっているため、面接のトレンドを押さえることを目的にした研修もあります。
社員の育成方法や研修の流れ
育成計画の立て方や研修の企画・運営方法を人事研修で学べます。受講することで社員一人ひとりに対してキャリアを支援するために必要なことや、能力を最大化するための方法を把握できます。
人材育成は今後の経営戦略にも関わるので、人事部の中でも重要な業務のひとつです。社員が自発的に学習できるよう支援することで、社内の人材の成長スピードを高められます。人材をより活かせる会社を作るならば、研修で人事担当者に育成方法を学ばせるのがおすすめです。
労働に関する法律の基礎
人事研修では労働基準法や労働安全衛生法などの法律に関する知識を習得できます。人事業務は社員が安心して働くため、労働に関わる法律を遵守しなければなりません。
とくに労働契約に関する法律は、ある程度知っておかないとトラブル発生の原因になります。最新の法律について理解を深めることが、人事担当者にとって必要です。
人事研修を受けることで、法律の知識が身につき、法律の改正・施行に対して人事部がどのようなことをすべきかを把握できます。研修によっては、万が一トラブルがあった場合の対処方法についても学習できます。
人事制度に関する知識
人事制度の目的や評価方法、運用の仕方なども人事研修で学べます。人事制度は社員のモチベーション向上や離職防止にもつながるため、適切に運用することが望まれます。社員や労働組合から不満があれば改善が必要になる可能性があるので、人事担当者は人事制度について理解を深めなければなりません。
人事研修によって、社員が満足できるような人事制度の作り方を学習できます。
最近ではノーレイティングや360度評価などさまざまな人事評価制度が開発されていることから、人事評価制度のみに特化した研修もあります。
DX推進
人事部内でDXを推進できる人材を育成する研修もあります。研修内では、タレントマネジメントシステムや目標管理システムなど、自社に合ったDXツールを選定する方法やツールの使い方などを学べます。
研修によっては、実際にDXツールを使いながらデータ分析をして課題を発見する方法を学習でき、直接実務に活かせるようなスキルの取得が可能です。
研修によってはDXツールを導入するために最低限必要なITの知識についても学習できるので、詳しく知らない人でも受講できます。
オンラインとオフラインの人事研修を比較
従来オフラインでの人事研修が一般的でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、最近ではオンラインでの研修も開催されています。
この章では、オンライン研修とオフライン研修のそれぞれのメリット・デメリットを紹介します。
オンライン研修のメリット・デメリット
オンライン研修は配信サービスを活用して、パソコン上で受講する形式の研修です。生配信と録画配信の2種類の講義があります。
それぞれのメリットやデメリットについて、以下で見てみましょう。
メリット
オンライン研修のメリットとして、以下の3つがあります。
- 場所に縛られず参加できる
- 研修終了後も講義を繰り返し閲覧できる
- リラックスして受けられる
オンライン研修はパソコンさえあれば、会社内や自宅での受講が可能です。研修を受けに移動する必要もないため、交通費や宿泊費がかからず、低コストで受けられます。
研修によっては受講後も配信を閲覧できるので、知識やスキルがより定着しやすくなります。会社や自宅で受けられるため、緊張せずに講義を受けられることもメリットです。
デメリット
オンライン研修には以下の3つのデメリットがあります。
- 受講者同士でコミュニケーション取るのが難しい
- 実践型の研修をするのが難しい
- 集中力が切れやすい
オンライン研修では受講者とコミュニケーションを取るのが難しく、ほかの企業の人事業務について情報共有できない点がデメリットです。
模擬面接やグループワークをしにくいため、座学に偏りがちな研修が多い傾向にあります。緊張感がないことから、集中力が切れやすいのも欠点です。
オフライン研修のメリット・デメリット
オフライン研修は講師と複数の受講者が一か所に集まって講義を行う形式の研修で、集合研修とも呼ばれます。
メリットとデメリットについて紹介しますので、オンライン研修と比較してみましょう。
メリット
オフライン研修のメリットを3つ紹介します。
- 講師や受講者とコミュニケーションを取れる
- 実践的な研修でスキルを身につきやすい
- 直接質問できる
オフライン研修では直接受講者同士の交流が可能で、関係性が深められる点がメリットです。仕事の情報交換ができるだけでなく、刺激をもらえるため、研修へのモチベーションを高められます。
チームを組んで実践的な作業をするプログラムもあることから、実務に直結するスキルを身につけやすくなります。講師や受講者からその場でフィードバックをもらえるため、改善点を見つけられるのもオフラインならではの利点です。
また、オフライン研修であればわからないことを直接講師に質問でき、すぐに疑問や悩みを解消できます。
デメリット
オフライン研修のデメリットとして、以下の3つがあります。
- コストがかかる
- 場所に縛られる
- 感染リスクが懸念される
会場に直接行く必要があるため交通費や宿泊費がかかり、オンライン研修より経費がかかるのがデメリットです。
オフライン研修は都心部の方が多く開催されているため、地方の企業はコスト的に受講が難しい場合もあります。
都心部開催の研修に参加する場合、新型コロナウイルスの感染も懸念されます。万が一感染した場合、社内への感染リスクもあるため注意が必要です。
人事研修を実施している企業3選
人事研修を実施している企業を3社紹介します。
- 株式会社プラスアルファ・コンサルティング
- 株式会社インソース
- SMBCコンサルティング株式会社
自社に必要な研修がないかを探すためにお読みください。
株式会社プラスアルファ・コンサルティング
弊社、株式会社プラスアルファ・コンサルティングでは、オンラインとオフラインのセミナーを定期的に実施しています。
オンラインでは、大学講師や企業の人事部長・役員などを招き、組織の作り方や人材マネジメントの手法などのセミナーを開催しています。
オフラインの研修では、タレントマネジメントシステムであるタレントパレットの導入方法や活用方法などを紹介しています。タレントマネジメントシステムを体験したい方におすすめです。
イベントやセミナーの情報について下記リンクから閲覧できますので、よろしければぜひご参加ください。
株式会社インソース
株式会社インソースは社会人教育事業を行っている企業です。業務内容や業界に合わせて幅広い研修が開催されています。
人事向けの研修では、最新情報を抑えたものから、以下のようなひとつの業務に特化したプログラムまで用意しています。
- 組織作り
- 人事評価制度の見直し
- 採用計画の立て方
人事部の経歴が浅い人から人事部長に向けたものまで、さまざまな研修プロジェクトがあるのが特徴です。
SMBCコンサルティング株式会社
SMBCコンサルティング株式会社では、社員の基礎スキルの学習や法律に関する最新トレンドを押さえられる研修プログラムがあります。
例として以下のような研修が開催されています。
- 労務トラブル対策
- 労働法の基本
- Z世代の社員の育て方
業界やテーマ、役職別に特化したスキルを身につけられるため、人事担当者だけでなく管理職の方にもおすすめです。
人事研修の選び方3選
この章では、自社に合った人事研修を選ぶ方法を紹介します。
- 自社の課題で選ぶ
- 研修コストで選ぶ
- 実践の多さで選ぶ
人事部の課題解決や人材育成のために最適な研修を受講できるよう、チェックしましょう。
自社の課題で選ぶ
人事研修を選ぶ際は、解決したい課題に沿って選びましょう。課題を洗い出さずに選んでしまうと、解決につながらない研修を受講する可能性があるためです。
選び方として、はじめに評価シートやスキルマップなどを確認しましょう。人事部内全体で不足しているスキルがあれば、補える研修を探すことをおすすめします。
研修コストで選ぶ
人事研修は受講料が1万円以上かかる場合が多く、コスト面で選ぶことが大切です。コストの高い研修を受けても自社に必ず効果があるわけではないので、慎重に選びましょう。
逆に、低価格で受けられる研修もありますが、内容が初心者向けで自社の課題を解決できない可能性があるため注意が必要です。
研修内容とコストのバランスを判断し、最適な研修を選びましょう。
実践の多さで選ぶ
座学のみではスキルが身につきにくいため、実践のある研修を選びましょう。研修で模擬面接やグループワークなどをすることによって、学んだ内容を実務に反映しやすくなります。
実践の有無は各研修のホームページで見られるので、事前に確認しましょう。
効率よく人事部門を成長させる4つの方法
効率よく人事部門を成長させる方法として、以下の4つがあります。
- タレントマネジメントシステムの導入
- OJTの実施
- アウトソーシングの活用
- e-ラーニングの導入
優秀な社員を育てられるよう、ぜひ取り組んでみてください。
タレントマネジメントシステムの導入
タレントマネジメントシステムとは、社員の個人情報や評価などを一元管理できるシステムです。導入することで人事部内で不足しているスキルを把握でき、育成や採用の方針をスムーズに決められます。結果として、人事部の成長スピードを高められるでしょう。
人事部門が強化されれば効率よく人材を育成できるようになるため、組織全体の活性化を図れます。
ただし「タレントマネジメントシステムの導入を検討しているけど、どれを選べば良いかわからない」という方もいるでしょう。
もしそのような方がいましたら、弊社の「タレントパレット」を導入してみてはいかがでしょうか?
タレントパレットでは年次や役職別でスキルを分析し、社員の特徴を把握できます。社員ごとのスキルやパフォーマンスを可視化できるため、社員一人ひとりに対して適切な育成計画を立てられます。
現在、弊社ではタレントパレットの資料を無料配布していますので、導入に悩んでいましたらまずは下記リンクから資料をダウンロードしてみてはいかがでしょうか。
OJTの実施
OJTは上司・先輩と新入社員がペアになって実務をこなす研修制度のことです。
実際に現場で行われている業務を学べるため、即戦力のある人材に育てやすいのがメリットです。一定期間OJTを実施することにより、新入社員でも実務で戸惑いにくく、独り立ちしやすいでしょう。ただし、上司や先輩によって知識やスキルにムラがあり、学べることが人によって異なります。
学べることに差が生じないために、事前に教育する側の社員にOJTのやり方を教える研修を実施すると効果的です。
アウトソーシングの活用
人事業務をアウトソーシングすることで、事務作業の負担を軽減でき、時間に余裕が生まれます。空いた時間によって社員の育成に力を入れられるため、成長スピードを向上する施策として有効です。
若手社員も求職者への対応や面接の準備などに注力できることから、重要度の高い人事業務の経験を積めます。
e-ラーニングの導入
e-ラーニングはオンラインで動画講習を受けられるサービスです。時間や場所を問わずに受けられるため、社員がスキマ時間を有効活用してスキルアップに励めます。
何回でも繰り返して学習できることから知識が定着しやすく、成長スピードを高められることがメリットです。自社で構築する場合もあれば、外部のe-ラーニングサービスを導入している企業もあります。
人事研修のまとめ
人事研修を受講することで、社員が自身の担当業務をこなすための知識やスキルを身につけられます。社員一人ひとりの役職や担当業務に応じてスキルを身につけられるよう、最適な人事研修を選ぶようにしましょう。
また、人事研修を選ぶ際に有効な方法として、タレントマネジメントシステムがあります。
弊社のタレントマネジメントシステム「タレントパレット」でも、スキルに関する情報を一元管理でき、社員に合わせて最適な育成方針の立案が可能です。研修履歴も登録できるため、人材ごとに受講した研修の内容や効果についてすぐに確認できます。
現在弊社では、タレントパレットの資料を無料配布しています。下記リンクからダウンロードできますので、ぜひタレントマネジメントシステムの導入の際の情報収集にご活用ください。