従業員エンゲージメントとワークエンゲージメントの違いとは?高める方法やメリットを解説


従業員エンゲージメントとワークエンゲージメントの違いとは?高める方法やメリットを解説

エンゲージメントとは、誓約や契約といった意味を持つ英単語です。従業員が持つ会社への帰属意識などの意欲を、従業員エンゲージメントと呼びます。本記事では、従業員エンゲージメントと、ワークエンゲージメントについて解説します。それぞれの概要や違い、高める方法も見ていくので役立ててください。

従業員エンゲージメントとは

従業員エンゲージメントとは、従業員が会社に対して貢献したいと感じる意欲を指します。構成要素は理解度や帰属意識、行動意欲です。


たとえば、従業員が会社の理念などを理解したうえで、賛同することで理解度がアップします。会社への帰属意識が高い状態で、従業員が方針などを理解することで高まる仕組みです。行動意欲を持つ従業員は、自ら考えて会社の方針を実現するために動きます。


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ワークエンゲージメントとは

ワークエンゲージメントとは、従業員の仕事に対するポジティブな心理状態のことです。熱意、没頭、活力の3つがすべてそろっていて、モチベーションを高く維持できている状態を指します。


具体的には、従業員が仕事に対してやりがいや誇りを感じている、仕事に熱心に取り組んでいる、いきいきと仕事をしている状態です。


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従業員エンゲージメントとワークエンゲージメントとの違い

従業員エンゲージメントとワークエンゲージメントは混同されやすいですが、構成要素が異なります。前述のとおり、従業員エンゲージメントの構成要素は理解度、帰属意識、行動意欲です。一方で、ワークエンゲージメントは熱意、没頭、活力が構成要素となります。


また、従業員エンゲージメントは仕事の範囲に限定されません。より高次的な意味合いで使われる言葉が、従業員エンゲージメントです。


会社がエンゲージメントを高める必要性とは

エンゲージメントを高めようとする会社が増えていますが、必要性はあるのでしょうか。ここでは、会社としてエンゲージメントを高める必要性を解説します。


会社と従業員との関係性が変化している

現代の日本は終身雇用が当たり前でなくなり、会社と従業員は双方が選択する関係性に変化しました。従業員が持つ価値観も多様化しているため、会社としてニーズに対応する必要があります。


新しい働き方への対応が求められている

リモートワークをはじめとする、新しい働き方への対応が求められていることも、エンゲージメントを高める必要性の背景としてあげられます。リモートワークの場合は、従業員間における物理的・心理的な距離が生じやすいので、エンゲージメントを高めるための施策が必要といえるでしょう。


従業員エンゲージメントやワークエンゲージメントを高めるメリットとは

従業員エンゲージメント、ワークエンゲージメントを高めると、会社としてどのようなメリットを得られるのでしょうか。ここで5つのメリットを解説します。


業績アップにつながる

エンゲージメントが高い従業員が社内にいることで、業績アップにつながります。従業員エンゲージメントが高い従業員は、どうすれば会社にとってプラスになるかを考えて自発的に働くでしょう。一方で、ワークエンゲージメントが高い従業員は、熱意を持って仕事に取り組みます。いずれも会社全体の業績向上につながる働きです。


チームワークが上がる

各従業員が持つ会社への信頼感が高まれば、チームの信頼感も高まりやすいです。チーム内での助け合いが活発になることで、チームワークが上がるケースも少なくありません。チームワークが高まることで、従業員の仕事に対するモチベーションが上がったり、離職率が低下したりする可能性もあります。


モチベーションが上がりやすい

従業員エンゲージメントが高い従業員は、自分の仕事に価値を見出すためモチベーションが上がりやすい状態です。これに対して、ワークエンゲージメントが高い従業員は、メンタルヘルスが良好であるため、モチベーションの維持・向上しやすいとされています。


人材の定着率が上がる

人材不足に頭を悩ませる会社も少なくありませんが、エンゲージメントが高まることで、人材の定着率が上がる効果が期待できます。これは、従業員エンゲージメントの高い従業員は、帰属意識が高いため離職しにくく、ワークエンゲージメントが高い従業員は、積極的に仕事に取り組むため退職を考えにくいからです。


顧客満足度の向上が期待できる

従業員エンゲージメントやワークエンゲージメントを高めると、顧客満足度の向上につながる可能性があります。これはエンゲージメント向上による業績アップの過程で、よりよい商品やサービスが開発されるケースがあるためです。あわせて顧客対応の改善や向上も期待できるでしょう。


従業員エンゲージメントを高める方法とは

では、従業員エンゲージメントを高めるためには、どうすればよいのでしょうか。ここで、4つの方法を解説します。


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会社の理念を共有する

従業員エンゲージメントを高めるためには、会社の理念やビジョンを理解してもらう必要があります。最初は理解されなくても、何度も説明を受けるなかで理解してくれる従業員もいるので、繰り返し理念やビジョンを伝えましょう。口頭で共有するだけでなく、目に入りやすい場所に掲示する方法もおすすめです。会社の理念などを正確に理解することで、帰属意識を抱いてもらいやすくなります。


ワークライフバランスを確立する

ワークライフバランスを確立するために、従業員をサポートすることも大切です。ワークライフバランスとは、仕事と生活のバランスがとれている状態を指します。


たとえば、従業員のライフステージなどにあわせて、柔軟に働き方を変えられる体制を整えると、モチベーションの向上などが期待できるでしょう。限られた時間を効率的に使おうとして、従業員の業務効率が改善される場合もあります。


発言しやすい環境作りを行う

従業員が1人で悩みを抱え、困ってしまわないような環境作りも不可欠です。気軽に相談できる人間関係があれば安心でしょう。従業員間のコミュニケーションが良好だと、仕事もしやすくなります。


会社としては従業員同士が会話しやすい場所を提供する、チャットツールを活用した気軽なコミュニケーションを推奨する、などの対応が有効です。


福利厚生を充実させる

この機会に、会社の福利厚生を見直すことも考えてみましょう。福利厚生などの待遇を充実させることで、従業員を大切にしている姿勢を示すことが可能です。


とはいえ、自社のみで福利厚生を充実させることが、難しいケースも少なくありません。福利厚生を充実させたいという考えはあるものの、具体的な対応に頭を悩ませている場合は、福利厚生サービスを利用する方法を検討しましょう。


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ワークエンゲージメントを高める方法とは

続いて、ワークエンゲージメントを高める2つの方法を確認しましょう。


ジョブクラフティングを実施する

ジョブクラフティングとは、従業員の仕事に対する行動や認知を変える人材教育の方法です。ジョブクラフティングを実施することで、従業員のモチベーションや、やりがいを引き出す効果が期待できます。心理的なストレスが軽減される点もメリットです。


研修などで従業員の業務内容を洗い出し、自己分析や仕事の捉え方・方法などの見直す時間をとってみましょう。


ポジティブなフィードバックを実施する

フィードバックにはポジティブなものと、ネガティブなものがあります。ワークエンゲージメントを高めるためには、できるだけネガティブなフィードバックは避けることが大切です。意識的にポジティブなフィードバックを行い、ネガティブなフィードバックが必要な場合は、フォローやサポートとともに行うようにしましょう。


まとめ

従業員エンゲージメントとワークエンゲージメントの違いは、構成要素などです。いずれのエンゲージメントも高まることで、会社としての業績アップや、顧客満足度の向上につながるなどのメリットがあります。


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