タレントマネジメントの導入方法
人材管理や人事戦略にタレントマネジメントを導入して役立てるには、どのようなステップが必要なのでしょうか。タレントマネジメントの導入方法について説明します。
職場の現状分析を行い、課題を発見する
まず初めに、自社の人材管理の現状分析を行い、課題を明確化します。
従業員別の人材情報を十分に管理できていない、次世代リーダーを選抜するためのしくみが整っていない、人事評価のやり方が現状に合致していない、などの課題であればタレントマネジメントによって解決できる可能性があります。
タレントマネジメントの導入目的を決める
発見した職場の課題をリストアップし、課題解決のためにタレントマネジメントで何ができるかを考えて導入目的を決めます。具体的には、人材の適正配置、人事評価、人材育成、定着率向上、人事業務の効率化などが目的に挙げられるでしょう。
複数の目的を掲げることも当然考えられます。また、目的とは別に「〇〇年までに幹部候補生を○人育成する」などの目標を設定することもポイントです。
タレントマネジメントの運用体制を作る
導入の目的が決まったら、タレントマネジメントを運用するための体制作りを行います。一般的には人事部が主導する形となるでしょう。ツールを導入する場合は、運用管理者の選定、アクセス権限の管理、運用ルールなども決めます。
目的に沿ってツール導入などを行う
目的を果たすために必要または有用なツールの選定・導入を行います。
職場の人材情報を一元管理したり、目的に合わせて人事活用を推進するためには、タレントマネジメントシステムと呼ばれるツールやシステムを利用するのが効率的です。人材管理・活用を行う上で、どのようなシーンでツールを活用するのか、既存のシステムとの連携なども確認しながら、自社の要件に合ったシステムを選定・導入することが重要です。
データを整理し、具体的な計画を立てる
予算やスケジュールを決めて具体的な導入計画を立てます。
いつから目的の施策を実施していきたいのか、あるいは結果データを確認できる必要があるのかを確認し、そこから逆算して施策実施や初期構築などの期間を算出して導入時期などのスケジュールを明確にしましょう。
ツールを導入するにあたり、社内に散在していると思われる既存の人材データを把握し、収集・整理を並行して進められるとどのような作業を要するのか、そのために人員と期間をどれくらい確保するのかも検討がしやすくなります。
タレントマネジメント導入について社内に周知する
計画が固まったら、タレントマネジメント導入について社内に周知して理解を得ます。どのような人材データを集め、それを何に活用しようとしているのかをしっかりとアナウンスすることで運用に関して協力が得られやすくなるでしょう。
なお、導入後は各施策で得られた効果を測定し、運用方法を改善していくなどしてPDCAを回していくことがポイントとなります。
どんなタレントマネジメントシステムが必要か
タレントマネジメントシステムを導入する際は、次の4つのポイントを押さえておくことが重要です。ツールやシステム選定の参考にしてください。
目的に合った機能を有しているかどうか
目的を達成するための要件を確認し、対象のタレントマネジメントシステムが合致した機能を有しているかどうか確認します。いくつかの製品を比較すると、同じ機能であっても細かい仕様の違いが見えてくるでしょう。たとえば自社が保有している既存データを問題なく取り込めるか・取り込みやすいかどうかなども比較検討すべきです。
システムに拡張性があるかどうか
タレントマネジメントシステムの導入に成功して活用が進むと、併せて他の機能も利用したいという要望が出てくることがよくあります。たとえば人材データベースを、人材データ分析や人事評価だけではなく、人材育成やスキル管理、異動シミュレーションにも活用したいといった要望です。また、eラーニング・研修管理、採用管理、健康経営・ストレスチェックなどの機能が利用可能なタレントマネジメントシステムもあります。
必要な機能が備わっていなければ追加でシステムが必要となってしまいます。今後のことも視野に入れて、システムに必要最低限以外のどんな機能が備わっているか、拡張性があるかも確認しておきましょう。また、機能のアップデートが定期的に行われているかどうかも要チェックです。
現場が使用しやすいかどうか
いくら多機能であっても、社員が使いづらいと感じるようなツールやシステムは現場に浸透しません。直感的な操作が可能、カラフルで見やすい画面構成など、使いやすくわかりやすいユーザーインターフェースを備えているかどうかも確認してください。
また、使用するレイヤー（経営層/人事部/役職者/一般社員など）によって機能を出し分けができるのかも重要なポイントとなります。
サポート体制が充実しているか
導入サポート、運用サポートなど、サポート体制が充実していることも非常に重要なポイントです。専任のサポートデスクなどがあれば安心して導入できます。
タレントマネジメントの導入を成功させるには、現状分析による課題発見から始まり、目的設定、運用体制の整備など、順序立てて行うことが肝心です。また、タレントマネジメントシステムの選定にもしっかりポイントを確認し、自社のニーズに合致した製品を導入してください。
まとめ
大企業や成長企業などに数多くの導入実績を持つタレントパレットは、多機能かつ使いやすいUIが特徴の、科学的人事をワンプラットフォームで提供・支援するタレントマネジメントシステムです。無料デモの確認も可能なので、実際の使用感・操作感をご覧になった上で導入をご検討ください。
